Q：試合の総括をお願いします。

何から喋ろうかなと思っています。もちろん国内でも注目されていたナショナルダービーという開幕のカードで、相手は昇格してきたチームです。簡単な試合にはならないなと思っていましたが、実際にやったなかでもそう感じました。このコンディションの中で自分たちのサッカーを見せることは難しかったですし、正直、ベストな状態ではなかったと思います。理由は、先日ACLで120分の試合をしたなかで今日の試合を迎えているからです。コンディションの部分が難しかったなか、最後の最後まで、諦めない姿勢に関しては本当に素晴らしい精神を持ってやれたなと思っています。正直、内容に関しては思っていた内容ではありませんでした。最後まで諦めないという選手たちの姿勢に、本当に感銘を受けました。しっかりと結果を残してくれたと思います。この勝点3は相手のヴェルディにもプレッシャーを与えられたなと思っています。

Q：前半途中のシステム変更や後半早々の選手交代、エウベル選手のトップ下起用など監督の色が見えた采配でした。どのような考えで采配しましたか？

正直、秘密にしておきたいです。ヴェルディも本当に素晴らしいチームに見えました。コンパクトさ、アグレッシブさを出してくるチームだと思います。そして開幕戦でやはり力も入っていて、向こうのホームということもあり、前からどんどん来たという印象がありました。前半は見ての通り、自分たちが難しい状況にしてしまいました。練習でやっていないことをやったところで上手くいかないですし、そうなった時に大きな変化というよりかは、少しの変化を持たせてやりました。そういうところで後半は、交代で入る選手たちに違いを見せてほしいという要求でチームの底上げを求めました。ヤン マテウス選手と宮市選手が入ったことでパワーや前方向に向かう姿勢はより増えて、チャンスも前半より多く作ったと思います。相手がどう来ようが、諦めない姿勢で自分たちがやろうとしていることをやったなか、結果がしっかりついてきて勝利につながったと思います。

Q：松原選手のパフォーマンス、ゴールへの評価は？

1人の選手のことをつらつら並べて長く話すつもりはありません。やはり自分は1人のことではなく、チーム全体のことを見ています。もちろん相手チームのヴェルディも本当に素晴らしいチームで、戦いが難しかった印象はあります。私が練習で伝えているのは、とにかくシンプルに前方向を目指す。常日頃からそれを言ってきました。前半はシンプルさが少し抜けてしまいましたが。後半はよりシンプルさが出て良い形で前方向に持っていけたらというところで、松原もやってくれました。そして彼の強さも出してくれました。後半に入り、シンプルさや前方向に向かう姿勢が増えることで、危険なエリアにボールを運ぶ。そして彼もそこにいる。そういうところで良い場面も多く出てきたと思います。ハイプレスをして前方向に素早く向かっていく。そして4点、5点取ることは簡単ではありません。まずは自分たちが求めているサッカーをした上で、初めて点が取れたり、前方向に行けたりということが始まります。しっかりそれを頭の中に入れながら、選手1人ひとりがより意識してやっていくことが大事だと思っています。今日の結果に関しても、本当に最後の最後まで諦めない姿勢を見せることにより、何かが起きた。そういう試合だったなと思っています。選手たちが本当に最後まで諦めず戦った姿勢を見せてくれたと思います。

Q：日本に来てから、そしてこの試合に向けて友人であるポステコグルー監督やマスカット監督とはどのような話をしましたか？

自分が日本に行くと決まった時、まずポステコグルー監督にどういうところかと聞くと、彼が当時Ｊリーグにいた時のことを話してくれました。彼は、本当にＪリーグで勝つのは簡単ではなく、タフでフィジカル的にも難しい、簡単ではないリーグだと言っていました。そして何よりも素晴らしい選手たちが揃っていたとも言っていました。マスカット監督に関しては、 同じようにＪリーグのことを簡単には勝たせてくれない。本当に難しいリーグだと話していました。まずは本当に情熱あるリーグだと言っていました。ファン・サポーターがサッカーには本当に必要で、どれだけの方々が来てくれて、応援しているチームに対して後押しをしているか。雰囲気や情熱というのは本当に素晴らしいなと自分も感じていましたし、すごく大事な要素だと見えました。自分が来る前から、どんな試合も簡単な試合はないとはっきりしていました。今日の試合は開幕戦というところもあり、そして自分たちはアウェイでもありました。タフな試合が毎試合続いていくだろうと思っています。どんな試合でも、しっかり良い準備をして臨まなければ足元をすくわれる。そういうことは分かっています。しっかり準備をして、1試合1試合タフな試合が続きますが、やっていきたいと思います。