Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第21節 vs大分トリニータ

前半レポート

 ルヴァンカップ準決勝の柏レイソル戦から中2日で迎えるJ1リーグのホームゲーム。F・マリノスは柏戦からスタメンを7人入れ替えた布陣で臨む。そして来季の加入が内定した特別指定選手の角田がサブメンバー入りした。なお対戦相手の大分トリニータとは、約2か月前の8月15日にアウェイゲームで対戦し0-1と今季のJ1リーグで唯一の完封負けを喫している。
 激しい雨が降る中、試合はF・マリノスのキックオフで始まった。難しいピッチコンディションにもかかわらず、F・マリノスは早く激しく動いて、いつものようにハイプレスをかける。これに対して大分は、粘り強くつなぎながらロングボールを用いてセカンドボールの回収を狙う展開。
 序盤、両チームともチャンスをつくれなかったが、10分を過ぎるとF・マリノスがコンビネーションを交えて形をつくり始める。11分、松田が右サイドでボールを奪い、和田がジュニオール サントスとのワンツーで抜け出してクロス。14分にも和田は松原のパスで右サイドの裏を抜けて折り返しのボールをゴール前に送る。その1分後には左サイド、ティーラトンが深いところからクロス。そして24分、オナイウのミドルシュートがクロスバーをこえたところで飲水タイムに。
 再開後も、F・マリノスが大分陣内にボールを運ぶ。30分、素早いスローインからジュニオール サントスが右足シュートでCKをゲットすると、33分には高い位置でボールを奪って天野がフリーでシュートの好機。相手GKの位置を見て右足でフワリと浮かせたが、GKにキャッチされた。
 アディショナルタイムは2分、47分に松田がペナルティーエリアに侵入して右足を振り抜いたが、ワクを捉え切れない。前半、得点シーンは生まれず0-0で折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「コンパクトに保ちながら前からのプレスを続けよう。
落ち着いて繋いで自分たちのやるべきことをやり続けよう」

後半レポート

 0-0の均衡を破ろうと、キックオフ直後からF・マリノスが大分陣内に攻め込む。3分・松原がカットインから左足シュート。8分・ジュニオール サントスがボックス内で仕掛けて至近距離から左足シュート。そして10分、ティーラトンの鋭いクロスを相手DFが弾き返したボールを松原が左足ボレー。ボールはゴール右へ決まった。
 先制したF・マリノスは、さらに10分後の20分、オナイウが左サイドでプレスを掛けてボールカット。パスを受けたジュニオール サントスがボックス手前から右足でコントロールショットを放つと、ボールは鮮やかな弧を描き右スミに飛び込んだ。ジュニオール サントスの今季8得点目で2-0に。
 リードを広げたF・マリノスは21分、交代カードを2枚切り、水沼とエリキを投入。すると30分、エリキがカットインから右足一閃。鋭い一撃はゴール左に吸い込まれて3-0となる。この1分後には扇原とエジガル ジュニオがピッチに送られる。
 F・マリノスの攻勢は続く。37分、ハイプレスからボールを奪い、扇原、エリキとつないで、最後はエジガル ジュニオがシュート。38分、5人目の選手交代で特別指定選手の角田がJ1デビューを果たすと42分、その角田から和田、エリキとパスが通る。エリキはドリブルから鮮やかにフィニッシュし今季11点目。リードは4点となる。
 アデショナルタイムは3分、大分に攻め込まれるシーンもあったが、喜田や伊藤が確実にクロスを弾き返してタイムアップ。9月16日の清水戦以来となる完封勝利をおさめた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に良いパフォーマンスを見せてくれたと思いますし、良いゲームができました。決して簡単な相手ではなく、そしてこのような難しい天候の中、しっかりチャンスをつかんで結果に結びつけました。素晴らしい試合だったと思います」

質問:満足のいくパフォーマンスとのお話ですが、具体的にはどういう部分でしょうか?
「今日は最高のパフォーマンスを全てにおいてやってくれたと思います。4つのゴールを奪えましたし、本当に選手たちが素晴らしいプレーをしてくれたと思います」

質問:守備において素晴らしいプレーをした喜田選手についての感想を教えてください。
「喜田は危険な場所を常に読んで、そういうところにしっかり入って行く、素晴らしい選手だと思います。今日も、そういう部分をピッチ上で見せてくれたと思います。
彼だけでなくFW、MF、そしてDFの選手たちが、前から素晴らしい守備をしてくれたと思います。簡単ではない相手にあれだけのことができたというのは素晴らしいと思います。自分たちがプレスをすることによって相手はロングボールで対応するしかありませんでした。そのロングボールが来た時にどういうふうに拾っていくかという部分も、しっかりやれたと思います。
GKの梶川に関しても、チャンスは1度ぐらいしか与えなかったと思いますし、全体的に良い守備ができたと思います」

質問:角田選手を交代出場させましたが、予定どおりの起用だったのでしょうか?
「先日F・マリノスに入ってもらった彼ですが、彼に関しては特に何かというよりは、数分でしたけれど、試合を味わわせたかったという感じでした。楽しんでプレーしてくれたと思います」

試合後コメント

FW17
エリキ

「柏戦の後は、本当にもどかしい気持ちで、悔しい思いをしました。ですが人生は進んでいくので、一日一日インテンシティー高くして生きなければいけないと思うので、しっかりと次の日に切り替えて、チーム全体も切り替えることができました。チーム全体が立ち直って、こういう形で素晴らしい勝利を得ることができました。
1点目は宏太からボールをもらってカットインして、グラウンダーで強いシュートをと思って打ちました。2得点目はランニング、スプリントして味方からボールをもらって、切り返して1点目と同じように、グラウンダーで強いシュートを打とうと思いました。入って良かったです。
でも、この勝利は皆のディフェンスの意識が高かったからこそです。本当にDFの選手たちがハードワークしてくれたおかげで、このように勝利を得ることができました。
(9月の月間MVPに選ばれ、そして得点数は二ケタに乗りました)本当に嬉しいです。この月間MVPは個人の表彰と思われるかもしれませんが、ボクはそう思っていません。やはりF・マリノスというチームへのタイトルだと思います。F・マリノスに関わる全ての人のおかげだと思いますし、チームメートのおかげでこのようなパフォーマンスを披露することができた9月でした。今日も皆がハードワークをして、皆で素晴らしい勝利を得ることができました。やはりチームが勝つことが一番大事だと思います」

「試合前から、シンとカジくんとキーボーを含めて、無失点でいこうと話をしていた。常に集中を切らさないようにお互いに声を掛けて、マークの部分だったり、戦術的にも気持ち的にも常に声を掛けようとやって、無失点にできたのは本当に良かったです。
けれども試合中にミスもあったし、もっともっと向上できる部分もある。このまま引き続き上を目指してやっていきたいです」

DF27
松原 健

「(得点シーンのボレーシュートはについては?)特に何も考えていなかったんですけど、シュートが打てない状況が続く中で、しっかりミートして浮かさないようにという思いで打ったら、たまたまああいうシュートになりました。今のシステムだと自分は一番外側にいるんですけど、なんとなくマイナス(中央方向)にいた方がボールがこぼれてきそうだなと思いました。そこは感覚でした。
先制点を取らないと自分たちがきつくなる試合がここ2試合続いていたので、何がなんでも先制点がほしかったです。あれが決まって良かったです。
ボクたちはポゼッションサッカーからのアタッキングフットボールを掲げていて、それをやりたい中で、今日は守備に回る時間がものすごく多かったです。どちらが先制点を取るかで試合の流れが決まるようなゲームでした。シュートまではいかせなかったのですが、大分の方がボールを良く持っていました。そして自分たちのサッカーがなかなかできない中で、あのような点が取れて、しっかり流れを引き寄せたことは対しては良かったです。
(試合の中で3バックや4バックなどのポジショニングについての判断の基準は?)感覚です。この時にこうというのはあまりなくて、自分で周りを見て判断しながら、こういうときはこうしたらいいかという感じですね。一概に、こうなった時は必ずこう、というのはありません。
(無失点で終えたことについては?)そこは全員が攻守の切り替えを早く、特に前の選手がしっかりプレスを掛けて後ろを助けてくれたのが、無失点につながったと思います」

フォトギャラリー