Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 1stステージ 第4節 vsサガン鳥栖

前半レポート

 ニッパツ三ツ沢球技場での今季初のホームゲーム。前節の初白星に続き、連勝で上位進出を狙うF・マリノスは、先発・控えとも第2節と全く同じメンバー。
 やや小降りとなったものの、雨で水を含んだピッチ状態の中、試合は鳥栖のキックオフで始まった。
 立ち上がりF・マリノスがペースを握り、慎重にボールを回す。そして3分右からのファビオのロングパスが前線を走っていた富樫に渡る。フリーとなった富樫は、落ち着いてGKの動きを見ながら右足でゴール右に流し込んだ。
 富樫の2試合連続得点で幸先よく先制に成功したF・マリノスは、その後も攻める。7分にこの試合最初のCKをゲットしたのをはじめ、12分にはオフサイドとなったものの下平、中村、中町などがボールをつないで分厚い攻めを展開する。
 15分を過ぎると鳥栖もF・マリノスゴールを脅かす。だがF・マリノスは、18分・24分の飯倉の好守備などで同点を許さない。さらに飯倉は、28分にもクロスへ鋭く飛び出しカット。40分にも相手のミドルシュートがF・マリノス選手に当たってコースが変わったところもきっちり対応し、好キャッチでリードをキープする。
 アディショナルタイムは3分、F・マリノスは落ち着いた試合運びを続ける。クロスをファビオがヘッドでクリアしたところで前半終了。F・マリノスのリードで折り返す。

ハーフタイムコメント

「空いているスペースを上手く使っていこう。
一対一で絶対まけないこと」

後半レポート

 3分、相手陣内に果敢に持ち上がったファビオのラストパスからいい形が生まれる。富樫と遠藤が裏のスペースに駆け込んだが、惜しくもオフサイド。遠藤は7分にも齋藤のクロスに飛び込みヘディングシュートを狙う。さらにその1分後、右サイドからボールをつないで小林のパスに富樫が走ったが、これもオフサイドフラッグが上がった。フィニッシュには結びつかなかったものの、F・マリノスはスピード豊かな攻めを見せて序盤の流れをつかんだ。
 しかし10分を回ると、鳥栖の攻めにやや押されてくる。11分・ゴール前でのフリーのヘディングシュートを打たれた。15分に最初の交代カードを切って伊藤を投入したものの流れは引き戻せない。18分、FKがポストに当たって跳ね返ったところを谷口に詰められて同点ゴールを喫してしまう。
 追いつかれたF・マリノスは、ここから立て直し、サイドアタックなどからリズムをつくる。そして25分、伊藤が下平のラストパスを受けて裏へ抜け出し、GKと1対1に。シュートは好セーブに阻まれたものの、セカンドボールに詰めていたのが中町。こぼれ球を拾って右足シュート。ボールはネットに吸い込まれていった。
 前節に続いて2-1と勝ち越したF・マリノスは、この後も安定した攻守を展開。鳥栖もプレッシャーをかけてきたが、しっかりとしのぎながら追加点をめざす展開。32分には二人目の選手交代で、兵藤を二列目右に投入、攻守のバランスを整える。
 アディショナルタイムは5分。このボードが出された直後、齋藤のクロスに伊藤が走り込んだが、フィニッシュには届かず。だが相手に主導権を渡さず、ボールを握って相手陣内に運ぶ。そして、このままタイムアップ。F・マリノスは連勝を飾り、勝点を7と伸ばした。  

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「高い強度の、非常にハードなゲームでした。そして非常にピッチ状態も難しい条件のゲームでした。
鳥栖がプレッシャーを強くかけてくることは予想していました。少し残念だったのは、そのプレッシャーの中でうまく展開をしていけなかったというところです。
一方で、コレクティブな守備というものは本当に素晴らしかったと思います。相手にスペース、チャンスをほとんど与えませんでした。このコレクティブな守備が機能したという点は、素晴らしかったです。
そして、相手のプレッシャーを上手くかわせたときは、カウンターで自分たちの武器を活かしてチャンスをつくれたと思います。そして、できれば右サイドの遠藤のところも、もう少しスピードアップしたプレーができれば良かったです。
しかし守備の面でのチームのパフォーマンスは称えたいと思います。メンタルも素晴らしかったと思います」

質問:攻撃面ですが、得点力の部分が課題と言われていましたが、今日で2試合連続2ゴールを挙げました。そのあたりの手応えは?
「今日は相手のプレッシャーがあったこと、そしてピッチの状態もありました。いつもはもっとビルドアップのところができるのですけれども…。そのビルドアップというのは我々の強みでもあるのですけれど、今日は、そこのところが上手くできませんでした。そこも、相手のプレッシャーがあっても、もう少ししっかりビルドアップするというところ、そこが重要なポイントだと思います」

質問:早い時間に1点入り、押されながらも守備が機能しました。監督としては、狙いどおりで心配はなかった内容でしたか?
「まず、勝利には満足しています。
ハーフタイムで選手に言ったのですが、私は完璧をめざしています。ボールを奪ったときに、相手のプレッシャーがある中でも、やはり、もうちょっと展開できなければいけない。今日は、そこが上手くできませんでした。いつもであれば、その局面を上手くできるのですけれども…。そこは、また落ちついて分析をしたいと思います。またその点をトレーニングしていきたいと思います。
ただ、今日のように上手く機能した守備の面を使っていくということもできます。
相手はボールを持っていても、横パスが多くて前へ進めませんでした。こういう状況が続くと、ボールを奪うというのは難しいものです。それでも、ある瞬間は、やはりもっと前に出て行かなければなりません。
ただ我々は自陣にしっかり守備を敷いて、そこでしっかり守備をする、対応するというところ、そこには自信を持っています。相手にスペースを与えないためにです。そこは機能したと思います。
鳥栖は、スペースを空けて、そこを使ってくるというのが得意なチームです。でも、そこは我々が、相手に機能させないように上手くできました。
ただ繰り返しますが、できれば自分たちがボールを支配したかった。ゲームをコントロールするというのは、今日のような守備の面でもコントロールし、同時に攻撃の面でもボールを持ってゲームをコントロールするというのが、今後自分たちがやっていきたいところです」

質問:若い遠藤を2試合スタメンで使いましたが、彼のどんなプレーを期待しての起用でしたか?
「遠藤は、非常にポテンシャルを持った若い選手です。特に裏を取るプレーが特徴です。今日はマークを外すというところで苦しんでいました。なかなか自分たちのボールを持っている時に、ボールを受けることができていませんでした。
ただ一方で、ポジショニングはすごく良かったと思います。それによって、守備の面で味方を非常に助けていたと思います。ただ、彼にはもっと攻撃面で要求をしたいと思っています。今日は2、3回、得点を取れるいいチャンスがありました。まず、そこのポジションにいるというのは素晴らしいです。でも、そこで効果的なプレーというものが求められます。まだ若くても、それが必要です」

試合後コメント

FW17
富樫 敬真

「今シーズン3試合目で勝てたことが大きかったし、本当に、次に勝つことが大事だった。そのためには自分が点を取ることが必要だった。
ゴールシーンは、自分なりに冷静になれた部分がありました。本当に流し込むだけだった。
やっぱり、後半の時にファビオが上がってもう1点取るチャンスがある中で、遠藤選手とかぶってしまった。あそこで自分でいけなかったのは、どこかで満足していたからかもしれない。あそこでもう1点取りにいくのがストライカーだと思います」

DF13
小林 祐三

「若い選手は、これからが真価を試される。特にアタッカーは、同じリーグで長いことやっていると研究されるし、試合に出て活躍し続けるのは大変だから。そこで、若い選手らに、いかに仕事をやりやすくさせてあげるかが、僕らの仕事じゃないかと思います。
そのなかで、渓太はサイドの選手。サイドの選手はサイドの選手が育てるべきだと思っている。アイツがいいプレーできれば、自分もいいプレーできたような気になる。一緒じゃないけど、それに近いような快感を覚えたいですね。
次のナビスコで当たる川崎は、リーグ戦で調子がいいので、今の自分たちの力を試すには、いい機会だと思います」

GK21
飯倉 大樹

「2点取れたことが大きかったし、今日はサポーターの声援も熱くて、ディフェンス陣が体を張って守ってくれた結果だと思います。
(いいセーブが多かった?)俺は別に何もしていない。不運な形で失点したけど、前の選手が点を取ってくれたし、勝って良かった」

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