Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第28節 vsFC東京

前半レポート

 中2日での第28節は、3位・FC東京とのアウェイゲーム。F・マリノスの先発は、前節と同じようにフィールドプレーヤーをDF3名以外の7名変更する。MFに扇原・喜田・マルコス ジュニオール。FWは右にエリキ、左に前田、中央にジュニオール サントスという布陣。なお控えGKには、サガン鳥栖から新たに加入した高丘が加わった。
 試合はFC東京のキックオフでスタート。序盤から、両チームとも相手ボールを奪おうと球際を激しくいく。F・マリノスは前線で起点をつくりリズムをつかみたいところだが、FC東京の速いアプローチに苦しむ。
 ようやくF・マリノスらしいコンビネーションを披露したのは15分。まずマルコス ジュニオールが左サイドで二人のマークを引きつけてヒールパス。これを受けたティーラトンのクロスを、ジュニオール サントスがジャンプしてへデイングシュートを合わせた(クロスバーの上)。
 飲水タイム後、FC東京の出足にやや後手にまわるF・マリノスは、自陣での時間が増えていく。しかし、CBを中心に粘り強く守る。26分にはサイドを崩され決定的なボレーを打たれたが、ボールはクロスバーをこえていった。
 40分を回った終盤には、両チームがテンポを上げて攻めるが好機にはつながらず、2分のアディショナルタイムへ。47分、FC東京のオフェンス直後にF・マリノスはスピーディーにタテへ運び、最後はマルコス ジュニオールがバイタルエリアから右足ミドルシュートを放ったが、GKの正面へ。0-0の均衡は破れず、前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「前からのプレッシャーが良くできている。
どんどんボールを動かして出すを繰り返そう。
相手のカウンターに注意して、後半も集中していこう」

後半レポート

 序盤はFC東京にペースを握られたF・マリノスだが、ディフェンス陣の奮闘で決定機を与えない。すると9分、ビッグチャンスが訪れる。右サイドのマルコス ジュニオールからの縦パスをエリキが受けて、横パスを中央へ。パスをもらったジュニオール サントスは相手DFに競り勝ち、左足でボールをゴール右へ沈めて先制した。
 さらに2分後、再びマルコス ジュニオールが起点となる。前田へのスルーパスは通らなかったものの、そのこぼれ球をジュニオール サントスが拾い、キックフェイントを入れてから右足一閃。ボールはゴール左スミへ飛び込んだ。ジュニオール サントスの今季10点目で2点をリード(2年連続で二ケタ得点者が3人に)。
 そして18分、FC東京MFにレッドカードが出てF・マリノスは数的優位に。この直後の19分、F・マリノスは最初の交代で天野を投入する。
 飲水タイム後もF・マリノスが主導権を握り、相手陣内へ攻め込む。36分、2枚の交代カードを切り、オナイウと水沼が前線に入った。41分には水沼の右クロスをオナイウが左足ボレーで叩く決定機を迎えたが、ボールは左外へ。 
 アデショナルタイムは5分。46分、伊藤→オナイウ→水沼と縦へ速くつなぎ、右サイドを突破。水沼の一撃がオウンゴールを誘いリードを3点に広げる。そして50分、最後の最後までゴールを追求するF・マリノスは、エリキがカットインから右足を振り抜き、今季12得点目となるゴールを決めた。攻撃サッカーの本領を発揮し、4-0の完封勝利で連勝を飾った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「難しい試合ではありました。FC東京との試合は、いつもチャンレンジングな試合になります。前半は、向こうもウチもなかなかうまくいかず、コントロールできなかった部分がありました。しかし、その中で選手たちはハードワークをし続けてくれました。
後半はしっかりコントロールし、チャンスをうかがい、チャンスをつくった中で、それを生かして4得点を奪い勝利につなげてくれました」

質問:Jリーグで最も多い試合数を消化しているF・マリノスと、2番目に試合数の多いFC東京の対戦という状況の中、4-0というスコアで勝てた要因については?
「まず試合の消化数が多い2チームということですが、FC東京とウチはスケジュールが全く違います。相手は約一週間空いていました。自分たちは、再開してから一週間空いた日程など一度もありません。その点は間違えないでほしいと思います。
4-0の要因についてですが、この間の試合もそうですが先発を7人、8人など常に多く代えていかなければならない状況で、簡単ではない試合が続いています。その中で、今日も選手たちがしっかり自分たちのサッカーを、一生懸命にハードワークをして、ピッチ上で最後まであきらめずにやってくれました。その結果だと思います。
簡単な試合は、常にありません。このスケジュールも含め、こういう中で、しっかり自分たちのサッカーという部分を信じてやった結果が、今日のこのスコアにつながったと思います」

質問:この数試合、立ち位置が違っている中で、選手たちに、どういう成長を求めてきたのでしょうか?
「また次も中3日後の水曜日に試合があるというようなハードスケジュールが続く中では、成長という部分は難しいと思います。
しかし選手たちが、信じられないほど本当にハードワークしてくれています。メンタルを強く、常にあきらめない姿勢を持ってピッチに立ってくれていると思います。そういうところが毎試合毎試合、出ていることが大事だと自分も思っていますし、選手たちがよく表現してくれていると思っています」

質問:どちらに転がるかわからないような試合をものにする、そんな勝負強さが出てきたと思います。
「まずは、自分たちのサッカーをするということが大事だと思います。ボールをしっかりキープして、相手を走らせるという部分、自分たちがしっかりボールを握って、ボールを回すことによって相手を動かせられれば、相手も疲れてくると思います。
難しい試合が続いていますが、その中で“変える”という部分はできません。ですが、選手たちは柔軟性を持ちながら“誰が出てもしっかりとやる! 自分たちのサッカーをやるんだ!”という姿勢を出してくれています。
今日は、まず守備で強くいって相手には簡単にやらせなかったのが大きかったと思います。しっかり自分たちのサッカーを信じていこうと、選手たちが表現してくれたことが結果につながったと思います」

試合後コメント

「まずは神様に感謝したいと思います。すごく嬉しいです。1点目はエリキのサイドからの個人技の仕掛けからボールをもらい、相手DFと競り勝って、GKの位置を見て冷静に流し込めました。2点目に関しては、マルコスが狙ったスルーパスがつながらずに相手に当たったボールがボクの前にこぼれて来ました。それをDFと駆け引きして、キックフェイントをして、冷静に打ちました。
皆のハードワークがすごく良かったと思います。ボク自身も2得点を決める前、中盤でボールを失ってカウンターという危ないシーンがあったのですけれど、あきらめずに相手を追いかけてボールを奪い返しました。そういうようなプレーを全員が出せていました。そんなプレーがチームの強みになってくると思います。そういう皆の強い気持ちが出ていたことが、得点の嬉しさ以上に大きかったです。
(18試合で10得点と、素晴らしいスピードで二ケタ得点を達成しました)こういう数字は嬉しいのですが、それ以上に、この場をお借りして言いたいことがあります。
横浜F・マリノスに感謝したいです。ボクを信じてピッチに出させてくれたこと、ボクのサッカーを見せる機会を与えてくれたことに心から感謝しています。ボクが来た時からサポートしてくれているコーチングスタッフ、チームメート、ファンサポーターの皆さん、そしてF・マリノスに関わる全ての人々に感謝したいと思います。
今日の勝利も皆のおかげだと思います。GK、DF、中盤、前線と皆がハードワークをして、一つ一つのデュエルに勝ったことが積み重なって、このような勝利に結びついたと思います」

「ゴールのシーンは、より確実な方にエリキがいたので中を選択しました。結果はオウンゴールでしたが、狙いどおり相手にとどめを刺すつもりでいったので良かったです。
チームも良い流れにいて、出場している選手のモチベーションは高いので、次も引き続き頑張っていきたいです」

「相手は約一週間の間があっての試合で、勢いを持って入ってくるというのは、自分たちも覚悟していました。そこはしっかり対策もできていました。前半、何度かピンチもありましたけれど、それをゼロで切り抜け、逆に後半少ないチャンスをものにして、完全にゲームの流れを自分たちのものにできました。今日は、良い試合展開を自分たちでつくれたと思います。
前半の最初の方から、相手がボールを持ったら裏に落とし込んでくるというのはわかったので、そこはGKのパギくんやディフェンスラインの選手と、すぐにしっかりと対応しようと話し合って、そうやれたので良かったと思います。
強い相手に勝てたというのも大きかったですし、最近なかなか無失点で勝てていなかったので、皆、嬉しかったと思います。
(ここ数試合のチームの変化について、どう感じているか)自分たちのサッカーをもう一回見直して、もう一回自信を持ってやろうと話し合ってきました。チームコンセプトを持っている中で、全選手、誰が出ようが、質の変わらない高いレベルで自分たちのサッカーをできているというのは大きいと思います。
(立ち位置の変化については)いろんなポジションを試しながらというか、いろいろなポジションで臨んでいますけれど、どのポジションだろうと、自分たちがビルドアップする時は正直、ポジションとか関係ないので、そこが今はうまくできていると思います。だからこそ良い試合展開にもなると思うし、自分たちの強みをより出せるようになったと思います」

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