Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 1stステージ 第13節 vsヴィッセル神戸

前半レポート

 水曜日のヤマザキナビスコカップの劇的な逆転勝利から中2日、残り5試合となったリーグ戦1stステージに臨む。6試合ぶりのリーグ戦勝利を目指すF・マリノスの先発は、GKに榎本、CBには栗原。ボランチは中町とパクがコンビを組む。ワントップを務めるのは、ナビスコの福岡戦で決勝ゴールを決めた伊藤。
 試合は、F・マリノスのキックオフで始まった。6分、神戸がレアンドロのミドルでこの試合のファーストシュートを放ったが、GK榎本ががっちり抑えると、直後に反撃に移る。小林のクロスに伊藤がジャンプしてヘッドを狙い。8分・バイタルエリアで伊藤と小林のコンビネーションプレー、9分・中町の裏へのパスにマルティノスが走る。流れをつかんだF・マリノスは13分、齋藤がドリブル。神戸のDFラインを崩す。
 しかし、このプレーの後、神戸守備陣も当たりを厳しくして対抗。F・マリノスはタテのボールを送るが前線で収まらず、シュートの場面につながらない。
 試合はややこう着するが、0-0の均衡を破ったのは、F・マリノスだった。23分・得意のセットプレー、左サイド、距離のあるFKの場面。中村のキックが正確に栗原へ向かう。栗原は、ヘッドで神戸ゴールに流し込んだ。栗原の今季リーグ初ゴールで先制に成功したF・マリノスは、カウンターへのリスク管理を怠らず、神戸に決定機を与えない。27分、下平がレアンドロへハードマークで起点をつくらせない。そして35分からは、追加点を狙って攻勢に立ち、マルティノスのクロス、齋藤のラストパスなどで形をつくる。
 F・マリノスは2点目こそ奪えないものの、安定した守備をベースに1点のリードを守り、前半を折り返した。

ハーフタイムコメント

「しっかりポゼッションして、相手を下がらせていこう。
暑さで厳しいが、攻守の切り替えで遅れないこと」

後半レポート

 リードしたF・マリノスは、高い守備の意識で安定したゲーム運びをする。4分、小林が接触プレーによるケガの治療でライン外に出て10人となっていたが、二次・三次攻撃もしのぎ、最後はルーズボールを榎本が好捕。守護神・榎本は、8分にもスルーパスが入ったところを鋭くダッシュし身体を投げ出し、飛び込んできた渡邉より一瞬早くボールをキャッチ。ピンチを防ぐ。
 堅い守備を続けるF・マリノスは、機会を逃さずにオフェンスも展開。15分・左サイドでの連携、中村からのボールを下平が折り返す。17分にも左サイドでつなぎ、最後は齋藤がカットインして右足シュートを見舞った。
 20分、イエローカードを受けていたマルティノスに代わり、最初の選手交代で兵藤がイン。F・マリノスの集中したディフェンスは続く。24分、ボールキープしたアタッカーを下平と中町がつぶすと、25分、相手陣内深いところでボールを失った次の瞬間、小林と兵藤が走って戻りスペースをケアする。
 30分、2人目の交代はカイケ。伊藤に代わってトップに入った。32分、中村が自陣でハードマークしサイドからの仕掛けを止めると、36分には反撃、中村のクロスを兵藤がつないで、カイケがオーバーヘッドで狙った。
38分、3人目の交代は中村から三門。F・マリノスは、終盤も全員でアドバンテージをキープ。41分の連続攻撃も、中澤がゴール前から大きくクリア。44分のFKもライン・コントロールからオフサイドを誘う。
 アディショナルタイムは4分。F・マリノスは相手陣内で時間を上手く使いながら、ピンチらしいピンチもなく、このままタイムアップ。4月の第7節ジュビロ磐田戦以来となる久々の勝利を収めた。  

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「今日のプランとしては、相手の強いプレッシングがくることは分かっていましたので、それに対して自分たちのクオリティーであるポゼッションを活かして、そのプレッシングをかわしていこうと考えていました。得点はセットプレーからのものだったのですけれども、そのシーン以外にも何度か、そのポゼッションからチャンスをつくることができていました。
そして後半は、リードしていましたので、そのリードを活かしてゲームをコントロールするということができました」

質問:今季リーグ戦で初めての完封勝利です。その感想、そして守備で良かった点は、どこですか?
「確かに、失点がゼロというのは、常に喜ばしいことです。それに今、得点があまり決めれていませんので…。
守備が良かった理由としては、特に前半ですけれども、相手の陣地でプレーするということができていたというのがあると思います。
そして、守備をしなければいけない時間帯、特に後半ですが、チームとしてスペースを狭めること、コンパクトな守備、全員でしっかり走って守備をするということができていました。
加えて、1対1の競り合いの場面でも強さを発揮できていました。それらが、、今日の守備で良かったところです。
そしてジョンスの存在感です。CBの前で身体を張って、フィジカルの強さを活かして守備をしてくれていたと思います」

試合後コメント

MF6
三門 雄大

「入る時に、ベンチからの指示は特になかったです。
あの時間に入ったら、やることは限られている。自分がやれることを、しっかりやれたかなと思います。
カイケも、日本語が完璧に分かるわけでもないし、マチ君とかボンバーが言うことをしっかり聞いて、自分が先頭になってあそこは守備にいかなければいけない場面だと思う。それはできたかなと思います」

DF13
小林 祐三

「試合が始まる前から、サポーターの僕に対する応援が熱くて、とてもありがたかったです。
今日は、勝てたことが何より。内容的には、今日よりも良かったのに、負けていた試合も多かった。不思議と、こういう試合で勝てるのがサッカーですね。
みんな最後まで守備に集中していた。完全に試合を支配したわけじゃないけれど、うまくコントロールはできたと思う。
今季初のクリーンシートだったけど、今までは“このスコアで、この結果?”という試合が多かったなか、今日は久々にスコアと結果が合致した試合だった」

MF8
中町 公祐

「抜けているメンバーがいる中で、チームが一つになれた。正直、勝てなかった時に、自分たちが得ていた手応えと結果が結びついていない中で、選手がそんなに自信を失っていなかったことが良かった。
今日は、いつもの試合の現象とはちょっと違う。今日はシュート5本で1-0で勝てた。これまでの試合は十何本、2ケタのシュートを打って負けていた。これは、去年も一昨年もそうなんですけど、F・マリノスの課題。自分たちがボールを握っている時に、勝てなくて、相手がボールを握っている時に勝つことがある。自分たちがボールを握っている時も試合を決めることができるように、これからやっていかないといけないと思います」

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