Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 ACL グループステージ 第2節 vsシドニーFC

前半レポート


 2連勝を目指してホームゲームに臨むF・マリノスは、CBに伊藤が起用された以外は前節と同じメンバー。対するシドニーFCはこれが初戦、率いるコリカ監督はサンフレッチェ広島でのプレー経験を持つ指揮官だ。
 シドニーのキックオフで始まった試合、開始直後こそボールを持たれたF・マリノスだが、3分からすぐに立て直しリズムをつくる。9分・マルコス ジュニオールのクロスに続き、6分には扇原が強烈なボレーシュートを見舞った。
 10分を回るとボールポゼッションでより優位に立ち、コンビネーションも機能し始める。そして12分、喜田のパスをオナイウ阿道が反転しながら左足を振り抜くと、ボールは相手DFに当たってゆっくりとネットに吸い込まれた。
 幸先よく先制したF・マリノスは19分、24分、26分、27分と次々にチャンスをつくり、31分にチアゴ マルチンスのパスから裏に抜けた仲川が、フワリと浮かせたシュート。GKの頭上をこえたボールが、ネットに飛び込んだ。
 追加点を挙げた仲川は、その2分後にもティーラトンのアシストから左足でフィニッシュ。リードを3点に広げた。
 40分過ぎからシドニーも反撃するが、伊藤のハードマークなどで決定機を与えない。F・マリノスは3点のアドバンテージで折り返す。

ハーフタイムコメント

後半レポート


 後半もF・マリノスのテンポの速いパスワークが上回り、相手陣内にボールを運ぶ。そして6分、鮮やかなコンビネーションからゴールが生まれた。まず松原のロングフィード。右サイドから、対角線を描いて左の遠藤へ。遠藤はペナルティーエリア内に持ち込み、右足ヒールでマルコス ジュニオールへ渡す。マルコス ジュニオールの左からのクロスを合わせたのがオナイウ阿道。ダイレクトでゴールに叩き込んだ。
 オナイウ阿道のこの試合2点目で4-0とリードを広げたF・マリノスは、その後も攻勢を続ける。12分・松原,13分・遠藤と連続ミドルシュートを浴びせると、16分には仲川の切れの良いドリブルによりバイタルでのFKを獲得。
 21分のダブルの選手交代(大津と和田がイン)後も攻撃サッカーは弛まず、19分・遠藤のクロス、25分・左サイドでの見事な連携(ティーラトン、大津、遠藤)、29分・和田のミドルシュートと追加点のチャンスをつくった。
 30分に3人目の選手交代で水沼が加わってからも33分・オナイウ阿道、39分・扇原など、オフェンスをしっかりとシュートで終える。
 45分、ドリブルからフリーになられた場面、GK梶川が好セーブでピンチを防ぐ。アディショナルタイムは3分。相手陣内でボールをキープしながら、安定した攻守を貫いたF・マリノスは4-0で快勝。勝点6とし、グループステージ突破に向けて、また一歩前進した。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「いいスタートが切れて、本当に素晴らしいパフォーマンスができたと思います。自分たちがコントロールできたと思いますし、自分たちがやろうとしていた“支配”が、ゲーム全体を通してできました。
相手の陣内でどれだけボールを持てるか、コントロールできるか、というところを試合前に選手たちに伝えていたのですが、それがピッチ上でしっかりできていました。得点もたくさん入り、すごくいい形でプレーができたのだと思います。
第1節目の韓国での試合では、勝ちはしましたが、もっと点が取れたという内容でした。そこをしっかり修正して、今日は結果としてゴールもたくさん取れて良かったと思います」

質問:素晴らしいゲームだったからこそ、監督は、これから積み上げていかなければならない部分も考えていると思います。その点は、いかがでしょうか?
「もちろん、たくさんのところで自分たちは成長を求められると思います。まず私が言いたいのは、自分たちのサッカーを信じて、そして相手を怖がらずにプレーできるかどうかが大事だということです。それを、いつも選手たちに伝えています。
“F・マリノスは選手全員がハードワークしているね”と言っていただいています。けれども、たとえば自動車工場であったり道路の整備であったりなど、通常働いている人の方がハードワーク、一生懸命に仕事をしているかもしれません。
自分も選手たちも、ハードワークはしていますが、好きなことです。好きなことが仕事になっている、その喜びをかみ締めなければなりません。誰もがやりたいことを、自分たちはやらせてもらっているのです。それをしっかり肝に銘じて、朝起きたときから最高の気持ちで練習に向わなければならないと思います。大好きなサッカーに向き合える瞬間を大事にしていかなければならないのです。
毎日毎日、自分たちは成長できると思います。個々でも、そうです。個々の部分が成長することによって、チーム全体が伸びていけるのです。これからも満足せず、日々成長を頭に入れて、しっかりとやっていきたいと思っています」

質問:素晴らしいサッカーができている一番の要因として、選手たち全員が主体的に考えて動いてサッカーをしていることが挙げられると思いますが、いかがですか?
「自分が最初に日本に来てこのチームを担当した時、まずは観ている人たちがワクワクする、楽しめるサッカーをしたいと思いました。そして選手たちもやっている中で“このサッカーが楽しい”と思わせることが大事でした。
今は全員がこうやって理解を深めてやってくれていますが、当初は、なかなか難しかった部分があったと思います。しかし、やってきたことが積み重なってきました。
チームとして、全員がボールに関わっていくというサッカーを目指しています。我々は、トップ下だろうが、ボランチだろうが、DFだろうが、GKだろうが関係なく、11人でサッカーをしています。
またF・マリノスは4-3-3のシステムと言われますが、自分たちに4-3-3という意識はありません。11人が全体で流動的に動くことが自分たちのサッカーです。
他のチームは怖がってプレーしてしまうのではないでしょうか。トップ下とはこういうポジションだ、サイドバックとはこういうスタイルだ、GKはボックスから出てはダメだなど、怖がってプレーさせることで、プレーが固定されているように感じます。
ですが自分たちは、選手たちが主体的に、どう動けば相手を混乱させることができるかなど、自分が伝えなくとも、一人ひとりが理解を深めて動いてくれています。
リーグ開幕が数日後に控えています。相手はガンバ大阪です。リカバリーをして準備をして、挑みたいと思います。
もちろん、サッカーには波があると思います。その中で、自分たちはコンスタントに大きな波がないようにやっていけるかが大事でしょう。自分たちが、本当に良いチームだというところを、継続してお見せできるようにやっていきたいと思います」

試合後コメント

「ほぼほぼ、自分たちのゲームができたと思います。でも、もっと点が取れたと思う。自分にも決めるチャンスがありましたし。最近は1試合に1、2回は決めるチャンスがあるので今日は決めたかったです。
F・マリノスらしいサッカーができました。ゼロックスでは情けない試合をしてしまい悔しかった。試合の入り方など修正点をACLの2試合で生かせました。リーグはまた違った雰囲気の試合になるし相手に分析もされているので、気を引き締めていきたいと思います」

「いつも通りの準備をして、チームのために自分ができることをやろうと思って臨みました。まだまだ縦パスを奪われたり、課題が残りました。守備でも、思ったより動けていなかったと思います。
今シーズンはキャンプから参加して、連続して試合ができたことも大きかったので、もっともっとやらなきゃいけないと思います」

「横浜国際総合競技場でやるのは初めてです。サポーターの皆さんも、平日にも関わらずたくさん来てくれて、すごく力になりました。
全員がF・マリノスのサッカーをやろうとした結果、やっぱりこういう点差になったので。僕個人はそんなに仕事はなかったですけど、チームとして、勝てたことは良かったかなと思います」

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