スタートから最後の笛が鳴るまで、(アディショナルタイムを含めての)95分間、全員が止まることなく、素晴らしいサッカーを、そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います」
質問:大分との1戦目との違いは、どういう部分でしたか?
「アウェイ戦の時は開幕したばかりだったので、まだまだ我々のサッカーに対する選手たちの理解が足りなかったと思います。それでも悪いサッカーではなかったと思います。
先ほども言ったように、今日はスタートから最後まで本当にいいパフォーマンスが繰り広げられたと思います。
そして非常に重要なことは、前節のFC東京戦でああいう敗戦をしたのですが、そこから何を学び、その学んだことを次の試合である今日のゲームに必ず活かすということでした。悔しい思いを、次の試合で絶対に負けないという気持ちをしっかり出すことでした。それを選手全員がピッチ上で表してくれたと思います」
質問:シーズン中に10番の天野選手が抜けるということについては、どう考えていますか?
「正直、F・マリノスにいてほしいという気持ちはあります。ですが、彼の決断を誇りに思います。海外から声がかかるということは素晴らしいと思います。
私が監督に就任して18カ月が経ちました。代表選手が生まれたり、そしてこのような海外移籍というところでも、チームとしての成長を示せていると思います。今シーズンの結果だけではなく、選手たちの成長がしっかり見えているのではないかと思います。
天野に関しては、本当に夢をつかんだと思います。このまま突き進んでほしいし、彼が選んだ道を尊重し、サポートしていきたいと思います。
自分たちは残りのシーズン、変わりなく、これから日々成長していきたいと思っています」
質問:マルコス ジュニオールのポジションについてですが、トップ下や右サイドなど、相手のこういう時にこういう位置を取るという決め事はあるのでしょうか?
「特に彼に自由に任せているわけでは、ありません。また逆に、固定してもいません。
今日の試合に関しては、前からプレスにいこうというチームのビジョンがありました。そこでマルコスには、エジガルをしっかりサポートできるポジショニングを要求していました。
つまり、前からプレスに行くということはエジガルが最初に行って、その後からマルコスが後ろにいるという関係性をポイントにおいていました。そこでボールを持った瞬間にチャンスをつくり出す、前にスペースがあるので、そこをうまく使っていこうと指示していました。
今日の勝利は、今話した以外の選手も含め11人の選手全員が連動して連携しながら、勝利に向かって一人ひとりがしっかりとプレーできた結果だと思います」
質問:スリッピーなピッチなど、強度が要求されたゲームでしたが、その点、選手はいかがでしたか?
「いつも言っていることですが、自分たちはゲームが止まるのが嫌いなのです。止まればスムーズさが欠けます。自分たちのサッカーが止まるというのは本当に嫌です。そこで90分を通して、なるべく長い時間ゲームをしたいのです。止まっている時間を少なくし、どんどんどんどんサッカーをする、それを目指しています。
ですので、時には長い時間ゲームが止められてしまうことも少なくないのですが、今日はしっかりコントロールしていただいて、ゲームの流れを止めずに、そのままうまくレフェリングしていただいたと思います。
また今日は、ピッチも天候も本当に難しいコンディションでした。しかしそういう中でも、全員がしっかりコントロールして、良い試合運びができたのではないかと思います」
質問:スタンドからのプレッシャーなどニッパツ三ツ沢球技場と日産スタジアムでの差はありますか?
「雰囲気は、やはり違いがあります。また日産スタジアムはピッチコンディションが良いです。
自分たちはボールをつなぐ時間、ボールを持っている時間が長いとも思います。自分たちが目指すのは相手陣地で、どれだけボールを持てるかです。
三ツ沢は狭く感じてしまうので、相手のプレスも近く感じると思います。ですので、なかなか目指すプレーができにくいという面があるかもしれません。
ただ、日産スタジアムでやろうが三ツ沢でやろうが、常に素晴らしいサポーターがいて、自分たちを後押ししてくれています。彼らは、最後の笛が鳴るまで歌い続けてくれます。自分たちは、彼らの後押しを本当に必要としています。自分たちは素晴らしいサポーターに恵まれていると心から思います」