Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第20節 vsヴィッセル神戸

前半レポート

 連勝がストップしたF・マリノスが、3連勝のヴィッセル神戸を迎えるホームゲーム。F・マリノスの先発は4日前のサガン鳥栖戦と同じく7人を入れ替える。FWはエジガル ジュニオのワントップに6戦連発中のエリキとマルコス ジュニオールのツーシャドー。ゲームキャプテンは扇原が務める。なお神戸とは今季ゼロックススーパーカップとJ1リーグのアウェイゲームで対戦し、いずれも3-3とゴールを奪い合った末に引き分けている。
 試合は神戸のキックオフで始まる。立ち上がり神戸に最初のCKを与えたF・マリノスだが、すぐにサイドを起点に反撃。そして3分、小池のクロスをエジガル ジュニオが鮮やかなボレーシュート、素晴らしい一撃がネットに突き刺さった。
 幸先よく先制したF・マリノスだが、5分後の8分にカウンターからドウグラスに裏へ抜けられて同点ゴールを奪われてしまう。さらに11分、ボックス内のファウルでPKを献上。これをイニエスタに決められて、1-2と逆転を許した。
 約10分間で3度のゴールシーンが見られるというエキサイティングな展開となったが、その後はF・マリノスが早いパスワークから両サイドを有効に使って神戸陣内でゲームを進める。18分・ティーラトンのクロスをエリキがヘッドでつないでエジガル ジュニオがシュート。その1分後には渡辺のクロスをマルコス ジュニオールがヘディングシュート。
 飲水タイム後もF・マリノスの攻勢が続く。30分・渡辺のミドル、33分・エリキのクロスからエジガル ジュニオのダイレクトとシュートを連発するが、いずれもクロスバーを越えた。
 その後も神戸陣内で多彩なオフェンスを展開するF・マリノスだったが、フィニッシュには至らず、前半を1点のビハインドで折り返す。

ハーフタイムコメント

後半レポート

 F・マリノスは選手交代なし、神戸は1人交代して後半が始まる。1点ビハインドのF・マリノスだったが、11分にカウンターアタックから神戸に追加点を与えてしまう。
 2点を追いかけるF・マリノスは、多彩な攻撃から神戸陣地へどんどん攻め込む。13分・扇原が左足ミドルを狙う。16分・扇原の左クロスをエジガル ジュニオがヘッドで合わせる。さらに1分後、ティーラトンが強烈な左足ミドル。しかしフィニッシュには届かない。
 19分、F・マリノスベンチは選手交代で3枚代え。前線へ前田、ジュニオール サントス、オナイウを投入する。21分、オナイウの右足ミドルは右外へ。29分、小池の右クロスに前田がニアへ飛び込む。30分・前田がスピーディーなドリブルを仕掛ける。F・マリノスペースは続き、39分にバイタルエリア中央の好位置でFKを獲得。キッカーのジュニオール サントスは、直接シュートを狙ったが壁に当たった。
 40分、F・マリノスは渡辺と和田を下げて、大津と水沼を送り出す。その後も相手陣地へ攻め込むが、得点は生まれず5分のアデショナルタイムに。そして48分、怒涛の波状攻撃を繰り広げ、ゴール前で立て続けに4本シュートを放ち、最後に小池が右足一閃。ゴール左上へねじ込んだ。
 だが、追い上げもここまで。最後は扇原の左クロスから前田がドンピシャのヘッド。しかしボールはGKの正面に飛んで、直後にタイムアップ。シュート数26対3と圧倒しながらも、9月13日のC大阪戦以来となる敗戦を喫した。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「長い間、なかなかこういう最高のパフォーマンスというのが見られなかったのですけれど、久々に選手たちが本当に良いプレーをしてくれました。
3失点は自分たちから始まった展開でしたし、向こうに3つのチャンスがあっての3ゴールでした。それ以外は、何も与えていませんでした。
自分たちもたくさんチャンスをつくったのですが、それを生かし切れなかった結果だと思います。しかし、本当に良いサッカーができたと思います」

質問:2失点目の後、扇原選手のポジションを少し変更したと思うのですが、その狙いを教えてください。
「別に何も変えていません。ずっと90分通して、何も変えずにやりました」

質問:鳥栖戦では、自分たちのサッカーができなかったと振り返っていましたが、今日は最高のパフォーマンスとコメントされました。その要因について、教えてください。
「25回以上のチャンスをつくったという点が、まず全然違いますし、本当にアグレッシッブに前からプレスを掛けていました。鳥栖戦はセーフティーに引いた感じで、怖がってプレーしていたと感じました。今日に関しては、自分たちの良さが出て、何度も何度もチャンスをつくった。そういう内容の試合でした」

質問:CBを務めた扇原選手について、期待していた部分は?
「どういうふうに皆さんに見えたかはわからないのですが、自分としてCBに置いたつもりはまったくありません。状況に応じてCBの間に入ってポジションを取ったりしていました。攻め込まれることがほとんどなかったので、相手の陣内に入った時の彼のポジションはボランチだったと思います。しっかりやってくれました。
これも何度も言っていることですが、スタートがどうあれ、試合が始まれば選手は流動的に動きます。そういうところで、皆で動いてプレーしていくというのが自分たちのサッカーです。自分たちは、いつもそのようにやっています。」

質問:エキサイティングなゲームで観客の皆さんも楽しめたと思いますが、選手たちは、敗れてがっかりしているのではないかと思います。そういう選手たちに伝えたいことは?
「本当に良い内容のサッカーをして、最高のパフォーマンスを出してくれたと思います。もちろん相手も、良い選手たちがそろっている、個が素晴らしいそろっているチームです。その中でも、自分たちの選手たちが良いパフォーマンスをしてくれたと思います。
なかなかこういう内容はなかったので、久々に良い形で自分たちのサッカーがやれました。このタイトなスケジュールの中で、疲れている中で選手たちがこういうパフォーマンスをしてくれたのですから、自信を持ってほしいです。もちろんこのような内容で選手たちが頑張った中で、結果がついてこなかった。本当に勝たせてやりたかったという気持ちが強いです。それでも良いサッカーをし続けることが大事です。まだまだもっともっと内容的に伸ばせる部分もありますから、続けていくことが大事だと思っています」

試合後コメント

「(14試合ぶりの先発、どのような気持ちで試合に入りましたか)またスタメンになれるようにとしっかりと準備してきましたし、ピッチに立った時は、自信を持って試合に入れました。その自信が得点に表れたと思いますが、残念ながら勝利に貢献できませんでした。ゴールを決めて個人的には嬉しかったのですが、勝利には届かず残念です。
(得点シーンについては)龍がクロスを送れるという身体のポジションを取っていたので、ボクはディフェンダーの間にスペースを見つけてポジショニングしました。龍はボクをしっかりと見て、素晴らしいピンポイントのボールをくれました。僕は決めるだけでした。
個人的には、ピッチに立ってプレーしていて、すごく気持ち良かったです。相手を支配してインテンシティ高く、そういう点では相手を上回っていたと思います。けれども相手にチャンスを与えて、それを相手がしっかりと決め切ってこういうスコアになりました。でもピッチに立っていて本当に感じたのは、皆がポジティブに、前向きにプレーしたということ。すごくオフェンシブにプレーしたということです。すごくチャンスをつくれた試合だったと思います」

「自分が入っていた時には負けていたので、まずは1点を取り返してチームに勢いをもたらすことと、良いポジションを取って攻撃のアクセントを出せれば、と思ってプレーしました。
(ルヴァンカップ準決勝に向けては?)一つタイトルが懸っていますし、獲ると獲らないとでは全然違う。ルヴァンで勝って、またリーグ戦に勢いを持っていけるように頑張りたいです」

「まず今日は、自分たちが90分間を通して、F・マリノスのサッカーを見せられたと思います。それに関しては、前節の鳥栖戦で、自分たちのサッカーではないサッカーをしてしまったので、今日はしっかり自分たちのサッカーをして結果を出そうと、強い気持ちを持って取り組みました。その中でできたサッカーだと思っています。
ですが結果が残せなかったので、そこが今後の課題になってきます。自分としては1ゴール1アシストですが、もっとアシストであったりゴールであったりが取れたと思いますし、最後のクオリティーというところはもっと追求しなければいけないと思っています。
(扇原選手の今日のポジションについては)タカ君が大きいタスクを背負ってプレーしてくれました。そういった意味で、最近やってきたものとは少し変則的なものでした。その中で判断のところで少し難しい部分、自分たちにとって良い判断ではないことが起きるということも含めて、周りの選手がそれをカバーすることを意識していました。
やはり相手は、そういったところのトランジションだったりミスを突いてきました。そういうところが結果につながりました。
結果は良くありませんでしたが、今後につながるサッカーだったと思います。次のルヴァンでも、しっかりとこういうサッカーをして、今日の試合が結果を残せるための良い試合になったと捉えるようにしたいと思います。
クロスやシュートが多くなるというのは意図しているところではありますが、やはり最後のクオリティーというところが今日は足りなかったかもしれません。本当にクロスやシュートが相手にとって脅威だったのかどうか。もう少しペナルティーエリア内で勝負をしたかったという部分はあります。
またクロスに強い相手に対して、もう少し遅攻というか、最後もう一つ落ち着いてパスをつなげた場面もあったと思います。そういったところ、自分たちが目指していたものからさらに試合中に変えて、自分たちがプラスアルファできたのではないかとは思っています」

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