Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 2ndステージ 第4節 vsサンフレッチェ広島

前半レポート

 前節から中3日、4連勝を目指しアウェイでサンフレッチェ広島戦に臨む。F・マリノスのスタメンは、今ステージ初めての先発出場となる中村が二列目の中央に入り、ワントップを務めるのはカイケ。
 F・マリノスのキックオフで始まった試合は、ともにていねいに後方からパスをつなぎビルドアップするという慎重な立ち上がり。F・マリノスは、3分・5分と齋藤のドリブルからの形を狙う。7分・9分には、いずれもファビオが巧みなポジショニングからのクリアで広島の攻めを跳ね返す。14分には、相手のパスをマルティノスが奪ってラストパス、カイケが狙ったがGK正面を突いた。
 その後も攻撃の応酬は続くが、互いに守備が堅く決定機は訪れない。F・マリノスは30分、中村がボールを取られたが、すぐにファースト・ディフェンダーとなってカウンターアタックを許さない。すると、その直後、齋藤からのパスを受けたカイケが仕掛けてCKをゲット。この左からのCK、キッカーはもちろん中村。正確なカーブにゴール前で合わせたのは、ファビオだった。ジャンプしヘディング。しっかり叩きつけたボールは、ワンバウンドでネットに突き刺さった。
 先制したF・マリノスは、その後も集中した守備を披露。終盤に与えたセットプレーも、中村の身体を張ったシュートブロックなどでしのぐ。F・マリノスは1点のアドバンテージをキープし、前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

「守備は下がり過ぎないこと。
攻撃は奪ってからテンポよくいこう」

後半レポート

 立ち上がりから、激しい攻撃の応酬となる。1分、ビハインドのホーム・広島は、ピーター ウタカがドリブルを仕掛けたが、F・マリノス守備陣がしっかりとストップ。3分にはF・マリノスが反撃、喜田のフィードからマルティノスが持ち上がりラストパス。カイケがダイレクトシュートを放つ。さらにF・マリノスは、4分・5分とマルティノスが右から広島ゴールに迫った。
 8分からは、広島の猛攻をF・マリノスがしのぐ展開。9分、ピーター ウタカの強烈な一撃が右スミに飛んだが、榎本がスーパーセーブ。榎本は、10分の鋭いシュートストップに続き、12分にも浅野のドリブルシュートを好捕する。
 このプレー後の14分、広島は二枚代えでアタッカーを投入し勝負に出る。F・マリノスは、23分に2人同時に選手交代し攻守のバランスを整える。相手の分厚い攻めに対し、CBを中心に守備ブロックを敷いてこらえていたF・マリノスだったが、36分、サイドからのクロスをゴール前で合わせられ、同点に追いつかれる。さらに1-1から2分後の38分、こぼれ球を押し込まれて逆転を許した。
 苦しくなったF・マリノス、だが、あきらめずに攻めてチャンスをつくりだす。42分に3人目の交代で遠藤を左サイドバックにした直後、43分のことだった。クロスを跳ね返されたが、これを拾った小林が絶妙のクロスをゴール前へ。このボールを、伊藤がジャンプしヘッド。ボールはネットに吸い込まれていった。
 アディショナルタイムは4分。互いに攻め合うも3点目は生まれず、2-2のままタイムアップ。4連勝こそならなかったF・マリノスだが、粘ってつかんだ勝点1をゲットし勝点10に。得失点で並んだ川崎フロンターレを総得点数で上回り、単独トップ1位に立った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「非常に高い強度のゲームでした。我々が、長い時間リードをしていました。前半は、パーフェクトな内容でした。我々がチャンスをつくって、広島にはほとんどチャンスを与えませんでした。
後半は、非常にオープンなゲーム展開でした。我々はチャンスをつくったのですけれども、得点に至ることはできませんでした。
そしてミキッチの投入ですね、ここが勝負の流れを変えるきっかけになりました。そして、我々の交代選手、翔や兵藤、遠藤、この3人がいい活躍をしてくれました。良いプレーをしてくれて、同点に追いつくことができました。
ただチャンスをたくさんつくっていて、決定機は何度もあったのですが、そこで決め切れずに、この同点という結果で終わったということは、少し残念です」

質問:後半、広島の攻撃に対してラインが下がり過ぎていたと思いますが、これは監督の意図とは違っていましたか。
「私としては、もう少し高い位置でブロックをつくりたかったです。ただリードした状況で、我々の守備ブロックは強みでもありますので、選手も引き気味になってしまったのかもしれません。
ですので、交代で2人投入したのも、その狙いです。もう少し高い位置からプレッシャーをかけたいと。ただ最後で、ミキッチがアドバンテージを取りだしました。その部分、相手の右サイドのコントロールがうまくいきませんでした。それによって、我々は下がらざるを得ませんでした」

質問:あの時間帯に追いついての勝点1は、ポジティブに捉えて良いのではないでしょうか。
「もちろん、あの展開から勝点1を取れたというのは喜ばしいことです。選手が最後まであきらめない姿勢を出して、メンタルの強さというものを発揮してくれました。
我々は長い時間リードして、相手は短い時間で2点を入れて、非常に難しい流れだったんですけれども、最後に追いついて、我々としてはこの1点によって、また上位にいられましたので、非常に大事な1ポイントだと思います。選手のメンタルの強さに“ブラボー”と言いたいと思います」

質問:この試合を一区切りとして海外にチャレンジする相手の浅野選手に、メッセージをお願いします。
「もちろん私は、彼の成功を祈っています。
アーセナルという素晴らしいクラブを選んだと思います。アーセナルというのはプレーのクオリティー、そしてプレーのスピードが素晴らしいチームです。このような素晴らしいクラブが彼を獲ったというのは、偶然ではないと思います。大きな才能があるから、アーセナルが獲得したのだと思います。彼は、アーセナルで自分を表現できるだけのクオリティーを持っていると思います。彼のスピードを生かして、アーセナルで効果的なプレーを求められると思いますので、ぜひそこを発揮してください。成功を祈っています」

試合後コメント

「自分が出るとしたら、同点かビハインドの局面だろうと考えて準備していました。
サイドバックでの出場でした。守備は、まだ自分の中でまとまってはいなかったのですけれども、攻撃は駆け上がるチャンスはあるだろうし、そこの精度を求められているからこそ、監督は自分を使ってくれているのだと思います。
直接関与したわけではないのですけど、最後に追いついたのは非常に良いことだと思うし、どこかで自分もスタメンや前めのポジションで出られる機会があると思うので、その時に備えて練習から頑張りたいと思います。
明日から、U-19代表に行きます。練習してすぐ試合ですが、代表でも、しっかりと責任を持って自分の持ち味を出したいと思います」

FW20
マルティノス

「本当に、今日は疲れました。
データを見ればお分かりと思いますが、かなり走りました。攻守にわたって上下運動が多かったので、最後にボールを持ったときには、足も疲れ切っていました。でも、チームは持てる力をすべて出し切ったと思います。
広島とは2試合やりましたが、強いチームだと感じます。取りにいこうとしても、ボールを右に左に、左に右に動かされ、振り回されてしまった。
でも、自分たちも彼らに負けないくらい、質の高いサッカーをしていると思うし、決して負けていないと思う。それを信じて続けていくしかありません」

MF11
齋藤 学

「勝つべき試合だった。
広島を相手に、引いて守ってカウンター狙いだったけど、1-0から2-0にできるチャンスが多くあったなかで、僕も含めて決め切れなかった。
ボールを持ったときのポゼッションの質を、もっと高めないといけない。そして、決めるべきところで決められないと、上位には行けない」

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