Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 FUJI XEROX SUPER CUP vsヴィッセル神戸

前半レポート


 今シーズン初の公式戦に臨むF・マリノス。前線は新加入のオナイウ阿道がセンターに入り、右・仲川、左・エリキという布陣。
 晴天のもと、試合はヴィッセル神戸のキックオフで始まる。F・マリノスは前線が動き出し良く、相手陣内に攻め込む。2分にはエリキがDFに競り勝ちボールを奪う。7分には、相手のスルーパスをパク イルギュが前に出てクリア。そしてその1分後、マルコス ジュニオールのスルーパスを受けたオナイウ阿道が左足シュートを放つ。
 さらに13分・仲川のニアへのクロス、14分・ティーラトンのパスに扇原が切れ込むなどF・マリノスの流れかと思われたが、神戸も積極的にプレッシャーをかけ、徐々にチャンスをつかむ。
 21分、イニエスタのシュートは喜田がヘッドで防ぎ、22分にCKからヘッドでゴールインされたが、これはオフサイドフラッグが上がっており、VARでもノーゴールの裁定となった。
 このあたりから試合は激しい攻撃の応酬に。25分、マルコス ジュニオールのラストパスを仲川が狙うが、一歩及ばずGKに抑えられる。27分、今度は神戸の攻め、イニエスタにドリブルで持ち込まれ、ドウグラスの先制ゴールを許した。
 追いかけるF・マリノスは36分、ラストパスを仲川が右足シュート、このリバウンドに反応したのはマルコス ジュニオール。ダイビングヘッドでネットに突き刺した。
 1-1のタイにしたF・マリノスだったが、4分後にミスを突かれて勝ち越しゴールを奪われてしまう。再び追いかけるF・マリノス、44分・松原のミドルシュートなどで神戸ゴールに迫ったが、ゴールにはつながらず。1点ビハインドで前半を終了。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「守備はいいプレスをかけられている。
ボールをしっかりつないで失わないこと。
急がずに自信をもってプレーしよう」

後半レポート


 2人選手交代を行い伊藤・遠藤が入ったF・マリノスは、スタートから積極的に仕掛けて流れをつかむ。3分、CBに入った伊藤がイニエスタのスルーパスをカットすると、5分、ティーラトンのラストパスにエリキが走った。
 続けて6分・松原のミドル、8分・マルコス ジュニオールのラストパスとリズムをつくり、9分に見事な同点ゴールを挙げる。遠藤のスローインからエリキがキープしてショートパス。これを扇原が左足で合わせると。ボールはゆっくりとGKの頭上を抜いてネットに吸い込まれていった。
 扇原の技ありの一撃で追いついたF・マリノスは、13分・17分・21分と畳み掛けるが逆転には至らない。攻勢に立ったF・マリノス。だが23分、鋭い反撃から3点目を許した。
 2-3と、三度追いかける立場となったF・マリノスは、その4分後に逞しいオフェンスを披露。仲川のパスをもらった遠藤がペナルティーエリア内できっちりキープして、エリキへ。このチャンスをエリキが右足でフィニッシュ、3-3に追いついた。
 同点後の29分、F・マリノスは喜田から和田、エリキからエジガル ジュニオに交代。4点目、逆転をめざして猛攻を仕掛ける。しかし仲川が37分・44分に決定機を迎えるも決め切れず、アディショナルタイム(3分)の48分・エジガル ジュニオのフリーでのシュートも神戸GK飯倉の好守に阻まれた。
 前後半合わせて相手の3倍のシュートを放ったF・マリノスだったが、3-3の同点で、試合はPK方式に持ち込まれた。

[PK方式]
 先攻のF・マリノスは1人目のチアゴ マルチンス、2人目の扇原が左スミに決める。相手も成功し2-2に。 しかし、ここから両チームともGKの素晴らしいセーブなどもあり、なかなか決められない。F・マリノス5人目の松原、7人目の遠藤はクロスバーに当たってしまった。
 そして遠藤の後、神戸7人目の山口のキックが決まり、3-2で神戸の優勝となった。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「プレシーズンの試合をしているような印象を受けました。特に前半45分は、自分たちのサッカーがまったくできませんでした。
後半の45分は、しっかり自分たちのサッカーができて、もう少しで勝利が見えていました。エラーの中で失点をした部分もありましたし、最終的にPKでの結果になりましたけれど、残念でした」

質問:前半は、うまくいかなかった部分についての説明を、もう少しお願いします。
「見てもお分かりのように、前半はナーバスになってしまったところがあったと思います。パスを出すときの自信のなさが目立ちました。
そして残念なのは、後半になってからは自分たちのサッカーをようやく見せられることができたのですが、コンディションの部分では良い状態であったなかで、前半はボールを落ちつかせることができませんでした。
やはり自分たちのサッカーをしていくことが大事です。
この試合から、しっかり学んでいかなければならない部分はあります。失点についても、小さなところからのミスでした。そういうところを学んで、次に生かすことが大事だと思っています」

質問:オナイウ阿道選手の交代は、最初から決めていたのでしょうか?
「前もって想定していました。エジガル ジュニオ選手は、まだ100%の状態ではないのですが、使ってみたいと考えていました。
オナイウ選手は、自分たちのサッカーを理解しつつありますし、良いプレーをしてくれていたと思います」

質問:失点の場面ですが、今シーズンの相手チームは、今日の神戸同様に、あのように狙いどころを絞って突いてくると思います。その点については、どう考えていますか?
「どこが相手だろうが、一番大事なのは、自分たちのサッカーができるかどうかです。
神戸に関しては、個々で能力の高い選手は確かにいます。でも、そういうことではありません。いろいろなチームが、たとえば斜めのボールを多用したりとかやってくると思います。
ですが、そこがどうこうではなく、自分たちがどういうふうにやるのか、自分たちがコントロールできなければ、ああいう展開にはなってしまうと思います。ですので一番大事なのは、自分たちがしっかりコントロールをし、そして自分たちのサッカーをやっていくことです。そこを、いつも考えています」

質問:前半の失点の2つのミスについてですが、選手はどうしなければならなかったのかという部分で、監督はどう考えていますか?
「ただのパスのところをおっしゃっているのだと思います。別に、そこはどうでもよいことです。
誰でも、人生でもサッカーでも、ミスというのは必ず起きます。それがどうこうではなく、自分たちがどういうふうにやっていかなければならないかを学ばなければいけないと思います。
個人のミスについて、私はどうこう言うつもりはありません。自分たちのサッカーをやる上で、ミスはどうしても出やすくなるでしょう。
前半のミスの一番の原因は、先ほども言ったのですが、ちょっとナーバスになったところがあったのかなと思います。しっかりと、そういうチーム全体の部分を見ながら、次に向かっていこうと思っています」

質問:今日のサッカーを見たうえで、次のACL全北現代戦を、今日のチームでいくのか、それともメンバーを代えて臨むのでしょうか?
「繰り返しになりますが、前半はいろいろな部分、ミスであったりとかが目立ちました。ナーバスになっている部分が私には目につきました。
ですが、後半は素晴らしいサッカーを繰り広げてくれたと思います。ACLに向かっていくにあたっても、エラーという部分はしっかりと学び、修正をしなければなりません。
そして自分たちのサッカーをするためには、勇敢な気持ちを持ってやることが大事になってきます。前半は、それが欠けていました。後半は、皆がそれをしっかり持ってやった結果が、ピッチ上のプレーに表れました。
ACLは相手も、国も違います。クラブにとっても久々の出場です。いい経験になるはずです。しっかりいい準備をして臨みたいと思います」

試合後コメント

「手応えよりも、逆に前半にできなかった不甲斐なさのほうがまさる。45分間ああいうもったいないことをすると、やっぱり、あとで苦しくなるのは自分たち。もったいなかったなと思います。
(新戦力が入ってナーバスになった?)それはないんですけど、やっぱり今年の初戦というこで、修正できなかったのが自分たちの甘さだと思う。
後半からできるようになるんじゃなくて、前半の途中からピッチ内で早く修正できるようにしないといけない。
(今日は)勝てた試合だと思う。後半もチャンスがいっぱいあったので、PK戦までいった自分たちが悪いかなと思います」

「チームとして前半はおとなしすぎたというか、いい意味で“はっちゃける”というのが少なかった。そういう部分でやりづらさを感じましたね。
自分の感覚的には、いつもだったら前を向いたり、前にパスを出しているところで、横パスだったりバックパスがあったと思う。もっとできたんじゃないかなと思います」

「前半は自分が出ていないけれど、立ち上がりからアグレッシブにいったほうが良かったと思った。
後半から自分が入って、前でプレーすることと、自分自身としてはどんどんチャレンジしたプレーを意識していました。チャレンジはできたんですが、精度のところなど改善していかなくちゃいけないと思います。また、失点は自分の中では自分のミスが絡んだと思うので、そういうのもなくしていきたい。
練習試合はやってきましたけど、公式戦は今季初めてだった。ポジティブに考えると、改善点も見えたのでチームはもっと良くなると思います。ACLは出るかわかりませんが、途中からという可能性もあるので、いつ出ても行けるように準備していきたいと思います」

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