Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 ルヴァンカップ 準決勝 第2戦 vsガンバ大阪

前半レポート

 決勝進出の座を争うガンバ大阪との第2戦は、水曜日のスコアレスドローを受けてのホームゲーム。F・マリノスはCBにパク ジョンスが入った以外の10人は同じ先発メンバーで臨む。
 F・マリノスのキックオフで始まった試合は、序盤からスピーディーな攻撃の応酬となる。F・マリノスは2分、3分とマイボールにするとすぐ左サイドのマルティノスへ展開。マルティノスは出足鋭く持ち上がって突破を図る。9分からはG大阪の反撃。CKなど4度連続してセットプレーをゲットしF・マリノスゴールに迫った。しかしF・マリノス守備陣は落ち着いて対応し、決定機を与えない。
 15分を回るとF・マリノスが立て直し、サイドアタックを軸に仕掛ける。17分、前田がファーポストに走り込んでいたマルティノスへのラストパスを狙い、18分には小林が細かいパスをつないでから右サイドをえぐって折り返す。そして同じく18分、マルティノスが左サイドからカットインしてシュート。こぼれ球を拾った前田が左足でミドルシュートを放ったが、GKに好捕された。
 22分、今度はG大阪がチャンスをつくる。アデミウソンがロングボールから抜け出しGK榎本と1対1からシュート。しかしパク ジョンスが良く戻ってゴールマウスの前でヘッドでクリア、ピンチを救った。
 その後も、両チーム積極的なサッカーを展開するが、互いに守備が堅く決定機は許さない。36分、F・マリノスは右からの天野のクロスをマルティノスがヘディングシュートを狙ったが、空中戦で厳しく寄せられてミートできず。前半、スコアは動かず0-0で折り返す。

ハーフタイムコメント

「攻撃はサイドを有効に使っていこう。
守備は中をしっかり閉じること。
プレッシャーはきついが、しっかり戦っていこう」

後半レポート

 後半も先制点を目指して攻め合う。2分、3分とG大阪が仕掛ければ、4分・カウンターから伊藤が収めて金井に配球、続いて前田が切れ込みCKをゲットとF・マリノスが攻勢に転じた。
 さらに8分、前田がミドルシュートを放ち、11分にもいい形で攻め込む。中町のパスを受けた伊藤が右から持ち上がってペナルティーエリア内へ。右、角度のないところから右足を振り抜くと、グラウンダーの一撃が左サイドネットをとらえた。F・マリノスが、伊藤のリーグカップ戦今季3点目で先制に成功した。13分にもF・マリノスは、前田がミドルで畳み掛けたが、これはクロスバーの上へ。このプレーの直後にF・マリノスは最初の選手交代で富樫が前線に入る。
 15分からはG大阪が、分厚い攻め。F・マリノス陣内でしぶとくボールをつなぐ。何とかこらえて、一呼吸入れたいF・マリノスだったが、クリアも拾われて苦しい流れが続く。そして18分、サイドからのクロスをゴール前の遠藤に決められてしまう。1-1と同点に追いつかれ、この時点でアウェイゴールによりG大阪が上回る。F・マリノスは2点目が必要な状況になった。
 21分と26分にG大阪が二人メンバーを代えたのに対し、F・マリノスベンチも26分に2人目の選手交代、兵藤を中盤に送り出す。G大阪陣内に攻めるF・マリノスだが、相手守備陣も集中し、なかなかフリーでのシュートという形に結びつかないまま時間が経過していく。35分、前田の右からのクロスをマルティノスが左足ボレーを合わせたが、コースをケアされていてポスト左に外れた。
 この直後、F・マリノスは3人目の選手交代。5月25日・グループステージのアルビレックス新潟戦以来のJ公式戦出場となる中島が中盤に入った。残り時間が少なくなり、F・マリノスは懸命のオフェンス。しかし41分・カウンターからマルティノスの突破をフォローした兵藤のシュートもブロックされ、45分・金井がヘッドでつないだボールを喜田がミドルで狙ったがクロスバーの上へ。
 アディショナルタイムは3分。GK榎本が相手陣内に上がるなど全員攻撃を見せるF・マリノスだったが、ゴールを奪うことはできず、タイムアップのホイッスルが鳴る。  
 2001年以来15年ぶりの優勝を目指したF・マリノスだったが、1-1の引き分けながらもアウェイゴール差によって、惜しくも決勝進出を逃した。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「非常に拮抗したゲームだったと思います。ただ我々は、ゲームコントロールという点では、第1戦のようにはできませんでした。
いい形で美しいゴールが決まりました。ただ自分たちが受け身になった時間帯があって、そして失点につながり、同点を許してしまいました。
あとは、G大阪は経験がありますので、1-1というスコアを、彼らはうまく使いました。
我々は、中のスピードを生かした攻撃というものができませんでした。ケガ人や代表で抜けた選手がいたりというところがあって、なかなかスピードアップするというところが難しくなったと思います」

質問:先制後の伊藤選手の交代の理由について教えてください。
「ケガですけれども、まだメディカルの報告を待たないと、詳細は分かりません」

質問:相手にはアウェイゴールがありますから、ゲーム運びが難しかったと思います。状況によって、どのようにしようというのは、試合前、またハーフタイムに話していましたか?
「ハーフタイムの指示に関しては、まず我々は前半の内容について満足してはいませんでした。ゲームコントロールがうまくできていませんでしたので、やはり後半に向けて、自分たちのリズムでのボールポゼッション、そこをもっと向上させなければいけない。そして、そこからもっとチャンスをつくっていかなければいけない。選手に言ったことは、このようなことでした。
我々が1点リードして、その後、我々には経験のある選手がいましたが、フィジカル面で後半はちょっと厳しいところがあって、なかなかプレッシャーに出て行くことができませんでした。そして若手もいましたが、若手に関しては、やはりちょっと経験が不足していたと感じています」

質問:スピードが上がらなかった、ゲームコントロールがうまくいかなかったという点についてですが、それはG大阪が良かったのでしょうか、それともF・マリノスに問題があったということでしょうか?
「F・マリノスが特に問題があったということではないと思います。やはり第1戦と比べると、ゲームコントロールできませんでした。
その理由ですが、ゲームコントロールするためには選手の動き、そしてパスコースをたくさんつくること、正確にボールをつなぐこと、そういうことが必要で、その部分が第1戦よりも落ちていました。
G大阪に関しては、第1戦とメンバーを代えてフレッシュな選手が出ていたと思います。我々には、メンバーを代えるという選択肢が、G大阪ほどありませんでしたので、そこでちょっと違いが生まれてしまったというのがあると思います」

試合後コメント

DF2
パク ジョンス

「前半、アデミウソンのスピードで振り切られて、決定的なシュートを打たれた場面、自分は何とかしなきゃいけないと思った。シュートコース云々じゃなく、勝手にあのスペースに入っていました。
その後、後半に1-0としてからは、いい流れになりましたが、ガンバも激しく来たために同点にされてしまいました。
残念の一言です。このカップ戦を戦ってきた選手たちに、若い・ベテランの区別はないと思う。F・マリノスの選手として試合に出ている以上、優勝カップを掲げたいという思いに変わりはありません。そういう気持ちを持って、すべての大会に臨んでいる。
また、切り替えて次の目標に臨みたいと思います」

「そのまま逃げ切れれば良かったけど、1点を取られても1点を取り返せばいい。メンタル的には僕らはいい状態だった。でも、勝ち切れなかった。
F・マリノスの優勝のため、すべてを尽くしてくれた人たちに申し訳なかった。
しかし、予選から選手たち全員が責任とプライドをもって戦ったから、ここまで来られたと思う。僕らは全員で一つのチームなので、若手・ベテランと分けるのは自分は好きじゃない。
いかに一つの集団になって、熱い戦いを繰り広げるか、タイトル争いに絡むか。この結果は決してムダにはならないと思います」

DF13
小林 祐三

「1-0でクローズしたかったんですけど、勝ち上がれなかったことがすべてです。
上手く守れていた中で、ああいうスクランブルになっての失点だったので、誰かが悪いわけではない。
チームとして悪いパフォーマンスではなかったし、アウェイゴールを取っていればという“たら・れば”の話になってくる。2試合同点で敗退するわけなので…」

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