Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 1stステージ 第11節 vsヴァンフォーレ甲府

前半レポート

 GW期間の最終戦、ホームでのヴァンフォーレ甲府戦。リーグ戦3連敗中のF・マリノスと4試合白星のない甲府、ともに勝点3がほしいチーム同士の対戦となる。F・マリノスの先発は、前節・水曜日の名古屋グランパス戦と同じメンバー。気温25°をこえる暑さの中、試合はF・マリノスのキックオフで始まった。
 スタート直後から、F・マリノスが相手陣内にボールを運ぶ。甲府は、予想どおり中盤の両サイドが下がり5バック気味にし、その前に4人のブロックを並べる。12分、F・マリノスの最初のCKの場面でも11人全員がペナルティーエリアに入り、失点を許さないという態勢。
 この堅陣を崩そうと、F・マリノスは様々な攻撃パターンを試みる。12分、中村がパス&ゴーでボールを受けて左をえぐっての折り返し。13分には縦パスをカイケがダイレクトではたき、ファビオが遠目からシュートを放つ。さらに15分・小林のクロス、20分・中村のパスから小林が裏へのラン、28分・遠藤とカイケのワンツー。さらに29分、下平のクロスを遠藤が身体を投げ出してヘディングシュートを合わせた。
 攻勢を続けるのF・マリノスは、ついに31分、右サイドでのFKから先制ゴールをゲットする。中村のボールをファーポスト付近で中町がうまくマーカーをコントロールしてヘッドで右サイドネットに決めたものだった。
 しかしリードしたF・マリノスだが、38分にカウンターから持ち込まれ、いったん飯倉の好セーブでシュートを防いだものの、リバウンドを拾えず、サイドからのボールを押し込まれてしまった。
 追いつかれたF・マリノスは、43分・遠藤、45分・齋藤と相手ゴールに襲いかかるが、シュートはネットを揺らすことができない。しかし、アディショナルタイム1分と掲示された直後の左CKから、好機が訪れる。クリアボールを拾った喜田が、バイタルエリアから右足シュート。強烈な一撃をGKが弾いたところを齋藤が詰めて、ネットに突き刺した。終了間際の勝ち越しゴールにより、F・マリノスは2-1とアドバンテージを奪い、前半を折り返す。 

ハーフタイムコメント

「守備はカウンターのチャンスを与えないこと。
攻撃は相手の裏をとっていこう。
リスク管理を怠らず相手陣内でのプレーを続けよう」

後半レポート

 ビハインドの甲府は、両サイドを高めに上げるなど攻撃的に仕掛けてくる。これに対し、リードしているF・マリノスは落ち着いて対応。5分・F・マリノスのオフェンスからのセカンドボールに相手が詰めて来たシーンも、中町が冷静にポジショニングしてマイボールにする。また6分・左右クロスの連続攻撃、9分・中町のクリスティアーノへの堅実なマークなど、好守に安定した試合運びを見せた。
 すると、11分には追加点のチャンスを迎える。中村のパスを受けて齋藤が左サイドを持ち上がり、中央に切れ込んでキック。カーブが掛かったボールは、GKを破り右ポストに直撃、跳ね返ったところをカイケが狙ったが押し込めなかった。
 F・マリノスは、16分に最初の選手交代、伊藤がトップへ。21分、その伊藤が下平のパスをマーカーに競り勝ち左サイドをドリブル、中央の中村へ。中村は、右前方でフリーの遠藤へラストパス。だが遠藤のシュートはワクを捉え切れず右に外れた。
 このプレーの直後の22分、絶好の場面を逃したF・マリノスは、クリアボールを粘られまさかの失点。2-2とタイに。
 追いつかれたF・マリノスは28分、二人目の交代で前田がイン、ペースを握って勝ち越しゴールを狙うも、甲府の守備ブロックは破れない。32分・左右の幅を使った連続攻撃もクリアされ、33分・齋藤のパスを伊藤がワンタッチで右に流し、前田が走り込んだが、GKに抑えられた。
 アディショナルタイムは3分。栗原を3人目の交代選手としてピッチに送り、ロングボールを交えて甲府ゴールに迫る。しかし、最後の右CKで飯倉もゴール前に走って攻撃に加わるなど必死のオフェンスも及ばず、このままタイムアップ。
 F・マリノスは連敗こそ止まったものの、日産スタジアムでの今季初勝利は、またも次戦に持ち越された。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「2回リードするなど、今日のゲーム、勝つべきことをやっていたと思います。
ただ個人の守備のところでの大きなミスが、やはりこういう結果になってしまいました。2回とも、甲府に同点に追いつくチャンスを与えてしまいました。
そのあと、ポストに当たったりなどチャンスをたくさんつくっていました。ただ、最後のところで決め切ることができませんでした」

質問:後半の20分過ぎぐらいから、運動量が急に落ちたように見えましたが、これは暑さのせいでしょうか、それとも連戦が続いているためでしょうか?
「運動量が落ちたのは、両チームともそうだったと思います。確かに、ここ最近なかった暑さでした。でも、最後は我々が強さは出せていたと思います。
最後の20分間は、両チームにとって厳しかったとは思います」

質問:カイケ選手を含めてチームとして、これからどういう攻撃を目指そうと考えていますか?
「まず、特に前半そうだったのですけれども、相手が低い守備ブロックの時に中央を突破するというのは難しいです。良いタイミングで裏への動き、複数の裏への動きというものが必要です。
もちろんカイケの動き出すタイミングですね、そういうものをパスの出し手、味方と合わせていくことも必要です。この点は、カイケだけではなく、前の選手すべてに必要です。そして、今日はスペースがなかったということと同時に、そういう裏への動きが足りないということ。この両方の理由から、裏を取ることができませんでした」

質問:これで4試合勝利がありませんが、次の試合、どのような点を改善していきたいと思いますか?
「毎試合、ゲームの課題というものは変わってきます。今日のゲームでは、相手の低いブロックに対してどう攻略していくかということが課題でした。
鹿島戦は、また違う問題を解決しなければいけません。やはり鹿島という攻撃力が非常に優れたチームに対しては、良い守備をしなければなりません。
我々は、昨年はJリーグの中でもトップクラスのディフェンスだったのですけれども、今年は失点が多すぎます。ですので、自分たちの持っている守備のクォリティー、これを取り戻すように、しっかりと分析して、トレーニングをしていきたいと思います」


質問:遠藤がシュートを外した時、ボトルを蹴っていましたが、監督のこういうシーンは珍しいのではないでしょうか?
「あれは、やってはいけないことでした。もちろん普段やらないことです。
しかし、あれを決めていれば2点差がついて、私の経験からいっても、これは勝利が決まったというゴールでした。それを決められなくて、ああいうことをしてしまいました。
今日のゲーム、勝たなければいけませんでした。そのためには、チャンスを生かさなければなりません。勝負を決定づける点差に広げなければ、相手は精神的に“まだ追いつける”という気持ちで向かってきます。今日、残念ながら、それが起こってしまいました」

試合後コメント

GK21
飯倉 大樹

「前節の名古屋戦もそうだけど、流れが悪いときは、少しのミスが失点につながってしまう。いい時だったら、味方にボールが当たっても入らないこともある。これを仕方ないと片づけるより、練習から細かいことを積み重ねていかないと解決できないと思う。
今日はサポーターたちがすごく熱い応援をしてくれたので、それに応えたかったけど、勝点1しか取れなかった。サポーターの人たちの応援はすごく嬉しいし、いつも感謝しています」

MF11
齋藤 学

「ここ何試合か、崩されるシーンは少ないのに、自分たちのミスで失点している。何とか、今日こそ悪い流れを断ち切りたいと思って、前半の最初からアグレッシブにいきました。
1点を先制した後、僕はもっとアグレッシブにいった方がいいと思い、前半の途中から渓太とポジションをチェンジした。その流れから、パンゾー君とのコンビネーションでCKを取って、自分のゴールに結びついたと思う。
もっとアグレッシブな姿勢をチームとして出さなければならない。
今は苦しい状況だけど、これを乗り越えたら、きっとF・マリノスは強くなると思う。みんなで一体となって、この状況を打破していきたいと思います」

DF4
栗原 勇蔵

「ファビオがちょっと足を痛めたみたいで、自分が入った。あの時間だったから今日は自分の出番はないかなと思ったけど、アクシデントで入った。
入ってから自陣に戻ることもない展開だった。出場した2、3分でチャンスが何回かあった。いい流れの時は、ああいうのがゴールになる。逆に流れが悪い時というのは、ミスから失点しやすくなり、今日もまさにその展開になった。普段ではあり得ない感じになっちゃう。
そういう流れを1試合でも早く断ち切れるように、やらないとダメだと思う」

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