Q:試合の総括をお願いします。
残念な気持ちでいっぱいです。ロッカールームで選手たちも同じ気持ちでした。今日の試合は我々がしっかり支配したゲーム内容でしたが、やはり90分通して全体的に緩んだ時間帯があると、どうしてもああいう形で失点をしてしまいます。後半は自分たちが巻き返して、良い部分がありましたが、やはりまたロングボールからの失点がありました。今日の試合はもっと楽に事が進められたんじゃないかと思う内容でプレーできていましたが、とにかく今日の結果に対しては本当に残念です。今日の試合を見ていればもう、1つのチームがサッカーをしていたなというふうに思います。それは我々です。ですが、何を言っても結果は変わることはありません。この負けに等しい引き分けというのは本当に残念で仕方ありません。
Q:後半入るにあたって特に強調した部分があれば教えてください。
前半、我々がボールを握っている時に縦パスをちょっと狙いすぎて、相手に引っかかってしまうことがありました。前半にそういうところから失点をしたということもありますので、とにかく縦じゃなく、必ず横とかには選手がいるので、そういう選手を探していこうという話をしました。
あとは、本当にいろんな動きをすることによって作り出せるスペースがあるので、そういうところをやっていこうと。相手が何をしてくるかっていうのは分かっていましたし、もうそこはもうセカンドボールです。相手のロングボールに対してどれだけセカンドボールを拾えるか。もちろん相手に身体の大きい選手もいますし、強い選手がいました。その中でもやはり戦う姿勢というのは絶対出していかなくてはいけないと思いますし、そういう部分で、後半は随分そういうところがうまくいったと思います。
やはり結果に関してはすごく残念ではありますが、選手たちを本当に誇りに思います。なぜなら、自分たちの国内リーグ戦が終わった翌日の朝7時半には出発でしたし、かなりタイトなスケジュールの中でこのアウェイの地にやってきました。本当にサッカーの内容としては良い部分もあった中で、結果としてこのように失点してしまい、引き分けで終わってしまって本当に残念です。
Q:後半最後に点を取って取られての展開について。敵地でも最後までチームとして攻め続けた姿勢を監督はどう評価し、最後の失点に関してはどのような課題が見えるか?
サッカーにはいろんな戦術があると思います。ロングボールを多用するチームもあれば、敵陣に1発でボールを入れてそこを追っかけていく、そういうチームもあったりもします。そういう中で、自分が信じているサッカーをどれだけやれるかだと自分は思っています。その信じるというのは、やはり選手のことでもありますし、やはり自分はファン・サポーターのことも信じています。そういう中でエンターテインメント性があるのがやはりこのサッカーの醍醐味だと自分は思っています。つまらないサッカーをしたって、個人的にはどうかなと思っていますが、やはり自分たちのサッカーをし続けることが大事ですし、どこでプレーしようが関係ないです。とにかく自分たちのサッカーをやり続ける。それは特に後半の同点にされてしまったことに関しては、やはりプレスに行けていなかった。そのプレスに行けていなかったというのは、自分たちのサッカーがそこでできていなかったからです。そこで我々のサッカーをし続けることができれば、相手はああいったボールを出すことはできなかったですし、何もできなかったと思います。そして2-1で勝っている時に自陣ゴール前で繋ごうとして、しっかり繋げた。 通常であれば、ああいうところでは長いボールを蹴って時間を稼ぐというふうにすると思うんですけど、それはそういうチームがあるだけで、我々はやはり2-1で勝っているからこそ自分たちを貫こう、そういうサッカーをすることが大事だと思っています。
2018年からアンジェ ポステコグルーが監督になり、チームのフィロソフィーを変えてくれました。そしてその後にケヴィン マスカットが来て、ハリー キューウェが継続してこの攻撃的サッカーをやってきました。そして自分が暫定的に監督になっても何も変えることはないです。チームがやろうとするこのサッカーを引き継いでやっていく。それをやり続けることが大事だと思っていますし、とにかくこのフィロソフィーを作った彼らのためにも、そしてチームのためにも、選手たちがこのサッカーをするために自分たちがいるんだというところがありますので、そこをしっかり信じてやり続けることが大事だと思っています。