試合を振り返って
結果についてはすごく良かったと思いますし、特にスタートのところも素晴らしく、いいスタートが切れたと思います。ただ、もちろん相手の前への速さや相手の切り替えの速さという強みが目立ったところもありました。
全体的に自分たちのサッカーっていう部分ではもっともっとできる部分があった内容ではありました。しかし、全体的に選手たちが最後の最後まで強いスピリットを持ってしっかりピッチで戦い続けてくれました。特に後半は自分たちがボールであったり、エリアをしっかり支配しながらやれていた部分が多かったです。とにかく選手たちが本当によく頑張ってくれたと思います。
Q. 非常にタフなACLを戦って、今日を迎えた訳ですがそれについては?
このような難しい試合になることはスケジュールを見ていても予測できていた部分でありますし、フィジカル的にも簡単な持っていき方をするのはなかなか難しいなというのは感じていました。またベトナムでも、帰ってきてからのホテル隔離等でも、自分達でコントロール出来ないようなものは多くありました。そのなかでも今日の試合までに選手たち一人一人がいい準備をしてくれたと思いますし、特にそのメンタル的な強さっていう部分をしっかり準備をしてくれたんじゃないかなと思います。
もちろん今日の試合で相手にもチャンスを何度か作られました。先ほど申した通りもっともっと自分たちのサッカーをやっていくためにもここで満足することはありません。もっともっとやっていかなければいけない部分も見えました。しかし、それでも最後まで選手たちが本当によく戦ってくれましたし、自分たちのサッカーをやってくれたと思っています。いい結果につながって良かったと思います。
Q. 先発メンバーについてですが、前に外国人選手を起用しました。その意図と、後半いつものように(ロペス選手を真ん中に)戻した時の修正についてどのように考えていましたか?
自分がメンバーを選ぶ際、今日に限らず常にどこの国の選手かというのは全く関係ないです。この国の選手だから今日は使っていこうという考えは一切ありません。どの選手を起用すれば相手に強さを見せられるか、相手に守備を長くさせられるかという所を私は考えていますし、今日のスタートは素晴らしいスタートを切ってくれたと思います。前方向にどんどん持っていったシーンもありました。先制されましたが、それでもメンタルを強くもって試合に向かっていたし、私はインパクトをどのように残すのか、支配するのかという部分を考えていました。そのなかで交代で入った選手がどれだけしっかりインパクトを残し、そしてそのゲームの流れを変えられるか、そういう部分は常に選手たちも言っています。
そのなかで今日も交代で入った選手がチームに力を添えて、しっかりレベルも上げる、そういうところを見せました。これはこの試合だけではなく、何度も見ています。
そのなかで、最後の最後の方であのロペスをトップに戻して、そしてアグレッシブに前からいくという部分でも藤田が入ってきたり、角田や仲川が出て来たり、水沼が入ったりというのはありました。そういった選手たちは結果を出してくれたという部分はありました。またその結果だけではなく、今日の試合で何人かちょっと怪我をおってしまっており、まだ詳細という部分は終わったばかりで何も聞いていませんが、次の試合に向けてどういう風に準備していくか、そういうところが大事になってくる思います。いろんな部分を考えながら次の試合に向けていい準備をしていきたいと思っています。
Q.藤田選手は二点目のところや試合を通して素晴らしいものがありました。また、ACLを通して成長したと見えます。藤田選手のここまでの成長ぶりをどのように見ていますか?
藤田に関してはここまでで本当にいい成長を遂げているなという風に見えます。まず最初に前半に関してですが、彼が入ってくる前に10人でやらざるを得ない状況になりました。(交代枠を使ってしまうため)エウベルのけがで交代枠をつかうのかそれとも前半終わるまで10人でやっていくのかという部分で自分たちは10人でやっていくことを選択し、次の後半に向けて交代を行ないました。
そのなかでも藤田という選手は本当にF・マリノスにとって素晴らしい、未来が楽しみな選手の一人であり、このACLのグループ予選で、この3週間ですばらしい成長を遂げてくれていると思いますし、とにかく動きもやってきてることが今後もっともっと大きく飛躍していくと思います。決勝点となった2点目ですけど、彼がどうこうという前に、角田から素晴らしいボールがまず彼に入りました。そこからスタートしているので彼も褒めてやってください。