2024明治安田J1リーグ第11節 ジュビロ磐田戦 試合後監督会見
無料記事 試合 コメント ハリーキューウェル
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Q:試合の総括をお願いします。

残念な気持ちでいっぱいです。特に見ての通り前半は良くなかったです。それが疲れなのか、暑さなのか。もちろん暑さはサッカーでは難しい状況になります。しかし、それ以上に動きであったり、前への方向性や自分たちの簡単なミスですね。そういうのが本当に目立ってしまった前半ではありました。

これだけ多くのファン・サポーターの皆さまが応援をしてくださる中、前半は何も見せることができず申し訳ない気持ちです。前半で自分たちが良かったところについては、両サイドのウインガーがボールを持ち、中央に切れ込んだ時に危険な部分や自分たちの恐さを出せたのかなというくらいでした。そして後半に入り、良い部分は多くなりました。相手がどうこうというよりは、自分たちからしっかりと自分たちのサッカーをしていかない限り、やはり前半のような試合になってしまいます。後半は自分たちが良い動きで、創造性をどんどん膨らませて前方向に行けた場面がたくさんありました。

本当に大きなチャンスが2、3回あった中で決めきれないと、やはり自分たちが苦しい状況になってしまうことがこの試合でもありました。ジュビロ磐田は本当に50m手前のところからどんどんボールを放り込んでくる。サイドからもですね。そうして相手が放り込んできたボールから同点にされてしまいました。そういうところからも自分たちは学ばなければいけないと思います。最後の最後まで、スタートから自分たちがやろうとしているサッカーを出さない限り難しいと思いました。しっかりとこの結果から学んで、次に向かっていきたいと思います。

Q:過密日程の中で直近3試合のリーグ戦はリードしながら追い付かれる展開が続いています。難しさや課題については?

選手たちは本当に良くやってくれています。このスケジュールの中で皆さんもご存知だと思いますが、サッカーで1番難しいのはゴールを奪うことです。自分たちは今シーズン、今日も含めてですが、とにかくチャンスを作り出しています。チャンスを作り出す中でなかなか決まらないところがあります。自分たちは1点を決めて守りきるようなチームではないです。1点を決めて終わりではなく、2点目・3点目を奪いに行く姿勢が自分たちの良さであり目指すサッカーです。

自分はJリーグが本当にタフなリーグだと思っています。自分は本当にたくさんJ1の試合を見ます。その中で完全に決定機というチャンスを自分たちはたくさん作り出せていると思います。ジュビロ磐田の同点ゴールは本当に素晴らしいヘディングでした。ですが、そこで決められるか、それともクリアするのかという部分はあると思います。

これだけ悔しさや歯がゆさ、フラストレーションを自分の中で感じるのは本当に悔しい事です。あとは決めるだけだというチャンスを作り出せているのに決めきれない。

とにかく自分たちがやっていることをどれだけ信じてやれるかですし、しっかりと続けてやっていきたいと思います。

Q:今日のビッグチャンスもそうですが、宮市選手はゴールがなく苦しんでいるように感じます。こういう時は何が特効薬で、どういう言葉を掛けられていますか?

満足したりこれで良いと思ってしまうとゴールはなかなか取れないと思います。自分がここに来て初日から言い続けていることですが、サッカーで1番難しいのはゴールを取ることです。そしてゴールが決まることは本当に最高の瞬間です。ゴールが決まるというところではいろんな要素があります。タイミングであったり、ここに飛んでくるからこう走る。けれど、何かの拍子でディフレクションがあって角度が変わるとあそこで当たっていなかったら入っていたのにというのはたくさんあると思います。色々な場面でたくさんのチャンスは作れる中、少しの角度のズレや早すぎて遅すぎて入ったりすると、決まるものも決まらなかったりします。やはりチャンスを作った中でゴールを決めきれないと自分も人間ですし、悔しさはもちろん出ます。チームや選手もそう思っていると思います。

もしかしたら2、3試合後には宮市やロペス、ヤン、エウベルだとか、他の選手たちが急にハットトリックする可能性だって出てきます。いつ、どこで、どういうという特効薬はないです。とにかく耐えることです。イライラせずにとにかく平常心で常にチャンスを伺ってその時を待つ。そこに限ると思います。

もちろん自分たちは相手をリスペクトしていますが、枠に飛んだシュートが1本でもゴールです。その難しさはありますし、あれだけ自分たちで作り出したチャンスを決めきれなかった部分では悔しさがもちろん残ります。でも、とにかく耐えて耐えてその時を待つことだと思います。