Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第29節 vs湘南ベルマーレ

前半レポート

 残り6試合、3位のF・マリノスは5週間ぶりのホームゲームで湘南ベルマーレと対戦する。F・マリノスの先発は前節と同じメンバー。控えもFWの李忠成以外、6人が変わらない。湘南とは今季4度目の対戦。ルヴァンカップは1勝1敗で、リーグ戦のアウェイではエジガル ジュニオと仲川のゴールにより、F・マリノスが2-1と勝利をおさめている。
 湘南のキックオフで始まった試合、序盤からF・マリノスが流れをつかみ、湘南陣内でボールをつなぐ。2分、ティーラトンからのタテパスをエリキが受けて仕掛けてCKをゲット。これをショートコーナーとし、ファーでボールを受けた仲川が左足シュート。ボールはしっかりワクを捉えていたが、ヘッドでのクリアに阻まれた。
 3分・マテウスのアーリークロス、8分・エリキのパスから扇原のダイレクトシュートなど、多彩なオフェンスを展開するF・マリノス。19分にCKからフリーでのシュートを打たれたが、ここはパク イルギュが素晴らしい反応で弾き出した。
 その後も23分・25分・26分と攻めるF・マリノスだが、湘南も粘り強いディフェンスでこらえる。しかし35分からギアを一段階上げて両サイドから好機をつくるF・マリノス。39分に、仲川の左足シュートで先制点を奪った。
 リードしたF・マリノスは、アディショナルタイムにもエリキのマイナスのパスを喜田が右足シュートを放ったが、これは惜しくも左ポストを直撃。追加点は奪えなかったが、主導権を握り1-0で前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「相手のロングボールに注意すること。声を掛け合って対応しよう。
いいリズムで戦えている。後半45分、100%を出し切ること」

後半レポート

 前半同様、序盤からF・マリノスが主導権を握る。エリキとマルコス ジュニオールが湘南の守備ブロックの間に素早く入ってボールを受け取り、リズムをつくる。5分にはパクのロングキックを仲川が右サイドでうまくおさめてドリブル、クロスを送る。その1分後にはバイタルエリアに走り込んだティーラトンへ、扇原が縦パス。ティーラトンは反転して左足を振り抜いた(シュートはクロスバーの上へ)。
 その直後、扇原の正確なロングボールが右サイドの仲川へ。ドリブルした仲川が倒されてFKに。これをマテウスが左足でキック。壁を越えて落ちる軌道で、ネットに飛び込んだ。  
 マテウスの移籍後初ゴールでリードを広げたF・マリノスは、この後も流れを渡さずゲームをコントロール。12分・扇原、13分・マルコス ジュニオールがスルーパス、3点目を狙う。15分に最初の選手交代(マテウスから遠藤)の後も、21分・エリキのショートパスから仲川がシュート。
 そして22分、ペナルティーエリア内にカットインした遠藤が倒されてPKを獲得。23分、これをマルコス ジュニオールがゆっくりと間合いを取ってから左スミに沈めて3-0に。
 24分・高野、33分・大津と選手交代を行ってからは、湘南の反撃に対応しながら追加点の機会をうかがうF・マリノス。42分・チアゴ マルチンス、43分・畠中と続けて相手アタッカーのボールを奪うなど安定した守備を展開。アディショナルタイムにゴール前で合わせられて1点を返されたものの、3-1で勝利。勝点を「55」とし、首位との勝点差を「1」に縮めた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に、スタートからストロングな部分、そしていいパフォーマンス、チャンスをたくさんつくりながらF・マリノスらしいサッカーを見せられたと思います。
そして私が強調したいのは、一人ひとりの選手たちが誇らしいということです。最後の最後まで走り続けましたし、素晴らしいパフォーマンスをしてくれました」

質問:コーナーキックは、ほとんどショートコーナーを使っていましたが、これは選手個々の判断でしょうか?
「いつも練習で、いろいろなやり方をやろうという話をしています。その部分はアシスタント・コーチのアーサーが担当しています。いろいろな可能性を常にさぐりながら練習しています。
自分たちは、早くプレーをしたいという点がベースにあります。その中で全てショートコーナーでやると決めているわけではありません。選手たちの判断で、ボックスの中に入れるのか、またはタイミングを取ってショートコーナーでいくかとやっているだけです」

質問:今日のゲームは、パフォーマンス以上に結果が非常に重要な試合だったのではないでしょうか?
「シーズン終盤のこの時期は、本当に結果が大事になってくると思います。
自分たちは直近の2試合、負けはしませんでしたがゲームコントロールできない部分が見えていました。その反省を踏まえて、自分たちのパフォーマンスをしっかり出せた試合でした。
我々は勝つのも大事ですが、どういうふうに勝つのかが大事です。自分たちのやろうとしているサッカーを出して勝ちたいのです。それがなかなか出なかったときは、残念な気持ちになります。
結果も大事です、そしてそれ以上に、自分は内容を大事にしています」

質問:ケガで交代した仲川選手の状態について教えてください。
「正直、まだ状況については詳細を聞いていません。今、チームドクターがいろいろとチェックしていますので、後ほど報告を受けると思います。
重要な選手の一人ですし、この時期に大きなケガになってしまうと、痛手ではあります。
しかし、我々は今シーズン、何度もケガとの戦いがありました。彼だけではなく、他の選手も大事な時期に離脱を余儀なくされた時期もありました。
ですが、仮に彼がプレーできなければ、他の選手が穴を埋めて、いつも通りのサッカーをしてくれる、そういうチームだと自分は思っています」

質問:失点したところも含めて、最後の時間帯に強度が落ちたように思えましたが、その点については、どう考えていますか?
「失点が残念じゃないと言ったら嘘になります。
自分が見る限り、残り10分のところで、疲れが見えたのかなという部分がありました。スケジュールが複雑というか、試合があって2週間空いて、試合をしてまた2週間空くという日程になったりした影響もあったかもしれません。
80分を通しては、自分たちが高いレベルでパフォーマンスを繰り広げていたのですが、残り10分のところで自分たちがいつもやっているパスがうまくつながりませんでしたし、前方向に行くことができませんでした。
スケジュールについては、自分たちが慣れなければいけません。次の試合まで、また2週間のインターバルがありますから、しっかり考えながら調整して、次に向かっていきたいと思っています」

試合後コメント

「(得点の場面について)あの場面、マルコスと2人で話しました。最初はマルコスが“蹴りたい”と言ったのですが、自分も“自信があるから蹴らせてくれ”と言いました。そしてマルコスが、“じゃあ、蹴ってくれ。頼む”と、自分が蹴ることになりました。
ボールを斜め回転ではなく縦回転にして、ボールが落ちるように蹴りました。前日に練習した通り、うまく蹴って決めることができました。
(移籍後初得点ですね)とても嬉しいです。このチームに来て、何とかゴールを決めてチームを助けたいと思う気持ちが非常に強かったので。
(逆転優勝が見えてきたのではないでしょうか)上位と離れず、しっかりとついて行くことができました。これから1試合1試合が難しくなってくると思うのですけれども、それに向けてチーム全体で一つ一つ大事に勝っていって、最後にチームとして一番良い結果が残せればいいと思います。
(これからの残り5試合、個人的に心掛ける点については)まずは、チームのためにしっかりと走ることです。それを前提にして、結果としてアシストやゴールを決められたら良いと思います。何よりハードワークをして、チームのために走って動いて、その中で誰がゴールを決めてもいいので、チームが勝つために自分ができることをやっていきたいと思います」

「試合後、ロッカールームで、ああいうミスからの失点はなしにしようと話しました。それまでは我々のサッカーができていましたし、次に同じミスをしないようコーチングスタッフを含めて話し合い、次の試合に向けて修正したいと思います。
F・マリノスのサッカーはすごく楽しいのですが、このサッカーは現場の人間だけでなくフロントスタッフも含めて、どういうサッカーをするのかを皆が理解しているからこそだと思います。F・マリノスの組織としての素晴らしさを感じます。
我々も今のサッカーに満足せず毎試合学ぶことがありますし、もっともっと結果を出したい。毎試合、毎試合、成長していきたいと思います」

「(通算150試合について)特に大きな記録だとは思いませんが、ただいろんな人が関わってくれたおかげで達成できたと思います。僕自身がというより、出させてもらっているという環境に感謝したいです。
今のチームは、一人ひとりがF・マリノスのためにという意識ができていると思います。
“優勝できる”という僕の言葉はウソではないし、皆が思い続けているからだし、チームとして一致団結できている。そういうチームはホントに強いと感じます」

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