Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 2ndステージ 第10節 vs鹿島アントラーズ

前半レポート

 前節で今ステージ初めての敗戦を喫したF・マリノスが、巻き返しを期して鹿島アントラーズをホームに迎える。F・マリノスのスターティング・オーダーは、マルティノスが警告累積で出場停止、二列目の右には天野が入る。FWはカイケと6月11日の1stステージ15節以来のスタメンとなる伊藤のコンビ。また1stステージ最終節以来久々の先発となる兵藤が、ボランチを務める。
 小雨が降る中、鹿島のキックオフで始まった試合は、スタート直後から両チームとも積極的に相手ゴールへ向かう攻撃的な展開となった。まず鹿島がFK、CKを立て続けにゲットし、ロングシュートも放つ。F・マリノスも9分にカウンター、ファビオのロングパスからいい形をつくった。齋藤のドリブルからのラストパスを伊藤が右足ボレー、しかしこの一撃はクロスバーを叩いてしまう。
 11分には鹿島が縦パスに金崎が抜け出したが、榎本が鋭く前に出て至近距離からのシュートをストップ。今度はF・マリノスが13分・喜田のロングシュート、18分・伊藤の裏へのランで鹿島ゴールに迫ると、25分には齋藤がゴール前の浮き球に反応しジャンプしてヘデイングシュート。だが、キーパーに阻まれた。
 両チームともにゴールが生まれておかしくないスリリングな展開の中、先制したのは鹿島。28分、ロングパスから鈴木に流し込まれ、F・マリノスはビハインドを負った。
 追いかけるF・マリノスは、34分・ファビオのオーバーラップや36分・伊藤のシュートと攻め込むが、ゴールは奪えない。43分、FKから金井が流し込んだが、オフサイドに。0-1のまま前半を終えるかと思われた45分、齋藤が素晴らしいドリブルからゴール前へ低いライナーのボールを送る。これに応えたのが伊藤。右足で合わせてネットに突き刺した。いい時間帯で追いつき、1-1で前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

「守備はコンパクトに、そして辛抱強く。
攻撃はスピードを上げていこう。
強い意思を持って戦おう!」

後半レポート

 スタート直後は鹿島がF・マリノス陣内にボールを運ぶが、F・マリノスはしっかり対応する。2分・金崎の強烈なミドルシュートも榎本がジャンプしてクロスバーの上に弾き出す。そして5分を過ぎると反撃に移り、6分・金井がロングシュート。10分には齋藤が仕掛け、鋭いドリブルで鹿島ゴールに迫った。
 前半同様、激しく攻め合う展開が続く。15分前後は鹿島に押されたものの、17分には喜田がロングシュートを見舞う。すると18分、F・マリノスは最初の選手交代で遠藤がイン。二列目右に入った遠藤は、交代直後に兵藤のクロスから思い切ってダイレクトシュートを狙った。このあたりから左サイドで兵藤が上がっていくシーンが増えていく。
 25分、27分には攻められたが、兵藤の頑張りや榎本の好セーブでピンチを防ぎ、32分には二人目の選手交代で富樫が前線に入った。
 そして35分、富樫が相手にプレッシャーかけてボールがこぼれたところを、齋藤が拾ってそのままドリブル。切れ味鋭くジグザグにコース取りをして2人のマークを抜き去り、ペナルティーエリア内へ。最後はキーパーの動きをはかりながら右足のアウトでシュート。これが鮮やかに右サイドネットに決まった。
 齋藤の今季6得点目で逆転に成功したF・マリノスは、39分に最後の交代カードを切り栗原を投入し3バックにする。左サイドバックの位置には遠藤が入った。 
 ところがこの直後の40分、鹿島の鋭いサイドアタックから崩されて交代のファブリシオに同点ゴールを奪われてしまう。
 アディショナルタイムは4分。この時間帯も、攻撃の応酬は続くが、スコアは動かず2-2のままタイムアップ。首位との勝点差も縮めたものの、順位は少し下がり7位に。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「非常にハードな、強度の高いゲームでした。そしてチャンスも、ゴール前のエキサイティングなシーンも非常に多いゲームでした。
前半、我々は何回かチャンスがありましたけれども、鹿島に苦しめられました。
後半は非常にいいスタートを切って、鹿島にプレッシャーをかけていくことができました。そして我々が先に2点目を取ることができました。ただ、この2-1をキープするための守備組織を構築することができませんでした」

質問:後半、左サイドを崩されて何度か危ない場面がありましたが、その点はどう考えていましたか?
「そのとおりです。我々の左サイドの背後を取られていましたので、交代のところも左サイドのスペースを消すためという狙いがありました」

質問:齋藤選手のゴールは非常に素晴らしいフィニッシュでしたが、彼の技術面、精神面の変化については、どう見ていますか?
「学という選手は、自分の個人技を生かしてプレーする、そこが彼のスタイルです。ここ最近はフィニッシュのところまで行き切れていませんでしたが、今日は得点も取りましたし、ゴール前までボールを運んでFKもたくさん取っていました。
彼は自分のクオリティーを生かして、彼のやるべきプレー、突破力を発揮してくれたと思います」

質問:2ndステージ、引き分けが多いのですが、これは粘り強く戦えているということなのか、それとも勝ち切れていないということなのでしょうか?
「今日のゲームは、最後まで選手が良くやってくれたと思います。ただ、やはりボールをしっかりつなぐというところが、少し足りなかった。特に前半がそうでした。そこをもっと向上させれば、チャンスにつなげることができたと思います。
そしてその他のゲームも、確かに引き分けが多いのですけれども、我々はチャンスはつくっていますので、そのチャンスをフィニッシュにつなげるのが課題です。チャンスをつくるところまでは、うまくできています」

試合後コメント

FW17
富樫 敬真

「自分としては久しぶりの出場だったけど、交代して入ってから最後まで、ゲームに入り切れなかった。それでチームが勝ち切れない原因をつくってしまったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
勝てなかったのは痛いけど、でもチームとして目指すところはブレていないと思う。これから遠征も続くので、僕自身切り替えてやっていくつもりです。
今日もサポーターは最高の応援をしてくれたので、逃したチャンスは絶対に次で取り返したいと思います」

「前半も後半も、失点した後に僕らは下を向かなかった。やっている僕ら選手は、多少の手応えを感じながらプレーしました。
先制されてもチャンスは来ると思っていたし、それまでもチャンスはつくれていた。悪い流れにはしていなかったと思います。
1点リードした後も受け身にならないよう気をつけていた。なのに、結果が引き分けになったのには原因があるはず。今すぐ答えは出せないけど、メンタル的にもタフさは見せられたと思います。
今日もこれだけのサポーターが来てくれたのに、勝てなくて申し訳ない。次こそ、勝利を届けられるよう頑張ります」

MF7
兵藤 慎剛

「全体的にアントラーズが調子が良くなかったと思うので、そういう意味ではもったいないことをした。
1失点目も2人だけの関係で崩されている。守備の人数は足りていたし、ファーストディフェンダーが強くいくとか、パスをもう少し警戒するとかが必要だった。ちょっと軽率なディフェンスだったかなと。
前半間際に点が取れて、流れがウチにあるなと思っていた。基本的にセカンドボールもウチが拾えて、後半はゲームをコントロールできたと思う。
そんな中、2点目を取って、守りに入る意識が早すぎたというか…。まあ、点が入ったあとだから、もう少しその流れでやっても良かったかなと思います。そこはチームとしての『この1点を守り切る』という精度が足りなかったのかなと思います。
今日は相手が前からプレッシャーがくるので、後ろからつなぐというよりは、空いているところをまず使って、そのセカンドボールを拾って、前につなげていこうとした。
キーボーが基本的に後ろに下がってくれるので、俺が、前である程度、自由にやらせてもらった。でも2トップだったし、自分が無理して前に入り過ぎる必要もないなと思っていた。キーボーとの距離感だったり、サイドハーフ、FWとの距離感を見ながら、バランスを崩さないように前半はやった。
後半は、ウチのペースだったので、前に行けるなと思い、スルスル前に行く形ができた。自分もそういうのは得意なプレーなので、それを多少なりとも出せたかなと思います。
けど、やっぱり2点目あれだけ頑張って取って、そのあとの失点をああいう形でやられると、なかなか勝ち切れない。そこはチームとして反省しないといけないところ。今日はそれに尽きる」

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