Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 ルヴァンカップ 準々決勝 vs北海道コンサドーレ札幌

前半レポート

 ルヴァンカップの初戦となる準々決勝に臨むF・マリノスは、先発メンバーを先週土曜日のヴィッセル神戸戦から4人入れ替える。MFは3人とも同じだが、トップにはジュニオール サントスを置き、ディフェンスラインは右から松原・チアゴ マルチンス・畠中・高野と3人を変更。相手の北海道コンサドーレ札幌とは一週間前のJ1リーグのホームゲームで対戦し、ジュニオール サントスの2得点などで4-1で勝利をおさめている。
 アウェイの札幌厚別公園競技場、霧雨が降る中、試合は札幌のキックオフで始まった。互いに攻守を素早く切り替えながら、エキサイティングな攻防を繰り広げる。5分、札幌が左CKからヘディングシュートを狙うがF・マリノスはしっかりマークしてミートさせない。8分にはマルコス ジュニオールのパスから前田がクロスを入れる。11分には札幌のルーカス フェルナンデスにフリーでシュートを打たれたが、パクが好セーブ。先制を許さない。
 飲水タイム後の32分、F・マリノスは相手CKから跳ね返してカウンター、ジュニオール サントスが仲川へタテパスを送るが、前に出て来た相手GKにカットされる。そして36分からは松原と仲川の連携を中心に右サイドで仕掛けたが、決定機には結びつかない。前半は0-0で終了、勝負は後半戦へ。

ハーフタイムコメント

後半レポート

 両チームともメンバー交代はなく、後半のキックオフを迎える。3分、ようやくF・マリノスがこの試合のファーストシュート。相手からボールを奪い、扇原からパスを受けた仲川がエリア外から左足でミドルシュート。だがGK菅野にキャッチされた。
 この後、札幌が攻勢を重ねチャナティップ、荒野、そしてルーカス フェルナンデスと立て続けにシュート。ここは守護神・パクがセーブ、ピンチを凌ぐ。
 しかし札幌の勢いは止まらず8分、アンデルソン ロペスの一撃こそパクが懸命に弾いたが、こぼれ球を駒井に押し込まれて先制点を許す。
 流れを変えたいF・マリノスは14分、まず2人交代。天野 、エリキが送られる。この交代が実ったのが32分、松原が左足で強烈なシュートを放ち、GKが弾いたところを天野が右足で右スミにねじ込んだ。
 追いついたF・マリノスは、さらにジュニオール サントスが、パワフルにゴールへ向かい、札幌守備陣を崩す。しかし決定機には至らず、アディショナルタイムの4分も経過して後半を終了、勝負はPK戦に。 [PK戦]
 先攻はコンサドーレ。両チーム4人ともきっちり決めて(F・マリノスはチアゴ マルチンス、マルコス ジュニオール、ジュニオール サントス、オナイウの順)、5人目へ。
 札幌・福森の左足シュートをパクイルギュが横っ飛びでストップ。そしてF・マリノスのキッカーは松原。鮮やかに左スミへ蹴り込んでゴール。5-4で昨年のファイナリスト札幌を倒し、F・マリノスは準決勝進出を決めた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「カップ戦らしい試合でした。両チームともアグレッシブにやっていましたし、こういう試合では、お互いにチャンスはなかなか多く訪れません。その中で0-1になり、難しい展開にはなりましたけれど、選手たちはしっかりハードワークして、落ち着いて同点にしてPKまで持ち込み、そして勝利をつかむことができました」

質問:先週のホームゲームで戦った時との違いは?
「カップ戦は、リーグ戦とは違う流れになるというのはわかっていました。自分たちが何か変わったということはありませんが、お互いにあのような展開を繰り広げることによってチャンスをつくるのはなかなか難しくなります。その中でも我々の選手たちは、しっかりとリーグ戦と変わらず強さを出してくれたと思います」

質問:ゼロックスでのPK戦の経験が生きたのではないでしょうか?
「ゼロックスの経験というよりも、選手たちが“とにかくワクに入れよう、自信を持ってやっていこう”と声を掛け合っていたので、その姿勢がゴールに結びついてこの戦いを制することができました」

質問:後半、天野選手を入れた狙いとゴールを決めたことも含めて、彼の評価を教えてください。
「天野一人だけでなく、一人一人がハードワークをしてうまく戦ってくれたと思います。我々の控えの選手たちは、出たなら違いを出そうと常にいい準備をしてくれています。特に天野に関しては、狭いスペースでコントロールをして、うまく相手を引きつけて違うところに持っていこうという質を持っている選手です。
オナイウも出た時はしっかり結果を残す、良いプレーをするというのを信じています。彼らの良さというのがしっかり出たと思います」

試合後コメント

MF39
天野 純

「(札幌がかなり厳しいマンマークでしたが、その状況で交代出場した時の狙いや、ゴールシーンについて)相手がマンツーマンでしたので、自分の位置で一枚はがしたらビッグチャンスになるというのは試合を見て感じていました。自分が途中から入ったら、どうにかしてそこで違いをつくってやろうという思いでプレーしました。
あのゴールシーンは、まず健が後ろから走り込んでいたので、自分で打つより健が打った方がいいんだという考えで健にパスを渡しました。健のシュートが、ちょうどこぼれて来てくれたので得点できました。
非常に重要なゴールでしたが、リーグ戦でたくさんゴールを決め切れていないので、リーグ戦でもっと決めたいという気持ちも強いです。
(PK戦になって、どういう思いでしたか?)何よりパギくんに信頼があり、パギくんなら止めてくれるという思いが強かったので、止めてくれて、勝てて本当に嬉しいです。
ルヴァン杯は前々回の湘南との決勝で敗れてしまって準優勝、そして天皇杯もそうですけど、なかなかタイトルというところに自分は登り詰めることができていません。今回は絶好のチャンスだと思いますし、何としてもF・マリノスでタイトルを取りたいという思いが強いので、頑張りたいです」

「相手のプレッシャーがはまっていて、うまく我々のリズムにもっていくことができませんでした。そんな中で先制点を許しましたが、そのあと同点に追いついてPK戦を制し、しっかりと次のステージに勝ち進むことができたことは、すごく良かったと思っています。
(PKの場面では1人目のキッカーとしてどんな気持ちで臨んだか?)ボールをセットしたときに相手のキーパーとの駆け引きがありました。練習でも強いキックを蹴って決めていたが、試合でも練習通り強くシュートすることを意識して蹴りました」

「(最後のPKストップには)正直、無心でした。相手の踏み込む足などを見てセーブを決めたという感じでした。変に考えすぎると良くないと思っていましたので。
(2月のゼロックスの経験がプラスになったのではないでしょうか)ゼロックスのときは緊張していました。僕自身、PK戦の経験もあまりなかったですし。今日はゼロックスの経験を活かして集中できました。決められても慌てずに、最後にしっかり対応できたと思います。 先週の試合では、暑さのためか相手がバテていたと思います。今日はかなり涼しくて相手のペースが落ちず、頑張ってボールも追って来ていました。自分のプレーとしては、状況を見ながら、ロングボールを選択したところもありました。
ゼロックスのときは、いろいろな要因があって外していたと思います。今日は監督から“しっかり強い気持ちを持って蹴るように”と言われていました。そのメンタルの準備が特に大事だったと思います」

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