Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第12節 vsサンフレッチェ広島

前半レポート

 4ゴールで打ち勝った清水エスパルス戦から中3日、今季初の連勝を目指すF・マリノス。スタメンは前節から3人変更し、両サイドバックを右・小池、左・ティーラトンとし、ボランチに扇原を起用する。相手のサンフレッチェ広島は、4勝すべてが完封勝利など失点が少なく、F・マリノスの攻撃力、得点力が試される一戦になりそうだ。
 広島のキックオフで始まる。1分にクロスからファーストシュートを打たれたF・マリノスだが、これをパクがきっちり抑えると、いつものリズミカルなパスワークを展開して相手陣内にボールを運ぶ。9分・ワンツーで抜け出した前田がクロス、13分・小池のパスをもらった仲川のアーリークロスと両サイドから仕掛ける。
 その後、互いに相手ボールの奪いどころを突き合い、中盤で激しい攻防が続く。19分にはプレッシャーを掛けて、セカンドボールに鋭く反応した仲川が左足シュート。飲水タイム後は、広島もサイドからの形をつくり反撃、アグレッシブな攻撃の応酬となる。35分、まず広島がサイドからヘディングシュートを放つと、F・マリノスもマルコス ジュニオールが前田とのワンツーからラストパスをゴール前へ(相手GKがキャッチ)。さらにF・マリノスは38分、マルコス ジュニオールのパスをもらった前田がシュート、41分・ジュニオール サントスがパワフルなキープから右足シュート。
 そして45分、扇原の配球から前田がラストパスを送ると、タイミング良く走り込んで来たのはマルコス ジュニオール。左足ダイレクトで、左スミに決めた。マルコス ジュニオールの今季6点目で先制に成功したF・マリノスが、1点のリードで前半を終了。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「落ち着いてパスをどんどん繋いでいこう。
相手のロングボールのセカンドボールをしっかり拾おう。
得点を奪い、無失点に抑えよう」

後半レポート

 広島が2人の選手交代を行い、後半がスタート。F・マリノスは扇原がゴール前に顔を出してチャンスに絡む。2分・ワンツーから抜け出してボックス内へ侵入。3分・左に流れてクロスを送る。そこからこぼれたボールを喜田がシュート。しかし後半8分、広島にFKのチャンスを与え、レアンドロ ペレイラにヘッドで叩き込まれた。
 同点に追いつかれたF・マリノスだが、再び攻撃に転じる。15分・ティーラトンのピンポイントクロスを、ジュニオール サントスが高い打点のヘッドでゴール。ジュニオール サントスは、さらにゴールに迫る。22分・相手DFに競り勝ち、GKもかわして一撃。だが、ゴールマウス前にいたDFにブロックされた。
 25分、F・マリノスベンチが動き渡辺、松田を投入する2枚代え。さらに32分、高野とエリキをピッチへ送り出す。前線は左から高野、エリキ、松田が並んだ。すると、途中出場の選手が躍動する。36分・渡辺がドリブルで中央突破を仕掛け、37分に高野がクロス。そして39分に松田がカットインから左足シュート。しかしボールはバーを越えた。
 アデショナルタイムは5分。45分・松田のパスを受けた高野の左足シュートなど、F・マリノスの攻勢は続く。そして48分、高い位置でボールを奪った扇原が丁寧にスルーパス。ゴール前に抜け出したエリキがワンタッチで右足シュート。ボールは左ポストにあたってネットに飛び込んだ。
 エリキの今季初ゴールで2点差に広げたF・マリノスが、そのままリードを守って3-1で快勝。今季初のJ1連勝を飾った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「まずチームとして、すごく良いパフォーマンスを発揮できたと思います。守備の面では、とても良いハードワークをして、その後にたくさんのチャンスをつくることができました。本当に、今日の試合は、勝利に値するパフォーマンスだったと思っています」

質問:最後までプレーの強度が落ちず、今シーズンここまでのベストゲームだったと思います。このような好ゲームができた理由について、教えてください。
「今回、本当に難しい状況ではあったのですが、“我々はチームの個性をしっかり持っている”と選手たちに言っていました。その結果、去年の優勝という結果を残すことができたのです。試合前にも、“君たちはすごい力を持っているんだ”と伝えました。
もちろん簡単な状況ではなかったのですが、選手がしっかりと力を発揮してくれました。そして、おっしゃったとおり、今シーズンのベストゲームを披露することができたと思います」

質問:早くもチームにフィットしている、ジュニオール サントス選手がチームにもたらしているものについて。
「柏にいたときは、オルンガという強力なFWがいてなかなか試合に出られなかったのですが、我々の強化部長と話して、きっと彼はしっかりフィットすると彼を加入させることになりました。
その結果、まだまだではありますが、ポジティブな要素をチームにもたらしてくれています。もっともっと良くなるのではないでしょうか」

質問:ハーフタイムで良い修正ができたのではないでしょうか。
「特に、後半に向けて修正したところはないのですが、最初からハイインテンシーなゲームになることは分かっていました。その中で、我々は90分間続けて、相手がそれを続けられなかっただけではないでしょうか。
我々は、去年証明したとおりに90分間、前に前にとボールを保持したのに対して相手は疲れてしまいました。我々は2‐1の状況でも3点目を取ることができました。これが、我々の目指すサッカーだと思います」

質問:交代選手も含めて、インテンシーが高いゲームを最後まで続けることができた点についての評価を教えてください。

「サブがしっかり結果を残してくれるのはポジティブなことだと思っています。これから週に3回という過密日程が待っている中で、今までもその準備段階として、どんどん選手を入れ替えてローテーションしていたのですが、前節の清水戦もそうなのですが、サブの選手たちがポジティブな影響力を出してくれました。全員が準備ができているということだと思います。非常に良いのではないでしょうか」

試合後コメント

FW17
エリキ

「(今シーズン初ゴール、おめでとうございます)ありがとうございます。率直な気持ち、得点を決めたとき、今シーズンのリーグ初得点だったので、すごく嬉しかったです。僕が斜めに抜けて、僕のストロングポイントであるスピードを使った裏への抜け出しで、そこにタカから素晴らしいボールが来て、ゴールを決めることができました。
得点を決めたことは嬉しかったのですが、それ以上に良かったのがチーム全体のパフォーマンスです。チーム全体が、監督の思い描いているサッカーをしっかりと実践できたことが素晴らしかったと思います。
(新加入選手もしっかり機能するなど、チームの状況が、ようやく良い流れに向かっていくのではないでしょうか)新戦力、新しい選手が加入するのは、すごく嬉しいことですし、すごくポジティブなことだと思います。チームづくりをしていく中で、素晴らしい戦力が来るとチームのためになりますし、チームの助けになることなので、新加入選手は家族の一員として迎え入れています。今後も、新戦力の選手も一緒に、良いシーズンにしていきたいと思っています。
(チーム内の競争については)チーム内の競争は、サッカーの世界では普通のことです。レギュラーを争うチームメートは、サッカーが与えてくれたと思っています。F・マリノスに来る前もビッグクラブ、伝統のあるクラブでプレーしてきましたが、ライバルといわれる同じポジションの選手は、尊重する気持ちが一番大事です。ともに良いシーズンにできるということを確信しています」

「90分を通して全員がアグレッシブに戦えたことが、今日の勝ちにつながったと思うので、こういう試合を続けていけば連勝も伸ばしていけると思います。みんながハードワークした結果だと思うので、これを続けていきたいです。
(3点目につながったパスについて)そうですね、たまたま自分の右足のところに(ボールが)来たんで…。なぜか右足のああいうところは得意なところなんで(笑)、ふだんどおりの自分の得意なプレーが出せたと思います」

「(26歳の誕生日に、素晴らしいゲームで、今季初の連勝を飾ったということについて)こういう世の中の状況ではありますが、こういう日に、素晴らしい仲間と素晴らしい舞台で真剣勝負の場に立てるということを嬉しく思いました。
今日、たくさんの人たちから“おめでとう”を言ってもらいましたけど、メンバーに入れなかった選手たちが試合に送り出してくれる時に笑顔で“おめでとう”と“やってこいよ”という風に送り出してくれて、気持ちが入りました。彼らも悔しい思いをしている中で、試合に向けて最高の準備をしてくれたし、チームが勝つためにそういった振る舞いをしてくれたことに本当に感謝しています。
そして今季初の連勝、勝ちを得られたというのは、自分の誕生日というのを抜きにしても、チームにとって良いことだと思います。本当に仲間に恵まれているなと思いました。
最後に円陣を組んだ時に、皆さんにお祝いに見えたかどうかは疑問ですが、ああいう形で祝福してもらって、たくさんの人に言葉をかけてもらって、またファン・サポーターの方も横断幕やユニホーム、フラッグなどたくさん掲げていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
(PCR検査でチームスタッフに陽性者が出た中で、難しい状況であったと思うのですが)僕らはふだんから、なかなかタフな環境でやっているので、ちょっとやそっとのことでは動じない集団だと思います。もちろん、今回の状況はありましたが、その方の早い回復を待つしかないですし、その他は大丈夫だったということは、自分たちの取り組みはムダではなかったと思います。
昨日、検査後に練習をしました。制限はなかなか多かったのですが、言い訳をするつもりは一切ありませんでした。練習するにあたって、チームスタッフ総動員で、練習のための準備を短時間でやってくれました。最高の準備をするために、全員が動いてくれて、その姿を目の当たりにしていたので、ピッチに立つ僕たちが言い訳をしている場合じゃないという気にさせられました。年齢的に上の方たちですけど、そういう仲間を持てていることを誇りに思います。
そして準備の段階で、全員ができることをやり尽くしたからこそ、勝利という結果を得られたのだと思います」

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