2024明治安田J1リーグ 第27節 川崎フロンターレ戦 試合後監督会見
無料記事 試合 コメント ジョンハッチンソン
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Q:試合の総括をお願いします。

神戸戦はホームで苦い結果になってしまいましたが、しっかりと連敗せずに良い結果を残してくれたなと思います。前半の途中からコントロールできない部分があった中で、開始25分くらいは自分たちがボールを握れていた時間が多かったです。前半残りの20分は、やはり相手も川崎なのでそう簡単にはやらせてくれません。とても良いチームだなと思っています。特にコントロールができなかったのは、ボールを失った後のトランジションです。ハーフタイムにそういう部分の修正をして後半からまた良いスタートを切り、最終的に良い結果を残してくれました。選手1人ひとりがポジション争いをしている中で、今日のようなパフォーマンスを見せてくれて本当にうれしく思います。やはり1人ひとりがハードワークをする。そういう姿がしっかりと日々見えています。練習の中でも、試合の中でもそうです。今日出たスタートのメンバー、サブのメンバー、 今日メンバーに入れなかった選手たちも日々、本当にハードワークする姿を自分に見せてくれています。選手たちが前回の敗戦で悔しい思いをし、今日はこのような良い結果を残してくれて良かったと思います。また次の試合に向けて準備をしていきたいと思います。

Q:前節から守備陣のメンバーを多く入れ替えた理由は?

私が常日頃から言っている、「誰が出ても良い状態」というのを見てみたいなと思っていました。日々の中でポジションは約束されている訳ではないです。ポジションというのは与えられるものではなく、自分で掴むものだと思います。畠中や永戸は神戸戦ではメンバーには入らず、練習試合でどれくらいのパフォーマンスができるのか。怪我から復帰して今どういう状態なのかという部分を加味して見たかったのでメンバーにしました。彼らの動き、パフォーマンスは本当に十分に戦える準備ができていると思いました。上島が何か悪かったとか、そういうことではないです。やはり全員にチャンスがあります。その中で彼らも練習試合でしっかりと見せる。腐らずに見せるんだという部分が出た結果、彼ら自身が掴み取った今日のポジションだと思います。永戸に関しては怪我から復帰したばかりなので、途中で交代することが最初からプランにありました。畠中はしっかりと戦いの準備ができていたので、最後までピッチに立ちました。彼らだけではなく、やはり日々の練習、試合の中でもしっかりとパフォーマンスを残していく。そういう部分で自分にメンバー選びを迷わすことが大事だと思います。このポジション争いは大事にしています。

Q:Jリーグデビューとなったジャン クルード選手をサイドバックで起用した理由と評価は?

前節の神戸戦で松原は足を負傷しました。今日の試合も出場できるかなというところはありましたが、かなり回復して出場できる状態、準備が出来ている中で、本当は90分しっかりと戦ってもらおうと思っていました。しかし、プランというのはその通りにいかないものです。時間帯の関係で控えのサイドバックがいなかったという点もあります。ジャンは彼のポジションではないながらもデビュー戦になりました。まだ彼は20歳です。今日は良いプレーをしてくれたと思います。サポート役として畠中やエドゥアルド、ポープも指示をしながら最後の最後まで戦う意識を持たせてくれたことで不慣れなポジションでもしっかりとやってくれたと思います。

Q:ハーフタイムで修正した部分は何か?

決して彼らが前半残り20分で気を抜いたとかトライしていなかったという訳では全くないと思います。サイドバックや中央のミッドフィルダーの選手たちのポジショニングや失い方の修正が大事だったと思います。特にコミュニケーション不足によってスペースを空けてしまったり、遅れてプレスに行く部分がありました。そこで、映像を見ながらその部分をもっと前から行こうと話しました。やはりF・マリノスとして、このクラブが何を求めてこのサッカーをやっているのか。そういうところをもう1度選手たちに分かってもらうことが大事だと思っています。ボールを持っていない時でも、とにかくハードワークをする。1人ひとりが休まずにやっていくところだと思います。試合の途中でベンチから言うこともありますが、やはり歓声の中で選手たちも集中して耳に入っていない。そういう部分でなかなか伝えることが難しかったです。ハーフタイムという時間を使ってもう1度修正する。後半に向けてどのようにしようか。そういうところはしっかりと見せられたと思っています。やはり川崎は簡単に倒せるチームではないです。特に自分たちはアウェイの地に来ています。川崎は負けていた状態だったのでどんどん前から来ますし、少しでもチャンスがあれば隙を突いてくるチームです。そういう部分も加味しながら選手たちが集中して最後までやった結果だと思います。