もちろん湘南さんは、守備のところでもハードワークしてきて、タフにやってきました。
しかし自分たちもいい形で、交代選手もしっかりインパクトを残して、エナジーをチームに吹き込んでくれましたし、本当に良かったと思います」
質問:3人の交代が大きく流れを変えたと思いますが、あの交代の狙いについて、もう少し詳しく教えてください。
「特別なことではありません。湘南が守備でハードワークをしていましたが、その中でも自分たちはボールを支配していました。
ただもう少し力強さがほしかった部分がありました。フレッシュな選手を入れることによって、質も高く、そしてゲームの展開も変えてくれるのではないかと交代をしました」
質問:終盤、選手たちがよく声を出していたと思いますが、その点はいかがでしょうか。
「選手たちには、昨年優勝しただけに自分たちは今シーズンはチャレンジングなシーズンになるんだぞと言ってきました。毎試合毎試合、チャレンジ精神を持ってやらなければいけないと思います。11人だけが大事なわけではなく、自分は全員を必要としています。先発だけではなく、その他の選手も、常に日頃から準備をしてほしいと思っています。
もう次の日曜日にはまた試合です。次に誰を出すかを含めて、自分はしっかりと見ていかなければならないですし、選手たちもそういう部分を頭に入れながら、自分たちが準備をできているというところを見せてほしいと思います」
質問:選手層が厚くなったことで、逆にコンビネーションの部分が難しくなった面があるのではないでしょうか。
「難しいシーズンになるのはわかっています。どのチームも自分たちを倒しに来るでしょう。しかし、我々はこの前の試合も今日も70%近くボールを保持していたと思います。もちろん、もっと挑戦しなくてはいけないシーズンになってくるはずです。
今日は自分たちがチャンスをつくった中で3点を決めましたが、もっとゴールを決められる場面もあったと思います。
数カ月間の自粛期間があった中で、コンビネーションの部分でうまくいかないというのは自然なことではないでしょうか。しかし今シーズン、試合はたくさんあります。どんどん良くなってくると思っていますし、続けていくことだと思います。
この自粛期間中、チームとして考えていたのは、力強さを保つようにということです。これは選手、スタッフで共有していたことです。なので特に、うまくできていないから、どうしようという焦りはなく、どんどん良くなってくる傾向にあると思っています」
質問:喜田キャプテンの素晴らしいリーダーシップについて、一言お願いします。
「本当に素晴らしいリーダーシップを取ってくれる選手です。去年に引き続き、今年もキャプテンの務めを果たしてくれています。本当に重要な選手の一人であるのは間違いありません。
しかし再開して2試合、彼はフル出場しています。試合日程を考えると、毎試合毎試合、彼を起用するのは難しくなるかも知れません。ただ、その中でもしっかりやってくれると思いますし、ピッチ上だけではなくオフ・ザ・ピッチの部分でも彼はリーダーシップを発揮してくれると信じています。ロッカールームでも一人ひとりと声をかけながら、こうしよう、ああしようと言っているのを見ていると、本当に彼は大きくなってくれているなと思っています」