Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 明治安田J1 2ndステージ 第14節 vsヴァンフォーレ甲府

前半レポート

 残り4試合となった2ndステージ第14節、前節に続きアウェイゲームとなる。ルヴァンカップ準決勝2試合を含め、この試合から9日間での3連戦をむかえるF・マリノスは、川崎フロンターレ戦から先発メンバーを3人入れ替えた。右サイドバックに遠藤、MFに天野と前田が入る。
 試合は、ヴァンフォーレ甲府のキックオフで始まった。F・マリノスは3分・齋藤から伊藤へのスルーパス、5分・金井のクロス、6分・この試合最初のCKから伊藤が鋭く詰めるなど、序盤から流れをつかむ。
 ただ10分からは甲府の5-4-1の堅いブロックの前に、いい形がつくれなくなる。それでも甲府の守から攻へ切り替えてのカウンターにはCBを中心に的確に対応、安定した守備を展開する。10分・CKからのヘディングシュートは榎本が好セーブ。25分・相手FWのドリブルにも、遠藤がスライディングタックルで突破を防ぐ。
 優位に試合を進めるF・マリノスは、30分を過ぎると攻撃のギアを一段階上げる。30分・齋藤がミドルシュート、32分・CKから中澤のヘディングシュート、37分・左CKから金井がヘディングシュートと甲府ゴールに迫った。 そして38分、前田のパスを受けたマルティノスが右サイドからドリブルで持ち込み甲府DFを崩し、ゴール前へグラウンダーのパス。これをゴール前へ走り込んだ齋藤が、左足でフィニッシュした。
 先制したF・マリノスは、45分にも中町のスルーパスで右サイドをマルティノスが快走し、追加点のチャンスをつくるなどペースを握り続け、リードして前半を折り返す。 

ハーフタイムコメント

「ボールを保持して相手陣地でのプレーを続けよう!」

後半レポート

 後半も、スタート直後からF・マリノスがゲームをコントロールし、相手陣内に攻め込む。そして2分、前田のパスを、伊藤がDF裏のスペースで受ける。ドリブルで相手DFと競ってこぼれたボールへ、前半の先制点同様に走り込んでいたのが齋藤。今度は右足シュート。鋭い一撃が右スミ、ネットにスキ刺さった。
 齋藤の今季8得点目でリードを2点に広げたF・マリノスは、その直後の3分にもチャンスをつくる。前田のパスから伊藤がフリーで狙ったが、至近距離からのシュートは、相手GKに阻まれる。
 だがF・マリノスのペースは変わらない。6分、左サイドで天野がマルティノスとの連係からシュート。その3分後にも、天野とマルティノスのコンビネーションでサイドを崩し、今度はマルティノスがクロスをゴール前へ送った。
 2ゴールを挙げていた齋藤は、13分にもゴールシーンに絡む。まず中盤でのマルティノス、中町などが素晴らしいパスワークを展開して相手を翻弄し、齋藤がドリブルで持ち上がって絶妙のスルーパス。これを前田が左足で、難なく流し込んだ。
 3-0となって、F・マリノスベンチは連戦も意識して14分・中町から喜田、15分・伊藤から富樫と、立て続けに選手交代を行う。メンバーが代わっても、F・マリノスはゲームをコントロールして試合を進める。
 3人目、最後の選手交代で34分、これがJリーグ戦デビューとなる和田をピッチに送り出した。その後も好機をつくるF・マリノスは、37分に左から齋藤が中央の富樫へ浮き球でのラストパス。これを富樫が、右足で冷静に沈めた。
 アディショナルタイムは4分。甲府の懸命のオフェンスにも守備のバランスを最後まで保ったF・マリノスは、4-0のままタイムアップ。F・マリノスは、今ステージ5度目となる3点以上を奪う勝利。勝点を26に伸ばし、良い流れでルヴァンカップに臨む。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「前節の川崎F戦、残念な敗戦でししたが、そのあとの一週間、しっかり準備をしました。どんな準備をしたかというと、しっかり自分たちがポゼッションして、ゲームをコントロールする内容に持っていきたいというものでした。
選手たちは、今日、自分たちがやりたかったプレーを、しっかり発揮してくれました。そして後半は、スペースが生まれだして、そのスペースを上手く使って得点を重ねることができました。
今日は、非常に選手たちがしたかったプレーを発揮してくれて素晴らしかったと思います」

質問:4ゴールに絡んだ齋藤選手ですが、川崎F戦では悔し涙を流していました。そこからメンタル的にも立ち直っての今日のプレーについての評価を教えてください。
「川崎F戦の敗戦というのは非常に悔しいものでしたので、彼が非常に落ち込んでいました。あの試合は、チーム全員が悔しい思いをしましたので、彼が落ち込むのは当然のことでした。
そして、先ほども言いましたけれども、しっかり自分たちがポゼッションをして、両サイドを使って攻撃をしたいという中で、学もサイドの役割がありました。
そして、その役割を彼がしっかり果たしてくれて、チームにとって非常に効果的なプレーをしてくれました。彼にとっても、チームにとっても、それが良い方向につながりました」

質問:甲府に対してポゼッションを重要視する中で、中盤の中町と天野の果たした役割については、いかがでしたか?
「特にMFだけではなく、今日は全員がやるべき役割を果たしてくれて、チームとしての素晴らしいパフォーマンスにつながったと思います。
そのなかでMFは重要な役割を担っています。というのは、やはり彼らからボールを配球してゲームをつくっていきます。その役割の中でも、相手のラインの間でボールを受けて効果的なパスをつなげていく、その面で二人とも素晴らしいプレーを続けてくれていました。けれども、これはけっして驚きではありません。普段からトレーニングの中で、この点をやってきています。今日は、試合でトレーニングでやって来たことが、きっちり出せたということです。
もちろん中町と天野だけではなくて、前田もそうです。この3人が非常に良い関係性を持って、間でプレーをしてくれました。素晴らしかったと思います」

試合後コメント

「自分にとっては、U-19のアジア予選に行く前の最後の試合だったので、そこで本当にスタメンで出られて良かった。
サイドバックでしたけど、スタメンで出ることに意味があるだろうし、どこでやろうと一生懸命やるだけ。そういう意味で、4-0で勝てたので、すごく気持ち良く代表に行ける。
個人のところでは、攻め上がったところでのクロスの精度と、やっぱりディフェンスがイマイチ。佑二さんはたぶん僕を気にしながらプレーしていると思う。佑二さんが僕を気にしないぐらい、ポジショニングとかでもっといい位置にいられたら、もっとディンフェンスに関しては良かったと思います」

FW17
富樫 敬真

「入る時には特に指示はなく、やってこいという感じだった。
もう3-0だったし、ディフェンス陣も集中してやっていたので思い切りやりました。
あとは学さんが神がかっていた。自分のゴールは、ほぼ学さんのゴールでした。
久しぶりに点を取れたのは良かったですけど、なかなか最近は試合に出られていないので、スタッフにも助けてもらった。そういうスタッフにも感謝したい。
得点シーンは、キーボーがいいヘディングを跳ね返してくれて、学さんが前を向いていた。その時に大きな声で『ダイレ(クト)!』と呼んだら、完璧なボールを出してくれた。トラップもわりと上手くいって、あとは流し込むだけでした」

「自分の復帰戦でしたけど、周りには関係ないというか、チームが勝つためにやることは変わらない。そこに関しては、いつもどおりやれました。
(競り合いでの怖さは?)全くなかったです。怖さもなかったし、そのための準備のリハビリで、いろんな人に手伝ってもらった。トレーナーもそうだし、コーチもそうだし。チームメイトも声を掛けてくれていた。サポーターも早く戻ってきてとか言ってくれた。そういう周りの人の支えがありました。
周りの人の力でピッチに立てているというのを、改めて実感した。そういう感謝の気持ちをもって、ピッチに立てたと思います」

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