Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 1stステージ 第9節 vs湘南ベルマーレ

前半レポート

 中3日でのGW3連戦の1戦目。前節サンフレッチェ広島に敗れて順位を一つ下げたF・マリノスが、今季2度目の神奈川ダービーに臨む。相手の湘南ベルマーレは、まだリーグ戦で勝利がなく5連敗中。
 F・マリノスは警告累積で出場停止のファビオに代わり、Jリーグ戦初出場となる新井がCBに入る。また二列目右には遠藤、ワントップを務めるのは富樫。試合はF・マリノスのキックオフで始まった。
 スタート直後、湘南が先手を取ってF・マリノス陣内に攻め入る。1分、スピードに乗ったドリブルでペナルティーエリア内に入ったが、小林が戻って身体を張ってのクリア。その後も湘南はプレッシャーをかけてくるが、F・マリノスは落ち着いてボールを回す。サイドの幅を使いながら湘南の寄せをかわして、ボールの奪いどころをつくらせない。徐々に、流れはF・マリノスへ。3分・中町がこの試合のファーストシュートを放ったところから、次々にいい形をつくる。6分・中村の左・齋藤への正確なロングボール、8分・飯倉のフィードを下平が競り勝ちヘディングで齋藤へ渡す、9分には・齋藤がドリブルからのシュート。相手DFラインを脅かす。F・マリノスの攻勢は止まらず、15分には小林のクロスを、富樫がジャンピング・ボレーを狙った。
 21分、カウンターから前半唯一のピンチを迎えたが、飯倉がミドルシュートを好捕する。その後、再びF・マリノスが攻勢に立ち、32分・富樫の左足シュート、41分・下平、42分・小林と両サイドからクロスを送る。続いて43分、中村がペナルティーエリア左からのクロス、ニアに走り込んだ遠藤が触れなかったものの、流れたボールは右ポストに跳ね返って相手GKに抑えられた。
 前半、F・マリノスはシュート数11‐3と圧倒するも、得点は奪えず0-0で終了。

ハーフタイムコメント

「守備は1対1で負けないこと。
攻撃はフィニッシュのところを落ち着いて。
攻守のいいバランスを保ち続けよう」

後半レポート

 前半同様に流れをつかんでいたF・マリノスだが、3分に一瞬のスキを突かれスルーパスからゴールを奪われてしまう。先制されたF・マリノスは、すぐに反撃し湘南陣内にボールを運ぶ。9分、中村がマーカーをかわして折り返す。さらに富樫がドリブルシュートを見舞う。しかし、いずれも決定的なシーンとはならず、1点のビハインドの状況は変わらず。
 10分を回るとF・マリノスベンチが動く。12分・カイケ、13分・兵藤と立て続けに二人の選手交代をして状況打開を図る。そして22分の連続攻撃に続き、23分・齋藤がシュート。ブロックした相手選手のハンドでPKをゲットした。キッカーは、カイケ。スピード十分のボールがゴール右に向かったが、GKに防がれた。
 決定的な得点機を逸したF・マリノスだが、すぐに気持ちを切り替えて湘南ゴールに向かっていく。31分には3人目の交代カードを切り、伊藤がイン。ここからツートップにしてより攻撃的なサッカーを展開するも、湘南の懸命の守備ブロックが崩せない。
 アディショナルタイムは4分。早いリスタートや中村のラストパスなどでゴールを狙うが、スコアは動かないままタイムアップ。黒星を喫したF・マリノスは、前節に続き連敗、順位も8位に下がった。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「今日は非常に難しいゲームでした。リードされてはいけない相手にリードされてしまいました。やはり相手は守備を固めましたので、その後たくさんチャンスをつくったのですけれど、それをなかなか得点には結びつけられませんでした。
我々の失点も、たった1回のミスが失点につながってしまいました。それを追いつくために、たくさんのチャンスをつくらなければいけなかったのですけれども、なかなかスコアに結びつけることはできませんでした。そういうゲームでした」

質問:今日のワントップに、カイケではなく富樫を起用した理由は?
「敬真のクオリティーは、裏へのスペースに飛び出すプレーが優れています。湘南は前からプレスをしてきて、背後にスペースがあるスタイルということは分析できていました。ですので、その裏のスペースを敬真の特長で活かしてほしいと考えていました。前半は、それがうまく出せていたと思います。また遠藤を起用したのも同じ理由です。今日の選手の選択は、そのようなゲームプランに沿ったものでした」

質問:チャンスはつくったが、固められてフリーになるシーンは少なかった。もっと攻撃に変化を付けても良かったのではないでしょうか?
「今日、我々は相手のブロックを広げて、特にサイドでスペースをつくり出して、前へ突破して、そしてセンタリングという攻撃はある程度できていたと思います。
おっしゃられたように、長いボールをダイレクトに送って、前の選手がヘディングを使うというプレーもあるのですけれども、センタリングは上がっていました。センタリングに対して飛び込んで、ヘディングを使うプレーの方が好ましいのではないかと思います。ですから、今日の攻撃自体は悪くなかったと思います」

質問:PKのキッカーがカイケでした。中村が譲ったのでしょうか?
「前回のPKは俊輔が蹴りました。二人で何か話したようでした。俊輔がカイケに蹴るように言ったのか、もしくはカイケが俊輔に“蹴らせてくれ”と要求したのか、まだ本当のところは分かりません。
ただ言えるのは、我々のチームにはあの状況で、俊輔とカイケという二人のキッカーがいたということです。二人とも、決める力を十分持った選手です。
あの結果もチームとして受け入れなければなりません。あのカイケのキックは悪くなかったと思います。ただ相手のキーパーが良いプレーをして止めました。これもサッカーの一部ですので…。受け入れるのは難しいですけれど、これはPKを失敗したというのではなく、キーパーが素晴らしかったと思います」

試合後コメント

MF8
中町 公祐

「相手の2シャドーが、ボランチにプレッシャーを掛けにきたので、いつものようなボール回しというよりは、一つ飛ばしてサイドバックや高い位置へパスを出すというのは、相手の感じを受けての打開策かなと思っていた。
失点シーンは、ちょっと統率がとれていなかったという気がします。
失点後は、個人的な役割として、ヒョウが入ったので後ろでバランスを取っていた。
自分が前に入る場面が何度かありましたけど、前に人数を掛けて流動的にみんな動いていた。どこかのタイミングで1点を取り、勢いづいて逆転するというシナリオは想像できたと思う。けれども、ちょっと難しい試合になっちゃいましたね」

FW17
富樫 敬真

「リーグ戦は久々のスタメンだったけど、いい入り方はできた。チャンスも3回くらいあったのに、決め切れなかった。
前半の左からのシュートは、多少の力みがありました。しっかり当たり切らなかったので、あそこで一度打つのをやめても良かったと思いました。
後半、早めに交代して、結局フォワード陣が全員出たにもかかわらず、1点も決められなかった。今日の試合はフォワード陣に責任があると思います。
今日は勝たないといけなかった。中3日でアウェイ、ホームと試合があるので、今度は必ずサポーターと喜び合いたいと思います」

DF15
新井 一耀

「役割をしっかり果たせなかったのが、一番心残りというか、悔しいです。自分が通用するところもあれば、まだまだ甘いというか、課題も見つかった。今日試合に出られて、いい経験ができたと思います。
(失点シーンの前に藤田選手のマークに付いた?)まだ映像とか見ていないので分からないですけど、自分が前に出なかった方が良かったかなと、自分の中では思っている。そういうところは経験がないというか、まだ勢いで行っちゃっている部分がある。そういうところを、これから修正したい。
(緊張は?)もう試合に入ったら、大丈夫でした。最初は緊張してましたけど、ワンプレーしたらスッと入れました」

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