Yokohama F・Marinos

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2016 ルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 vs大宮アルディージャ

前半レポート

 YBCルヴァンカップ準々決勝の第2戦。アウェイでの1-2を受けての試合。逆転でベスト4に進むためには、まず90分間の戦いで、完封勝利か2点差以上をつけて勝たなければならない。F・マリノスのスタメンは、水曜日の第1戦から3人代わり、CB栗原、ボランチにパク ジョンス、FWカイケが名を連ねる。
 試合は、F・マリノスのキックオフで始まった。立ち上がり、大宮に先手を取られF・マリノスはゴール前で危ない場面が訪れる。しかしDFに当たりコースが変わった難しいシュートを、榎本が懸命に弾き出すと、4分、6分と続いたCKも集中して跳ね返した。
 F・マリノスの反撃は10分から。10分、11分と続けて、裏を狙う伊藤へ齋藤がラストパスを送る。14分にはカイケのショートパスを受けた伊藤のシュートが相手に当たりCKをゲット。この後もF・マリノスが主導権を握り、何度もFKを獲得するなど相手ゴールに迫る。21分には齋藤のパスからカイケが正面から狙ったが、GKの好守に阻まれる。
 この日のF・マリノスは、積極的な守備も目立つ。27分・金井、28分・栗原が、パスをもらおうとする大宮選手の前に身体を入れて、きれいにインターセプト。
 流れをつかんだF・マリノスだが、36分・伊藤の右からのクロスも流れ、フィニッシュには至らない。このまま0-0で折り返すかと思われた46分、アディショナルタイム3分が表示された直後のことだった。左サイドでボールを受けた齋藤が持ち込み、中央のカイケへ。カイケはバイタルエリア付近から強烈な右足シュート。この一撃が、ゴール右スミに鮮やかに決まった。F・マリノスはいい時間帯に先制、リードして、後半を迎えることになる。

ハーフタイムコメント

「攻守の切り替えを早く。
サイドはスピードアップ。
全員で意思統一して戦い切ろう」

後半レポート

 このままのスコアでは敗退となる大宮は、より攻撃に重きを置いてくる。これに対しF・マリノスは、いつものリードした展開同様、ブロックを固めつつ、カウンターの形から追加点をめざす。この図式が、3分のF・マリノスのビッグチャンスをもたらす。3対1となってのカウンター、カイケのパスをもらったマルティノスがGKと1対1になったが、至近距離からのシュートを弾かれ、リバウンドを拾った伊藤が右足で狙ったが、クロスバーを越えた。
 この直後、チャンスから一転しピンチに。第1戦で先制ゴールを奪われているマテウスにドリブルで持ち込まれたが、フリーでのシュートは榎本が見事にストップ。
 5分にはF・マリノス。攻守の切り替えからカイケがペナルティーエリア内に運んだところでDFと交錯して倒れたが、ホイッスルは鳴らない。チャンスの応酬で、どちらにもにゴールが生まれそうなスリリングな展開となる。
 10分を回ると、やや大宮が押し気味になり、F・マリノスはディフェンスのシーンが増えていく。だが23分・裏のスペースへ嫌なボールが入ったところを中澤が冷静にケア。28分にはサイドからのクロスをファーポスト付近で詰められたが、この決定的な一発も榎本がスーパーセーブ、ゴールラインの外に弾き出した。なおこの間の26分にF・マリノスは最初の選手交代で、栗原から新井。パク ジョンスがCBに下がり、新井はボランチに入った。
 大宮の攻めをしのぎながら好機を狙っていたF・マリノスは、カウンターで崩してFKをゲット。32分、右からのこのFK、兵藤のキックを新井が右足ボレーで合わせたが、GKに好捕される。アドバンテージを守りたいF・マリノスは、36分に天野、44分には前田をピッチに送り、全員で一丸となっての集中した守備を披露。
 アディショナルタイムは5分、前の意識も失わず攻勢に出たF・マリノス。47分に天野がクロスバーを叩くミドルを放ち、50分にはカウンターから最後は前田がフリーで左足シュートを見舞った。最後も相手陣内の深いところでボールをキープしタイムアップ。2点目こそ奪えなかったものの、勝者条件の1-0をクリアしたF・マリノスは、2013年以来の準決勝進出を決めた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「非常に高い強度のゲームでした。我々を、本当に熱い声援で後押ししてくれたサポーターたちに感謝したいと思います。まさに彼らは、チームの12番目の選手でした。
今日は、何としても勝たなくてはならないゲームでした。
最初の5分間以外ですが、前半は、やるべきプレーをしていたと思います。
後半は、よりオープンな展開になりました。両チームともにチャンスがありました。
我々にとって、今日一番大事なのは、勝ちにいくということでした」

質問:第1戦とは逆に、かなりいいゲームができたと思います。その要因について、教えてください。
「確かにそうですね。前回の試合の前半には、特に全然満足していません。自分たちの守備ブロックが低すぎて、ボールが奪うところが、できていませんでした。ですので、今日はブロックをもっと高い位置に敷いて、相手にプレッシャーをかけて、より高い位置でボールを奪うというところ、ここが一番のポイントでした」

質問:ベスト4に入ったことについては?
「まずは、今日の結果を、ベスト4に残れたということを喜んで、また時期が来たら準決勝への準備をしていきたいと思います。このルヴァンカップも、やはり最後まで勝ち抜きたいと思っていますし、そのためには、選手が今日のような精神面を持って戦って、全力を尽くすという、そのような戦いが次も必要になると思います」

試合後コメント

DF2
パク ジョンス

「今日の試合は、みんなが本当に勝とういう気持ちが強い試合だったと思います。
前半は、わりといい試合ができたと思いますけど、後半は押された場面がありました。その場面でも、強い気持ちで勝とうという気持ちがあったから、乗り越えることができ、最終的に勝つことができました。
個人的には、もう少し守備をしっかりしなければいけなかった。ビルドアップのところも、もっとできたのかなと思うので残念です。
途中でセンターバックに下りたんですけど、最初は戸惑ったところがありました。けど、すぐに慣れて本当に堪えなければいけないという気持ちでプレーして、結果が出ました」

MF11
齋藤 学

「結果としては良かったけど、後半に防戦一方になったことは反省しなければいけない。もうワンランク上にいくため、このチームに必要なことは、山ほどある。
もうルヴァンカップのことは忘れて、次は天皇杯もあるし、リーグ戦もまだ続く。
今日に関しては、前半のサッカーをずっとやり続けることはできないけれど、前半やったようなサッカーをできることは証明できたと思う」

FW20
マルティノス

「パク ジョンスはグッドグッドプレーヤーです。素晴らしかった。落ち着いてやれていたし、自信をもっていました。前を向いてパスを出していたし、彼がいることで我々も落ち着いてやれたし、いい勝利を得たと思います。
自分はというと、徐々に調子は上がっていますし、あとは自分や周りを信じてやるだけです。
今日は、とくにチームの中で問題点を話し合って臨みましたし、一丸というOne Wordのもとに勝利を目指しました」

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