Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第26節 vsサンフレッチェ広島

前半レポート

 3位F・マリノスと4位サンフレッチェ広島の上位直接対決。3連勝を目指すF・マリノスの先発は、第8節以来の先発となるDF松原が右サイドバックに入り、遠藤がFWに起用された。この2選手以外は前節と同じメンバー。2週間ぶりとなるJ1リーグの第26節、試合はF・マリノス広島のキックオフで始まった。
 好調同士とあって、スタート直後からともに躍動感のあるオフェンスの応酬となる。まず2分・3分と広島が左サイドから仕掛けたが、エリキのハードワークと松原のスライディングタックルで防ぐ。
 F・マリノスは5分、エリキの鋭いクロスに仲川が飛び込むと、8分にはマルコス ジュニオールが守備ラインの間に素早く入ってボールを受け取り、仲川へラストパスを送った。その1分後にもマルコス ジュニオールがキーになり左に展開。遠藤がドリブルシュートを放つ。
 その後もアグレッシブな攻撃が繰り広げられ、F・マリノスは14分・仲川と喜田の連携、24分・エリキの鋭い折り返しなど形をつくるも、フィニッシュには届かない。35分にも扇原のパスカットから仲川がつなぎ、最後はマルコス ジュニオールが左足で狙ったが、シュートは惜しくも左に外れた。
 エキサイティングなシーンはアディショナルタイムにも続き、47分・F・マリノスがショートカウンターから遠藤がシュートを打てば、その直後には広島がサイドをえぐってクロス。これを杉本は好捕したところで、前半が終了。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「全員でハードワークしてプレスに行こう。
相手の裏を狙えるタイミングはある。シンプルに突いていこう。
落ち着いてチームとしてやるべきことをやること」

後半レポート

 開始直後から、F・マリノスがテンポを上げて広島陣内に攻め込む。2分・遠藤のクロスにエリキがニアで合わせる。4分にも左サイドでの仕掛け。遠藤が前にボールを出し、走り込んでいたマルコス ジュニオールが折り返す。さらに6分、相手DFにプレッシャーをかけ、こぼれたところをマルコス ジュニオールが右足で狙ったが、これはGKの正面を突いた。
 ペースをつかんだF・マリノスの攻勢が続き、9分・15分・18分と広島ゴールに迫る。19分にカウンターから際どいクロスを入れられたが、ティーラトンがターゲットの前でヘッドでクリア、ピンチを救った。
 そして22分、F・マリノスが見事な連携でゴールをこじ開ける。まずティーラトンが、良いタイミングで左前方の遠藤へスルーパス。遠藤はグラウンダーのクロスをゴール前へ。ここに走り込んだ仲川が、右足で鮮やかに右スミへ流し入れた。
 F・マリノスにとってJリーグ通算1400点目のゴールで先制してからも、攻撃の手を緩めない。29分にはエリキのシュートが右ポストを直撃。30分、最初の選手交代で渡辺が加わってからも好機をつくる。33分、松原のパスをもらったエリキが右サイドを持ち上がってシュート。2人目の選手交代(マテウスがイン)をはさみ、36分に左サイドで起点をつくる。そして、こぼれ球をティーラトンがワントラップして左足を振り抜くと、ボールは左スミに飛び込んだ。
 ティーラトンの2試合連続ゴールでリードを広げたF・マリノスは、速攻からマテウスが狙うと相手DFがハンドでPKを獲得。39分、キッカーのエリキは相手GKの動きを読んで左スミに沈めた。
 3-0としたF・マリノスは、3人目に交代で大津が加わってからも流れを渡さず、このまま試合終了。いずれも3得点以上を奪っての3連勝を飾り、勝点を48と伸ばした。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「すごく強いパフォーマンスが見せられたのではないかと思います。
サンフレッチェは、タフで失点が少ないチーム。その中で前半45分間は難しい時間帯もありましたが、後半45分間は本当に素晴らしいサッカーを、選手全員が見せてくれました。それが結果に結びついた試合だったと思います」

質問:先制点を挙げた仲川選手は今シーズン、素晴らしい活躍をしてくれています。彼に対する評価を教えてください。
「本当に、良いパフォーマンスをしてくれている選手の一人です。Jリーグの得点トップだったエジガル ジュニオがケガで戦列を離れた後、何試合か仲川をトップで起用しています。常に一生懸命ハードワークをして臨んでいます。
ここ3試合はゴールという部分で結果が出ていませんでしたが、今日は素晴らしいゴールを決めてくれました」

質問:後半、サイドをこじ開けて得点を奪いましたが、その点についてはどのようにとらえていますか?
「前半は、両チームともアグレッシブにスピーディーな展開でした。たぶんサンフレッチェさんは、ああいう形でハードワークをしてくると予想していました。
後半、相手はF・マリノスが疲れてくると予想したのではないかと思います。ですから私は、ハーフタイムで選手たちに“自分たちは、よりスピードを上げていくんだ。もっと戦っていくんだ”と声をかけて伝えました。
その結果、後半は素晴らしいプレーをしてくれましたし、戦う気持ちが十分出せていたと思います。
スタートは、両サイドのエリキや遠藤が、狭く感じやすい三ツ沢のピッチの影響もあって、なかなかタイミングが合いませんでした。ですが、皆が約束事を守り、自分たちのサッカーを貫き通して一生懸命やった結果が、このような勝利に結びついたのではないかと思います」

質問:戦う気持ちが非常に強く出た試合でしたが、それは、具体的にどのように指示したのでしょうか?
「何か言葉を伝えたとかではありません。日々の練習から、自分たちはハードワークし続けています。この試合前の代表ウイークの2週間も、自分たちはペースを落とすことはありませんでした。成功をもたらすため、常に日々、ハードワークし続ける、そして理解を深めています。
試合の結果は、ほんの一部です。一番大事になってくるのは、全員がどれだけハードワークできるか? 全員がすべてをどれだけ出し切れるか? 試合だけではなく、日々の練習からそれを心掛けることが大事だと思います。
楽しく、準備をする、そして毎日、全てを出し切ってやること、やり続けることが大事だと思っています」

質問:後半にスピードを上げていったというのは、試合前から考えていたプランでしょうか?
「予測というものは、試合前にできないと考えています。ですが、分かっていたのは、サンフレッチェがハードワークしてくる、そして前から来る、守備も堅いですし、強いという印象を受けていました。
その中で、自分たちが一番大事にしていたのは、どれだけ強度を高くできるかという部分でした。
逆に、広島が先制していたら、難しい展開になったことでしょう。そこでも、自分たちは予測の中でやれることはやり、ゲームのなかで起こってきたことに対して、柔軟にやっていくことが大事だと思います。
その点でも、今日の試合の選手たちは、良くやってくれたと思います」

試合後コメント

「本当に今日は大事な試合でした。その中で自分たちのサッカーをしっかりやって、そこで結果を残せたことが大事ですね。
最初は自分たちがボールをしっかり握っていたんですけど、途中で相手もプレッシャーを外すようなプレーをしてきて、結構苦しい時間帯がありました。そこで大事だったのは、あきらめずにプレッシャーをかけて、なおかつ攻撃もやっていたこと。その中で失点を先にしなかったのも大事なことでした」

MF27
松原 健

「約5ヶ月ぶりの(リーグ戦)出場でしたが、試合に出られない期間も周りの人たちが声をかけてくれたので、今日の自分があると思います。
(後半のシュートは)ちょっと力んでしまいました。何とか爪跡を残そうとしたんですが。客席にまで飛んで行ってしまいました(笑)。
ここからが総力戦。次に出場停止で出られない選手もいますし。自分も次に出られるという保証もない。でも試合に出られなくても、みんなで同じ方向を向いてチームに貢献しようと思います。一つひとつ、できることをやっていけば、優勝という2文字も手繰り寄せられると思います」

「F・マリノスらしいサッカーはできた。渓太のいいクロスからテルが決めて、本当にF・マリノスらしいサッカーで点が取れた。チームとしても、そこから勢いに乗れたのかなという感じでした。
(気迫あふれるプレーを意識している?)そうですね、1分でも2分でも、与えられた時間の中でチームのためにできることを、僕らはやらなければいけない。一人ひとりが貢献できるチームが強いと思う。そういったチームを目指せるように、引っ張っていきたいと思います」

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