質問:今シーズンのベストといえるようなゲームでしたが、一番の要因は?
「3連敗していましたが、それらの試合に関しては疲れが見えていました。フィジカルはもちろん、メンタルの部分でもかなり消耗していたと思います。
まだJリーグは終わっていませんしACLも残っている中で、とにかくポジティブにやっていこうと選手たちに伝えました。負けた試合だとかという部分は忘れて、とにかく前を向こう、そして自分たちのサッカーをしようと伝えて、臨んだ結果です」
質問:水沼選手のパフォーマンスについて。
「彼だけでなく、全員が本当に最高のパフォーマンスをしてくれた結果だと思います。
もちろん彼が試合に出場した時というのは、彼がチャンスをつかみ、そしてしっかり結果も残しています。ただ攻撃的な選手がウチのようなサッカーをすれば、誰でも必ずアシストをしたりゴールを奪います。彼だけではありません。皆がハードワークをすることで、あのような形はつくれます。水沼だけが特別ではないのです。
彼も、今年F・マリノスに復帰1年目で他のチームではやっていなかった新たなサッカーをしてくれています。簡単ではないと思いますが、理解してプレーしてくれています。
ただ私にとって、アシスト数とかゴール数には興味はありません。とにかく個のところではなくて、チーム全体で何をするかが大事です。これからも、しっかりとチーム全体でやっていくことが大事です。今日も、彼を含めて本当に皆が良いパフォーマンスをしてくれたと思います」
質問:チームがフレッシュな気持ちでプレーできていたように見えましたが、その理由は?
「今日の試合を含めてACLの前に2試合ありましたが、連戦の中で選手たちが疲れていましたから、前節で出ていない選手たちを使っていこうと思いました。
皆さんもご存知だと思いますが、このF・マリノスのサッカーというのは簡単ではありません。とにかく走りますし、ゴールも奪いますし、ボールを常に追いかけて、常に保持する。通常のシーズンだとしても簡単ではないところなのに、今シーズンは数カ月でシーズンが終わってしまうぐらいタイトなスケジュールで試合をこなさなければなりません。その中で、自分たちのサッカーをしていくのです。
自分たちのサッカーをやめないというのは、まず私がこれをやりたいというのがありますし、選手たちもしっかりと理解しています。このサッカーを貫くというのは、自分が選択したからには、自分が責任を持つべきだと思います。特に今日はホームラストというところもあり、良いパフォーマンスをしてACLに向けて準備をしたいと思っていました。
川崎戦についても、また違ったチーム構成で臨むかもしれませんが、しっかりとフレッシュな状態でACLに臨めるように、全員で準備していきたいと思っています」
質問:今日の試合で、ACLに向けてのポジティブな材料が多く出てきたのではないでしょうか。
「ACLも自分たちにとってはチャレンジだと思います。再開されるACLのスケジュールもかなりタイトです。その中でやっていくためには、自分たちのサッカーというところも大事ですし、もちろんフレッシュな状態でやっていきたいと思っています。
今日に関しては、いろいろなオプションを持ってやりたいと思っていました。水曜日には出ていなかったフレッシュな選手を使うことによって、自分たちのサッカーというところもできるのではないかと考えていました。
その中でオナイウも、素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。簡単なことではありません。加入1年目で、F・マリノスの目指すサッカーを理解しなければいけないのですから。理解するためには、何といっても練習なのですが、コロナの影響で中断期間もあり、なかなか十分な練習ができませんでした。そしてJリーグが再開した後は、中2日・中3日の試合が続きました。試合をして、その後の練習という部分が本当にできませんでした。試合・リカバリー、試合・リカバリーという形でやっている中では、練習によって自分たちのサッカーを新しい選手たち一人一人に落とし込むのは難しかったです。にもかかわらず、選手たちはよく理解してやってくれたと思います。
今日は本当に、オナイウを含めて一人一人がしっかりプレーしてくれたと思います」