川崎Fという良いチームを相手に、あのようなサッカーができたというのもそうですし、皆さんご存知のとおり、やはり両チームとも攻撃的なサッカーをするチームです。そこで2-2というのはフェアな結果ではないかと思います。
ただ、こういうゲームのなかから、自分たちはしっかりと学ばなければいけない部分だったり、成長しなければいけない部分を取り入れて、次に向けてしっかりと準備していきたいと思います」
質問:今日のプレッシング、ボールを奪うという部分については、どのように評価していますか?
「ほとんどの展開で、自分たちはプレスをかけられたと思います。
やはりプレスをかけるということは、後ろに大きなギャップが空いてしまうので、そこで特に川崎Fのようなボールを動かすのがすごくうまいチームに対しては、しっかり自分たちが良いタイミングでプレスにいかない限り、難しくなってしまいます。
攻撃だけではなくて、アグレッシブに守備のところもやるというのが自分たちのチームです。
川崎Fというチームは、常にボールの支配率が65%ぐらいあると思うのですけれど、自分たちが今日のようなサッカーをすることによって、相手を苦しめられたのではないかと思います。
ですので、全体的にいえば良いプレスができましたし、良い展開で試合を運ぶこともできたと思います 」
質問:前半は球際で優位に立てず、なかなかうまくボールをキープできなかったという印象がありますが、その点については、どう思っていますか?
「非常に強いチームである川崎Fを相手にした試合でした。自分も毎試合、川崎Fの試合をチェックしています。
川崎Fにボールを持たせてしまえば、川崎Fが簡単に相手陣内にボールを運ぶ回数は増えていきます。
我々F・マリノスはそうではなく、アグレッシブに前から行くことによって、川崎Fをゴール前に来させないようにという部分も含めて、プレスをかけていきました。
もちろん、完全な試合というのはまずありません。ミスは起きると思います。ですが、ただミスを引きづるのではなく、やり続けることが大事です。特に今日の後半は、自分たちがしっかりと行けたところでボールを奪い、相手のゴール前まで仕掛けることができました。
最終的な部分は判断だとは思うのですけれども、そういう小さなところですが、決め切れるのか決め切れないのかで試合結果は大きく変わります。ですが、その局面まで行けたというのは、大きな収穫だと思います。
そして、特にこういう川崎Fのような相手に2-2という結果は、先ほども言いましたが、フェアな結果ではないかと思っています」
質問:前半15分ぐらいに、大きな声と激しいアクションで指示をしていましたが、どのような内容だったのでしょうか?
「動きの中で、なかなかボールを前に持って行くことができない時間帯でした。もちろん早い時点で失点をしてしまい、相手に自信を持たせてしまったい時間帯だったと思います。
相手はもちろん、我々が後ろでボールを持った時にプレスに来ていました。それは我々のプレスとは、違ったプレスでした。ただプレスをかけてからの二度追い、三度追いという動きはなかった思います。そこで逆に相手をはがせれば、自分たちのチャンスになったと思います。
そういう部分で、周りの誰かがボールを持った時に、見ているのではなく全員がボールに関わっていくところをもう一度確認していくように、と指示を出しました。
川崎Fが前から来るということは分かっていましたから、自分たちがしっかりと自信を持ってやることだと思いますし、自分たちのやり方を信じてやっていくことだと思います」