Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 ルヴァンカップ グループステージ 第7節 vsベガルタ仙台

前半レポート

 グループステージ最終節の相手は、3位F・マリノスと同勝点ながら得失点で上回っている2位のベガルタ仙台。勝って首位でのノックアウトステージ進出を決めたいF・マリノスのスタメンは、前節のアルビレックス新潟から榎本・新井・中澤以外8人を代える。中盤に今季この大会初出場となる中村が入り、ワントップを務めるのは伊藤。
 F・マリノスのキックオフで始まった試合は、ホームの仙台が、ハモン ロペスのファーストシュートからペースをつかむ。F・マリノスは、仙台の速いボールへの寄せなどにあって、ビルドアップからのリズムが出せない。7分の齋藤から伊藤への縦パスも通らず相手がカット。ただ8分、10分、12分と連続して攻められたが、榎本のセーブや小林のクリアなどで跳ね返す。
 15分を回ると、F・マリノスもチャンスをつくる。17分、遠藤のラストパスから伊藤がシュート。18分には小林のパスを受けた遠藤が角度のないところから思い切って右足で狙った。
 しかし20分からは、再び仙台に流れを奪われ、自陣での時間が増えていく。しかし、ここもCBコンビを中心に、決定打を許さず無失点をキープする。
 そして35分を回ると、流れを引き寄せる。37分、遠藤のスルーパスから、伊藤が右ポストを直撃する強烈な一撃を浴びせたのに続き、39分には中村が連続して相手のシュートに身体を張ってブロック。40分にはカウンターから伊藤がヘッドで落としたボールを、中村がドリブルしてペナルティーエリア内へ。マーカーを振り切ると、たまらず相手はファウル、ホイッスルが鳴った。42分、このPKを蹴るのは中村。GKの動きを見ながら冷静に左スミにフィニッシュ。F・マリノスは、中村の先制ゴールで、前半を1-0とリードして折り返す。

ハーフタイムコメント

「相手をもっと下げさせよう。
コンビネーションを積極的に出していこう」

後半レポート

 リードしたF・マリノスは当然、慎重な入りをして、仙台のオフェンスに組織を崩さずに対応。自陣にボールを入れられても、決定機を与えない。9分のダイレクトシュートも榎本が弾き出す。榎本は10分にもハイクロスを好捕し、14分・クロスバーの上に飛んだ直接FKも余裕を持って見送る。
 すると16分、チャンスを見逃さずにスピードに乗ったカウンター攻撃。小林のパスからのこぼれ球を伊藤が拾ってドリブル。そして左前を走っていく齋藤に絶妙のラストパス。齋藤は、左足で右サイドネットに流し込んだ。
 2-0とリードを広げたF・マリノスは、さらに追加点を狙って畳みかける。19分・齋藤がペナルティーエリア左からショートパスを使ってカットイン、22分には齋藤のパスを受けた遠藤がミドルシュートを放つ。
 2点のビハインドを負ったホーム仙台ベンチがまず動き、23分に2人の選手交代を行うと、F・マリノスベンチもその4分後に二枚代えでマルティノスと喜田をピッチへ送り出す。
 相手陣内へボールを運び、また守ってはスキを与えず仙台にボールを回させるなど、安定した試合運びを見せるF・マリノス。84分には3枚目の交代カードにファビオを選択、左サイドバックに配して完封への備えを取る。
 44分、クロスを中澤がヘッドでカット、セカンドボールに喜田が素早く寄せてケアするなど、綻びを見せないF・マリノスは、4分のアディショナルタイムも危なげなく乗り切り、2-0のままタイムアップを迎えた。
 J公式戦連続完封勝利のF・マリノスは、勝点を「11」としBグループの首位が決定、2年ぶりにノックアウトステージ(決勝トーナメント)へ駒を進めた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「まず、ここには勝つために来ました。ヤマザキナビスコカップを勝ち抜くという目的を持って来ました。
そして今日は、我々の強みを生かせたと思います。それは、堅い守備と、奪ってからの速い攻撃です。
もう少しプレーの正確性があれば、もっと点差を広げることができたと思います」

質問:先制点を奪ったことも含め、今日の中村選手への評価を教えてください。
「彼は1点目を挙げて決定的な仕事をしてくれたと思います。そして、それ以外にもビルドアップの部分などで、非常にチームに貢献してくれました。彼の役割は非常に大きくて、ビルドアップからスピードアップの局面でも、彼のプレーというものは生きていました。まさしくチームの象徴的なプレーをやってくれました」

試合後コメント

DF15
新井 一耀

「人生で初めて、公式戦で左サイドバックをやりました。
(足をつって)90分間戦えなかったのは、今の自分の足りないところというか、チームに迷惑をかけてしまったので、準備が足りなかったと思う。
でも、無失点で勝てたことは、少しは自分の自信になりました。左サイドから崩されそうになったんですけど、佑二さんがカバーしてくれたりして、すごく助かりました。学君も声をかけてくれました。
眉間の傷は大丈夫でした。一回、相手の手が入ったんですけど、ケガした部分でなかったので大丈夫でした」

DF4
栗原 勇蔵

「今日はリーグ戦のメンバー主体で臨んで、みんな責任感をもって戦った。これまで頑張っていた若い選手たちに報いられるように、みんなで戦えたと思う。
自分としては、ナビスコに出ることから始まって、最近はリーグ戦にも出られるようになった。今日は特に強い気持ちをもって、やっていた。
結果1位で突破できたのはいいことだし、チームもレベルアップできる。
俺自身は、長いこと勝つ喜びを忘れていたけど、また思い出せるようになった。勝ったときのサポーターの喜びが、自分の喜びでもある。そのためにやっているといっても過言じゃないし、快感に感じています」

GK1
榎本 哲也

「序盤は、自分があまりボールをつなげられなくて、チームを苦しくしてしまった。そこを改善しないとダメだと思いました。
無失点はラッキーな部分もある。でも、とりあえずゼロに抑える気持ちだけは常にもっている。それが叶ってホッとしてます。
守備というのは、チーム11人プラス、ベンチメンバーでやっていくもの。自分だけでできるものとは思っていない。ただ、その輪の中にいられることは嬉しく思います。
ナビスコカップの予選は、若手中心でずっとやってきた。その部分では足りない部分があったかもしれないけど、それでも結果を残してきた。その中で若手からもらう刺激を、自分のパワーに変えてできていた。
今日は試合前に、若いヤツらに『勝ち進んでくださいね』と言いわれました。これで、また若手にチャンスを残せる試合ができたことは、嬉しいです」

フォトギャラリー