Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第31節 vs北海道コンサドーレ札幌

前半レポート

 今季最後のニッパツ三ツ沢球技場でのホームゲーム、北海道コンサドーレ札幌を迎え撃つ。4連勝をめざすF・マリノスは、10月度月間MVPに選出された仲川が2試合ぶりにスタメンに、他10人は前節と変わらない。
 札幌のキックオフで始まった試合は、序盤からゴールの奪い合いとなる。2分、まず先手を取ったのがF・マリノス。バックパスに相手GKのトラップが大きくなったところをエリキが見逃さず詰めてボールを奪い、右足でフィニッシュ。さらに2分後、またも球際での強さを披露。仲川がいったんは複数のマークにボールを失ったものの、粘って奪い返して右からクロス。エリキが身体を投げ出しながらヘッドで左サイドネットに流し込んだ。
 2-0としたF・マリノスに対し、前に出て来た札幌は8分、CKからのセカンドボールを鈴木が決めて1点を返す。
 10分を回るとF・マリノスはゲームコントロールを図り、いつものリズムでのポゼッションを行う。13分・マテウスの直接FK、14分・エリキのヒールでのラストパスと多彩な攻めを展開する。そして23分、マテウスが中央へ鋭いドリブル。さらにルーズボールを拾った仲川が、やはりドリブルで仕掛ける。マークを抜き去り、最後はGKもかわして右足で無人のゴールへ流し込んだ。
 再びリードを2点としたF・マリノスは、27分・チアゴ マルチンスの巧みなマーク、28分・マテウスのクロス、32分・松原のダイレクトシュートなど攻守で集中したプレーを見せる。
 その後もペースを握ったF・マリノスは41分・マテウスのシュートがクロスバーを叩くなど追加点は奪えなかったものの、3-1と2点のリードで前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「マイボールを簡単に失わずに、テンポ良く繋いでいこう。
生まれるスペースを有効に突いて攻撃していこう。
良いプレスをかけている。90分ハードワークをやりきろう」

後半レポート

 2点の追いかける札幌が、選手交代でFWを代えて立ち上がり攻勢をかける。1分、FKからのヘディングシュート、さらにリバウンドを詰めた至近距離からのシュートも、パク イルギュがスーパーセーブ。素晴らしい反応で、失点を防いでくれた。6分にもクロスからピンチを迎えたが、空中戦で松原が競り勝ちクリア、ここも踏ん張る。
 反撃に転じたF・マリノスは11分、仲川のクロスをエリキがダイレクトで合わせる。シュートはワンバウンドでGKを抜き、ボールはゴールマウスに向かったが、惜しくも相手DFの懸命のクリアに阻まれた。
 さらにエキサイティングな攻防が繰り広げられ、12分にF・マリノスはゴール前で連続してシュートを浴びせれば、13分には札幌がカウンター。裏のスペースにボールが出てフリーになられるかという場面だったが、チアゴ マルチンスが快足を飛ばして先に追いつきタッチに蹴り出した。
 17分、最初の選手交代でF・マリノスベンチは遠藤をピッチに送ると、23分、その遠藤の働きから得点が生まれる。右サイドから遠藤がショートのタテパス。ボールを受けたマルコス ジュニオールが相手に倒されてホイッスルが鳴った。このPKのキッカーはマルコス ジュニオール。ゆっくりとしたアプローチから、落ち着いて左スミに決めた。
 マルコス ジュニオールの今季15点目で3点差に広げたF・マリノス。対する札幌は、よりオフェンシブに出て来る。28分のドリブルは松原がストップしたF・マリノスだったが、その1分後にショートカウンターからスピーディーなパスをつながれて鈴木にこの試合2点目となるゴールを奪われた。
 35分を過ぎると、F・マリノスはリズムを取り戻し、ゲームをコントロール。39分に2人目の選手交代で大津を入れて5点目のチャンスをつくる。
 アディショナルタイムは4分、最後は相手の攻勢をしのいでチアゴ マルチンスが蹴り出したところでタイムアップ。F・マリノスは勝点「61」に。順位は2位にアップした。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に良いゲームが繰り広げられたと思います。相手も攻撃的なチームですし、自分たちもアアグレッシブな攻撃的チームです。ああいう形でいいスタートが切れましたし、相手に危険な選手たちがいる中でも、自分たちがしっかりとチャンスをつくり、そして得点を取ることができました。そして、選手たちが最後まで一生懸命にプレーしたことが、この結果につながった。良かったと思います」

質問:確かに最後までエキサイティングなゲームでしたが、逆に、前半3-1だったので、後半はもう少し落ち着いてゲームコントロールしても良かったのではないでしょうか。そして、最終戦のFC東京戦で同様の状況だったとしても、後半、同じようにどんどん攻撃的に行くよう、指示するのでしょうか?
「自分が来日して、初日からこのサッカーをやっていこう、やっていくんだと選手たちに話していました。やはり、ここで変えてしまうと信用を失ってしまいます。自分は、一度決めたことをすごく大事にします。そして、やり続けるというのを心掛けています。
アグレッシブに、そして前方向に行くんだというのが自分たちのサッカーです。1-0でリードしていたとしても、安全に守り切るというのではなく、攻め続けます。今日のように2点目が取れたら3点目を、3点目が取れたら4点目、そして5点目、6点目を取りにいくことが我々のサッカーです。
ここで止まることはありません。より成長していくために日々練習していきますし、しっかり継続して最後までやっていきたいと思っています」

質問:このアグレッシブなサッカーで勝つことは、非常に難しいと思いますが、これを貫いて優勝すれば大変な成功なのではないでしょうか?
「おっしゃったように、このサッカーをやるのは難しいと私も思います。サッカーの難しさだけではなく、それ以前に、このサッカーをするのだと判断すること自体が難しいです。そこでやっていくのが簡単ではないこと、そして違ったことをやるというのは難しいことだと思います。
信じる気持ちをどれだけ続けられるか。その信じる気持ちが固まっていくことによって、今では選手たちは、1-0や2-0でも引いて守ることはしません。やり続ける、自分たちはもっと取りに行くんだ、自分たちのサッカーを続けていくんだ、監督もそれを求めていると、できるところまで来ていると思います。
日々チャンレンジだと思っていますし、残り3試合、自分は、変わることなくやり続けます。選手たちもそれをやっていくと思います。エキサイティングなゲームを続けていくことがF・マリノスのサッカーだと思います。
そして、自分は成功するためにやっているのではありません。信じる気持ち、このサッカーをするんだという部分をやっていくのです。これまでチームでやっていなかった、自分が新しくやろうとしていることができれば嬉しいことですし、それを求めてやってきています。それが自分の指導の仕方ですし、自分の信念でもあります。なので、残りのシーズン、日々の練習からですが、やり続けて信じていくことが自分のサッカーです。続けていきたいと思います」

質問:3点目の仲川選手の素晴らしいゴールについて、監督はどのように評価していますか?
「仲川がスピードがある選手だというのは、見てお分かりだと思います。ただ彼だけでなく、エリキ、マテウスの前線3人はコンビネーションでも個の力でも、突破してああいう形で得点に絡むこともできます。
その中でも仲川に関しては、昨年から日々成長を見せてくれています。この前の試合でケガをして、どれぐらい離脱するのかと心配しましたが、幸い、すぐに戻って来ることができました。そして彼は、今日の試合でもそうですが、アシストでも貢献してくれています。
継続して成長している選手を見るのは嬉しいことです。それは彼の努力、それを日々続けてくれているからです。彼だけではなく、チーム全体がそうなっていると思います」

質問:立ち上がりから激しく行ったのは、ゲームプランだったのでしょうか?また、それによって札幌のミスを誘えると考えていたのでしょうか?
「キックオフから、そこからどうやって、早く自分たちのボールにするかというところのアグレッシブさも、ずっと自分が強調してきたことです。
アグレッシブにやっていくことによって相手のミスが誘えるかもしれませんが、それを目的にしているわけではありません。守備のところでも、自分たちはハードワークをしていくというベースがあるからです。
これは後ろの選手だけではありません、前線のFWの選手たちから守備がスタートしています。そこでどうやって、自分たちのゴールから遠いところから、どうやってボールが奪えるか。そういうところで、どれぐらいハードワークができるのか。それを心掛けています。
ボールを持っている時に凄いサッカーをする、ボールを持っているときに鮮やかなパス交換をして、攻撃的なサッカーをする。そこだけではありません。ボールを持っていないときでも、アグレッシブにハードワークできるチームにということを自分たちはやっています。それが試合の中でも出ているのではないかと思います。
相手にとって危険な部分を、ボールを持っていないときでも出せるんだというのをやっていますし、引き続きやっていきたいと思っています」

試合後コメント

「いきなり2点を取るというポジティブな立ち上がりでしたが、早い時間帯の分集中を切らせてはいけないと思いました。
前半は相手陣内でボールを支配できましたが、後半はそれが欠けていました。そこは監督・コーチングスタッフの話を聞きながら、今は勝っているので大きく変えることはないと思いますが、小さなところを調整して次の試合に臨みたいと思います。
(今日の自身のパフォーマンスが良かったと思うが)アリガトウゴザイマス。やっぱり準備ですね。準備というのは、練習からしっかりやること。そうすれば常に高いパフォーマンスが見せられるし、チームに貢献できるプレーができると思っていますから。引き続き、準備は怠らずにやっていこうと思います」

「チームは勢いに乗れているのかな、と思います。立ち上がりからプレスをかけていこうと言っていたし、それが狙いどおりにいきました。1点目はラッキーだったかもしれませんが、チームとしては狙いどおりでした。
札幌のボール回しも速くなかったですし、狙いを持ってプレスに行けました。自分たちの判断で空いているスペースを見つけながら、流動的に動いていけたと思います。
自分たちは勝ち続けるだけ。鹿島が負けたことで、これで自力の可能性も見えてきましたが、あとは自分たちしだいだと思います」

MF27
松原 健

「失点の部分はもったいなかった。後半の失点は、パスを回そうとしたのに上手く回せず、相手にやりたいことをやられた結果の失点でした。ちょっと悔しいですね。
相手の前線にはJでもトップクラスの選手がいたので、まずは守備から入った。そこから空いているスペースに入って、攻撃参加できたらいいなと思ってました」

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