Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2016 天皇杯 4回戦 vsアルビレックス新潟

前半レポート

 天皇杯の第4回戦は、日産スタジアムでのアルビレックス新潟戦。ベスト8進出をかけて行われるこの試合、F・マリノスの先発は日本代表で不在の齋藤に代わり二列目の左にマルティノスが入る。その他の10人は、リーグ戦最終節と同じメンバー。対する新潟は、リーグ戦チーム最多得点者のラファエル シルバが警告累積で出場停止となっている。
 新潟のキックオフで始まった試合、序盤は新潟が流れをつかむ。F・マリノスは、3分のファーストシュートに続き6分・9分・11分と新潟の攻勢を受けるが、榎本の好セーブなどでしのいだ。
 14分、ようやくF・マリノスが反撃。マルティノスが左からクロスを送るが、ターゲットに届く前にクリアされた。23分にもマルティノスのクロスが入り、兵藤がヘッドでつないだがシュートにはつながらない。 
 25分からはF・マリノスが新潟陣内にボールを運んで盛り返していくが、38分・マルティノスの右からのドリブルも、42分・天野のFKも相手守備陣に阻まれた。
 前半、スコアは動かず0-0で折り返す。

ハーフタイムコメント

後半レポート

 前半とは異なり、F・マリノスが素晴らしい入りを見せる。2分、天野のヒールを受けた金井がマルティノスへ渡してクロス。4分、マルティノスのクロスはGKにキャッチされたが富樫と兵藤との二人がきちんと走り込んでいた。6分には小林のクロスをファーポスト付近まで駆け上がった金井がヘッドで折り返しと、複数選手の連動によっていい形をつくっていく。
 さらに9分には、マルティノスのドリブルでゲットしたFKを、中澤が合わせてヘッド。12分、小林のタイミングの良い縦パスをもらった前田が、角度のないところからシュートを見舞うなど、F・マリノスが攻勢を重ねる。
 チャンスは生まれるもののゴールが割れないF・マリノスは、14分に最初の選手交代で伊藤を投入、トップを二枚に増やす。その後もペースを握るF・マリノスは、20分・前田のシュート、23分天野のFKなどで新潟ゴールを揺さぶるが、フィニッシュには届かない。29分・新潟の二枚代えを経て、34分、36分にも好機をつかむが得点が奪えず、ゲームはややこう着状態になる。
 終盤、41分に二人目の交代カードを切って二列目右に遠藤を送り出してからも優勢を続けるF・マリノス。しかし決定的な場面は訪れず、延長戦突入の空気が色濃くなっていく。
 そして第四の審判が掲げたアディショナルタイムのボードは3分。その最後にクライマックスが待っていた。49分、ゴール正面、やや距離がある位置からのFK。キッカー天野が左足を振り抜くと、ボールは左上スミをとらえて、ネットイン。天野の今季公式戦初ゴールによって、ベスト8進出を決めたF・マリノスは、今季5度目の対戦となるG大阪と準決勝進出の座を争う。
 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

「我々のプレーに関しては、前半と後半でまったく違ったものになりました。
前半の入りが非常に悪かった。メンタル的な準備ができていなかったと思います。しかし、前半の終わりの方からバランスを取り戻してきました。
そしてハーフタイムに、プレーの修正をするように強く要求し、指示を与えました。
そして、後半は良くなったと思います。よりボールを持つことができました。ただ、やはり純のFKが次への勝ち抜きを決めてくれて、そこまで何とか粘り強く戦わなければなりませんでした」

質問:前半の立ち上がりが悪かったのは、新潟が予想よりも良かったからでしょうか?
「この新潟との試合で難しくなるだろうと予想していたのは、新潟の高い位置でのプレッシングです。相手は、我々が自陣でGKからつなぐのは分かって、そこをプレッシングをしてきました。
ですので、そういうプレッシャーがきたとしても、冷静にプレーするメンタル的なものが必要でした。プレッシャーの中で正確にプレーするという、そのメンタル的な準備が足りませんでしたので、その点で相手が力関係で優位に立ったのだと思います。
今日は難しい試合になりましたけれども、だからといって我々は、自分たちのプレーのスタイルを変えることはありません。さらに、こういうプレッシャーがきても、しっかりビルドアップしていくという、そこを向上させていきたいと思います。
そして時には、今日のような難しい状況があってもいいと思います。だからこそ、自分たちが、それをさらに上回っていくボール回しをしていきたいと思っています」

質問:FKを決めた天野選手の評価を?
「あまり美しくはなかったかもしれません(笑)。かなり距離がありましたね。ただ、あのFKだけでなくて、それ以外が素晴らしかったので、“今日の試合すべてで、称えたい”と試合後、彼に話をしました。
今日、彼は唯一、プレッシャーの中でも正確にプレーをし続けてくれた選手です。兵藤は少しケガも抱えながらの出場でしたので、いつものパフォーマンスが出せませんでした。そして喜田も、少し疲労がありました。その中で、純が最初のビルドアップのところで大きく貢献してくれました。そして最後に、あのようなゴールも決めてくれて、本当に今日のパフォーマンスは素晴らしかったと思います」

質問:次節の準々決勝まで、間がかなり空きますが、どのような準備をして臨みますか?
「まず予定に関してですが、一週間オフに入ります。そのあと練習を再開し、またそこから若手がたくさんいる中で、チームの準備を再スタートします。彼らを成長させながら、自分たちのプレースタイルの中で、若手にももっと自信を植え付けたいと思います。
試合のリズムというものを保たなければなりません。それにはトレーニングだけでは十分ではありませんので、練習試合も組み入れたいと考えています。そしてクラブとこのあと話し合いますが、できればキャンプに出ることも考えています。
大事なことは、この天皇杯を勝ち抜いていくことです。ルヴァンカップで戦ったG大阪と、この大会でも戦うことになりました。G大阪とはいつも拮抗したゲームになります。次の天皇杯での対戦では、勝ちたいと思います」

試合後コメント

「自分たちの思いどおりにいかないことも多かった試合でしたけど、耐えながら、踏ん張りながら、我慢強く戦えたことが、最後のゴールにつながったと思う。
チームとして、いい準備ができたことが結果につながった。試合に出ない選手も、スタッフの人たちも、チーム全員がこの試合に向けて、いい準備ができたと思っています。
純君は、ボールをさわってナンボの選手なので、気持ちよくプレーさせることが僕の役割。その蓄積が最後のゴールにつながったのかなと思う。自分のことのように、嬉しかったです」

DF22
中澤 佑二

「天皇杯に、こうしてサポーターたちがたくさん応援に来てくれている。あの声援を受けたからには、全力で戦って、勝利を得なければプロじゃない。最後の最後に、勝てて良かったです。
今シーズンも僕らを支えてくれている、チームスタッフの人たちにも、いい思いをしてもらうため、絶対にタイトルを取りたい。“彼らがいるからこそ、僕らは優勝することができました”。優勝インタビューで、そのように、声を大にして言いたいと思います」

FW20
マルティノス

「新潟のプレッシャーが強くて、最初は難しい展開だった。0-0で折り返せたので、後半に向けてやっていこうと全員で臨んだ結果、最後の純のゴールにつながったと思います。
これで、次の天皇杯まで1ヶ月以上空きます。こんなケースはめったにありませんが、それでも、しっかりいい準備をして決勝まで勝ち進みたいと思います」

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