Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 2ndステージ 第8節 vs大宮アルディージャ

前半レポート

 今ステージ負けがないF・マリノスが、前節に続いての連勝を狙う。ホーム三ツ沢球技場に迎える相手、大宮アルディージャとは、1stステージの対戦で1-1で引き分けている。
 F・マリノスの先発は、前節の柏レイソル戦と同じ11人。観衆13,009人と満員のスタンド、試合は大宮のキックオフで始まった。
 2分、3分にシュートを打たれるなど立ち上がりに先手を取られたF・マリノスは、6分・小林のタテパスを受けたマルティノスがクロスを送り天野が合わせるなど、素早いコンビネーションで反撃に移る。10分には右サイドで小林、マルティノス、天野がショートパスをつないでゴール前にラストパスを送ったが、ターゲットに渡らず。さらにF・マリノスはオフェンスを続けるが、大宮の前線からのチャージに手こずり、主導権を握るまでには至らない。
 20分を回り、両サイドを使った仕掛けを見せ、FKやCKを獲得したF・マリノスだが、大宮の守備ブロックを崩せずいい形でのシュートシーンは生まれないまま。32分・喜田の巧いキープからつないだラストパスも齋藤には渡らず、34分・金井のクロスを天野が折り返したところを齋藤がボレーを打とうとしたが、相手DFにクリアされた。
 40分からは、攻勢に立ったF・マリノスがゲームをコントロールして大宮陣内に攻めかかるなど、流れをつかんで大宮ゴールに迫ったものの、フィニッシュには届かず。前半は0-0で終了。

ハーフタイムコメント

「冷静に、辛抱強く闘おう」

後半レポート

 F・マリノスは二列目の両サイドの位置をチェンジして、左・マルティノス、右・齋藤でスタート。開始直後から相手陣内にボールを運び、1分、天野のFKからマルティノスがシュートを試みる。2分には天野が鋭いフェイントでマークを外してパス。中町がヘッドで折り返したが、相手GKがキャッチ。5分にもカイケの左からのクロスを齋藤がつなぎ、喜田がダイレクトシュート、しかしクロスバーを越えていく。
 7分の大宮の反撃を榎本がセーブした後も、すぐに流れを引き戻し、12分、齋藤が右サイドを突破しゴール前へ送るとカイケがつないで天野へ。天野は右足で狙ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。さらに、その1分後にもマルティノスのドリブルから好機をつくるなど、流れはF・マリノス。15分にも決定機を迎え、齋藤のドリブルを起点に、中町がえぐっての折り返しをカイケがボレーシュート。しかし、ワクを捉え切れない。
 チャンスを逃したF・マリノスは、18分にピンチを迎えたが、中澤が裏を狙ったムルジャに競り勝ちボールを渡さないという好守備を披露。そして19分、22分と大宮ゴールに迫るがゴールを奪えなかった。すると23分、大宮が反撃。泉澤の強烈なミドルシュートで、先制ゴールを許してしまう。
 ビハインドとなったF・マリノスは26分、最初の交代カードを切り伊藤を投入。同点へギアを上げたいところだったが、喜田が得点機会阻止によりレッドカードを受けてしまう。F・マリノスは、10人での戦いを強いられる。システムを中町のワンボランチに。
 その後、34分・遠藤、43分・前田とサイドプレーヤーの選手交代を選択しながら、果敢に攻めるF・マリノス。数的不利でカウンターを受けながらも何とかこらえて追加点を与えずに5分間のアディショナルタイムに突入。迎えた47分、左からのカイケのクロスをゴール前、ヘッドで合わせたのはファビオ。ジャンプして流し込んだボールは、見事に右サイドネットに決まった。
 結局、1-1のままタイムアップ。10人で追いついたF・マリノスは、順位こそ5位に下がったものの、粘りを見せ、今ステージの負けなしを「8」に伸ばす。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「まず最初に、比較的いいプレーができたと思います。ただ、ゲームのシナリオは選手にとって難しい、厳しいものでした。
後半の最初のところで、何度かチャンスをつくり、リードするチャンスがありました。しかし逆に、相手にリードされてしまいました。そして、しかも、そのあと10人になってしまいました。でも、10人になってもサポーターが後押ししてくれて、同点にすることができました。
難しいシナリオという中で、同点に追いつけました。この勝点1に満足をするべきだと思います」

質問:後半のスタートで齋藤とマルティノスの左右のサイドを変更しましたが、その狙いと評価を教えてください。
「まず、どちらが、どちらのサイドでプレーしたとしても、我々にとっては両サイドのプレーが重要なのです。
前半は右サイドが非常にうまく機能していました。左サイドは、右に比べて少し機能していませんでした。そしてこの二人は、いろいろとバリエーションをつけるために、サイドを変えていいということになっています。そして彼らは、それを実際にやっただけです。
彼ら二人を、もう少し両サイドバックが関わってサポートしなければなりません。それがあったので、後半の最後の方で両サイドバックを攻撃的な選手に代えました」

質問:中村選手の欠場が続いていますが、復帰への見通しについては?
「まだ、リハビリの段階です」

質問:今日の試合だけではありませんが、ボランチの二人が、攻めているときに押し上げずにポジションが低く、前線とスペースができて、そこを相手に突かれているように思えるのですが、その点はどう見ていますか?
「まず彼ら二人は、ビルドアップの時は低い位置を取っていていいのです。そして基本的には、ボールを失った瞬間は、彼らはもう少し高い位置にいなければなりません。
そしてツーボランチと、トップ下、今日は天野ですが、この3人でトライアングルをつくっているのですけれども、この3人の良い関係、良いポジショニングというものをつくらなければなりません。でも、その点も比較的良かったと思います。
自分たちが攻撃を仕掛けているとき、前に人数を割いているので、相手がボールを奪ったときに、確かに相手がそのスペースを使うという場面はあったと思います。
それはなぜかというと、我々も前に人数を割いていたから、それが原因として考えられます」

試合後コメント

MF25
前田 直輝

「ボールをさわる回数も少なかったし、残り少ない時間で自分が何かをしたわけじゃない。でも、やるべきことはやったかなと思います。
気持ち的には相手を一人はがせば、10人対10人と同じことになるとポジティブに考えていた。次こそ結果を残せるよう、一から出直したいと思う」

「試合を苦しくしたのは、間違いなく俺一人の責任。それでもチームメイトであったり、サポーターが前を向いていい雰囲気をつくり出してくれて、最後に何とか追いついてくれた。そういう素晴らしい仲間が僕にいて、引き分けに持ち込んでくれた。
次は自分は出られないですけど、本当にチームが勝つために、自分がやれることを全部やりたい。
もし結果に不満があるとすれば、間違いなく俺一人の責任なので、そこは自分を責めてもらって構いません」

DF22
中澤 佑二

「キー坊の退場に関しては、彼が責任を感じる必要は全くない。チーム全体として取り組んでいる練習通りにやった結果なので。そこで、ちょっと相手のプレスが強かったというだけで、それは責められません。
逆に10人になったことで、選手一人ひとりの勝利に対する気持ちが今まで以上に高くなった。それが引き分けにつながった。
ただ、前半からチャンスをつくれていたが、決め切れない状態が続いて、ワンチャンスでシュートを決められてしまった。
攻めていてなかなか点が入らないのは、精度の問題と、リズムが同じになっていること。もっと攻撃のバリエーションを増やしつつ、ゲームをコントロールできるようにならなければいけない」

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